【単作で見たかった】わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険! 感想レビュー

わんだふるぷりきゅあ ざ・むーびー 感想 映画

初めて完走したプリキュアは『スタートゥインクル⭐️プリキュア』。

おはようございます😄映画レビュアーのあーさんです。

今回は2024年9月13日より劇場公開された映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』を鑑賞して参りましたので、その感想記事となります。



率直な感想としては悪くはないが、TV本編の番外エピソードとして見るならOKだが、TV本編が持っている深いテーマ性を映画に反映できてはいないので良作止まりといった印象です。

前作の『オールスターズF』や前々作のデパプリの映画の方が作品のテーマ性をTV本編から継承しつつ映画ならではの付加価値のあるハイクオリティの映画に仕上がっていたように思えます。

特にせっかくの過去シリーズから2タイトルとクロスオーバーをしているのにこれといった化学反応を起こすような親和性はなかった点は見過ごせない点。

過去作とのクロスオーバーに関しては大きな加点要素にはなっていないのですが、わんぷりメンバーというか🐶こむぎはTVシリーズ以上に輝いていて本作の面白さを牽引する存在になっていました。

そう、本作はこむぎがめちゃくちゃ主人公しています。
ただし、中盤まで。

終盤はクロスオーバー作品のキャラクターも総出のバトルなのでわんぷりメンバーの出番も当然減ってしまうわけでして、せっかくこむぎが盛り上げたテンションを終盤まで維持できていなかったのは惜しいと思ってしまう。

色々と不満点というか物足りなさを覚える箇所は多い映画ですが、こむぎが持つキャラクターエッセンスを摂取できる作品として完成度が高いのも事実で結構評価が難しいですな。

良かって点もあるし、イマイチだった点もありますので具体的にネタバレに配慮しつつ想いを綴っていくとします。

面白さ:星*6 ★★★★★★☆☆☆☆

総合的に評価すると星*6。普通に良作といった面白さです。中盤まではかなり『わんだふるぷりきゅあ』らしさを全面に出して面白かったのですが、終盤はゲストキャラとのクロスオーバーもあってそのらしさが薄まってしまい独自性が中和されてしまった感が否めない。

こむぎのキャラクタームービーとしては中盤まで星*11‼️★★★★★★★★★★⭐️

この映画ではこむぎがTVシリーズ以上に主人公をしています。ここまで彼女が主人公らしさを発揮したのは第1話以来かな?

ゲームの世界に閉じ込められたいろはを救うという物語構造の都合、いろはがヒロインポジションに必然的に座席するわけで、第1話と近しい構図が完成します。

それにより、いろはのために全力疾走するこむぎが中盤まで思う存分味わうことができます。

こむぎの魅力が爆発です!

TVシリーズではあまり主人公らしくないこむぎが映画という大舞台でその真価を発揮する。
「これが見たかった!」と唸るに決まっているじゃないですか‼️

【既視感あり】クライマックスの予定調和感は否めない

中盤まではこむぎが全力疾走で主人公を真っ当していて素晴らしいの一言に尽きます。しかし、クライマックスの展開からゲストキャラクターを含めての総力戦に突入し、なんだか過去のプリキュア映画で見たことのあるような戦闘描写が続いてテンションを上げづらかったのが正直な感想となります。

悪くはないけど、新鮮味には欠ける。

最終決戦に関しては『わんだふるぷりきゅあ』らしさが減って往年のプリキュアらしく収まってしまっているのもマイナス要素で中盤までの盛り上がりに劣るクライマックスに感じました。

キャラクター:星*8 ★★★★★★★★☆☆

キャラクターに関してはTVシリーズのキャラクターをそのままに映画に落とし込んでいるので全キャラ魅力的です。特にこむぎが素晴らしい。
囚われの主人を想い、いろはのために全力で困難に立ち向かう姿には目頭が熱くなります。これはゆきに関しても同じ意見が言えるのですが、やはり今作のMVPはこむぎでこむぎの必死さが胸に響くのですよね。

悟くんもいろはへの恋心を多方面に理解されて美味しいポジションとしての地位を確立しています。そしていろはは相変わらずの鈍チンです(笑)

制作時期の都合かな?ニコ様の出番について

気になったのはニコ様の出番は不自然なほど少ない点。ここら辺は制作時期の都合だったのかな?出番0ではないが必殺技バンクくらいしかセリフがないのは違和感あります。

ゲストキャラの出番は意外と多め。しかし絡みは少なめ

ゲストタイトル2作からのキャラの扱いについては可もなく不可もなくといった印象。

『魔法使いプリキュア』&『ひろがるスカイプリキュア』のメンバーは序盤から出番があり、想像以上に出番が多かった。しかし、物語中盤までメイン舞台がゲーム世界なので流石に合流展開は終盤までお預け。

終盤は戦闘パートが9割。戦闘でクロスオーバー的連携を披露してくれるのは素直に嬉しい。しかし、日常パートでの絡みもガッツリ見たかった派なので少々残念ではあります。

音響:星*8 ★★★★★★★★☆☆

映画用にTV本編で聴き慣れたサウンドがチューニングされアップグレードされているので、妙な感動を覚えます。特に変身バンクは凄いですよ!

映画館の音響にチューニングされた変身バンクは圧巻‼️

変身バンクでの音響効果は凄いです。音を浴びるという表現が相応しいレベルで映画館の音響にチューニングされたTVシリーズで何度も見た変身バンクは謎の感動を覚えます。何度も目にして耳しているのに品質の差を実感できるレベルに仕上がっています。

新規歓迎レベル:星*7 ★★★★★★★☆☆☆

基本的に『わんだふるぷりきゅあ』のTVシリーズを知っていなくてもそこまで問題ない作品に仕上がっています。
また、ゲスト出演となっている2タイトル「魔法使いプリキュア」と「ひろがるスカイプリキュア」に関しても事前知識はあるに越したことはないが、なくても問題は特にないです。私自身、魔法つかいプリキュア!に関しては未視聴でしたが、何にも問題なかったです。

そもそもTVシリーズ云々の前にプリキュアを初めて見る方でも割と問題ないと思います。

この映画が初めてのプリキュア体験となる方でも、「プリキュアってこんな作品なのね・・・」というシリーズに根幹に根ざすテーマ性を味わうことはできると思います。

感想

ここからは映画本編で印象に残った場面などを中心に感想を述べていきます。
⚠️ネタバレ要素がありますのでご注意ください。

【涙腺崩壊😭】いろはのために全力疾走するこむぎ

この映画の魅力の8割くらいはこむぎであったと断言してもいいレベルでこむぎが輝いてます。

やっぱり、こむぎはいろはのために行動する時が一番パワフルで健気。こむぎを見ていると自然と応援したくなる気持ちが湧いてきます。

特に今回は2速歩行の犬の姿の描写で普段よりもこじんまりした印象がパワーアップしていたのも相まってちっちゃなボディで一所懸命ゲームをクリアしようとする姿は感動を呼び起こします。

極め付けはゲームクリア後の脱出劇。ここでこむぎはゲームのバグ空間に迷い込んでしまう。そこで敵であるムジナの甘言がこむぎを誘惑するのですが、その誘惑に一切心揺れることなくいろはの元へ戻ろうと全力疾走するこむぎの姿が涙腺を崩壊させてくる!

これはずるいよ!こっちは泣く準備してないんだぞっ‼️

妖精枠人気No.1のモフルンは伊達じゃない

モフルン大活躍です。具体的なシーンの明言は避けますが、中盤のわんだふるぷりきゅあチームのピンチに現れ美味しい活躍を披露してくれます。
エンドクレジットでも妖精枠なのに唯一プリキュアに並んでクレジットされているのでその存在の特別感が伺えますね。

流石、かつてNHKで行われた大投票で堂々の一位に君臨した王者です‼️

【複雑な心境】大福の活躍については賛否両方の意見が沸く

大福が映画でTVとは異なる活躍をするのは映画ポスターなどで容易に予測でき、実際にかなり優遇を受けていました。

声がつくし、人間の姿になるし、戦闘にまで参加する。

変身バンクはなかったですね。

大活躍を披露したのですが、私個人として複雑な心境で心なかで賛否両方の意見が渦巻いています。

大福のスペシャルな活躍が見れたことは素直に嬉しい。しかし、声がつくことで今まで自由に妄想できていた大福のキャラクターイメージから自由度が失われてしまった。これは結構大事なところです。だって私は大福を成人済みのハードボイルドなおっさんのイメージで固めていたのですから。

しかしスクリーンに姿を現したのはショタじゃないか!?しかもCV中村悠一だとっ!?

これはこれでありとか思いつつ、自分の中の大福イメージ像が崩壊していくのがなんだかショックだった・・・。

【絶滅種には勝てねぇ】敵の存在についてはTVの敵と比べて見劣りしてしまう

今作の敵として登場するのはプログラムから生まれた存在。何故、PC上のプログラムが実体を持つ存在に至れたのか、何故人間や動物をゲームの世界に引き摺り込むような力を持っているのか。これらについて明確な回答を映画の中で得ることができなかった。

 これについて疑問ばかりが残り納得がいかないが、敵のルーツに関しては女児向けアニメだからという理由で飲み込むしかない。

ルーツ・誕生経緯は横に置いておくとしても敵としての魅力が今ひとつなのは間違いないです。TVシリーズ中盤から登場したガオウと比較して今ひとつインパクトに欠けている。これに関してはガオウが絶滅してしまった🐺狼である点が圧倒的に強過ぎる魅力なので比較対象としてデカ過ぎるかもしれない。

というか『わんぷり』はTV本編のストーリー構成・物語の積み重ねが無茶苦茶良いので何をやっても映画は不利なのですよね。

終わりに

今回は『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』をレビューしました。

過去のプリキュア映画をある程度鑑賞しているが故にどうしても比較してしまうところもあって、少し辛口気味のレビューとなってしまいましたね。わんぷりTV本編の出来栄えがとても良いのもあって映画のハードルが高すぎたのは間違いないです。

正直、クロスオーバー抜きの単作映画として見たかったというのが本音です。

それだけ中盤までのこむぎの主人公っぷりに心惹かれるものがありました。

故に終盤は加速ギアが上がらなかったのは惜しい!せっかくのクロスオーバーが主人公の魅力を分散する方に作用してしまったのは勿体無い。

よくよく振り返ると主人公3名=キュアワンダフル・キュアスカイ・キュアミラクルが共闘するシーンなかったような・・・。

クロスオーバー映画として薄味になってしまったのは製作陣に反省し次回以降に活かしていただきたいですね。でも、こむぎの魅力を堪能できる映画を作ってくれたことには深く感謝していますので、製作陣の方は良かったところは伸ばしつつ、イマイチだった点は改善して次回作のクオリティアップにフィードバックしていただければと思います。

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