
おはようございます。
割と少女漫画も嗜むブログ管理人のあーさんと申します。
『女の園の星』など男性の私でも楽しく読める作品が世の中にはたくさんある。メインターゲット層に属さないからといって読まないのは勿体無い!
というわけで、今回は私が初めて購入した少女漫画のお話。

先日、トマトスープ先生の著作『天幕のジャードゥーガル』がTVアニメ化決定したという嬉しい情報を入手しました!
やったね!
原作コミックを購読する身としてこんなに嬉しいことはない‼️
これは作品の魅力をプレゼンするしかないでしょう!

そんなわけでこの記事のメインコンテンツは上記の3ラインナップ。
❶簡易的にどんな作品なのか解説
❷各巻のレビューコーナーを設置
❸作品の魅力・キャラの魅力をプレゼン
といった内容でお届けします。

それでは本編スタート!
作品解説:奴隷の少女が知で大国を相手取る復讐劇

この作品を一言で形容する上で復讐劇というワードは欠かせない。
13世紀の🇲🇳モンゴル帝国を舞台に人ではなく奴隷という立場に生きる少女シタラが生きていく光と出会うところから物語が始まる。
その光に明るい未来を見出すも残酷な現実が襲いかかり主人や親しい奴隷の人たちとの日常に終わりが訪れ、全てを失う。
何もかも失った少女シタラは巨大なモンゴル帝国への復讐を決意。
奴隷という弱い立場。女性なので武力もない。だが彼女には知という武器がある。
まるで天がシタラに復讐を成し遂げる助力をするように運命的な出会いを多く迎えて奴隷の少女がモンゴル帝国を揺るがす物語が展開されていく。
各巻レビュー
このコーナーでは各巻の感想を述べていきます。
リリースされたコミックス全ての感想を載せる都合上、ボリューム調整のためなるべく短く簡潔に綴っていく所存。
第1巻:好奇心を唆るストーリーテリング

第1巻。主人公シタラがファーティマになる物語。まだまだ序章に位置するエピソードしか収録されていないがめちゃくちゃ面白い!
第1話でシタラを好きになってしまうギミックが豊富なのだ!
奴隷ながら我儘な気質を持つ少女。それが第1印象として植え付けられ、マイナスイメージからのスタート。それがムハンマド坊ちゃんとの出会いをきっかけに“学び”という姿勢を身につけ才女として成長していくプロセスを目の当たりにしたら印象はプラス方向に転じてしまう。
第1話でシタラのことを大好きになった読者に畳み掛けるように襲いかかるのはシタラが窮地に陥られていく展開。
この展開でシタラの安否、未来が心配になって仕方なく読み進めるのを止めることができなくなる。
そして、怒涛の展開の果てにシタラはモンゴル帝国への復讐心を芽生えさせ大国を揺るがす魔女としての道を歩む決意をする。その決意を最後まで見届けようと即断するしか読者に選択肢がない。そうなるほど、この作品と主人公に引き込まれてしまったのだから。
第2巻:大国に嵐を巻き起こす出会いに興奮を隠せない

第2巻。ファーティマの復讐劇にとって最重要人物となるドレゲネとの出会いが描かれる。
第2巻の注目ポイントは復讐を決意したファーティマが具体的どうやってモンゴル帝国に風穴を開けていくのか、その活路の輪郭が見えてくること。
ファーティマは地位の弱い奴隷で尚且つ女性ですからね。正攻法で目標達成は難しい。
そんな彼女に助け舟を出すかの如く運命が出会いをもたらす。
ファーティマと同じ復讐心を宿すドレゲネとの出会いで物語のギアが一つ上がるのを実感する。
そのギアチェンジの音は小さな音だが、間違いなく歴史を大きく動かす最初の第1声であると確信する自分がいる。
女性二人が巨大な帝国に嵐を吹き起こす。そんな展開、想像するだけで面白いでしょ?
第3巻:復讐の炎は消えない

第3巻。皇后ボラクチンと深く接近し、復讐へ大きな前進を見せるエピソードが収録された巻。
ボラクチンとの出会いはファーティマにとって願ったり叶ったりだが、同時にハイリスクハイリターンな関係の始まりでもあった。
この方、作中屈指の頭脳の持ち主で遠い未来のことまでを視野に入れている。
皇后という立場に裏付けされた品格と言葉選びでファーティマの復讐心を鎮火するような甘い言葉を囁く。
もちろんボラクチンはファーティマの目的を知らないのだが、ファーティマはそのことを知らないので疑心暗鬼になるし、甘い言葉の誘惑に負けそうになってしまう。
ここで復讐心を捨てモンゴル帝国を赦しても良いのかも気持ちが芽生えそうになるファーティマ。
そんな時にあの“雷のような音”が鳴り響く。
運命がまだ赦してはならないと告げているようではないか!
この重要な局面でこの音を鳴り響かせるトマトスープ先生のハンドル捌きに膝を打ってしまう。
第4巻:陰謀と野望の激突

皇后ボラクチンの知略とファーティマの知略が激突していくことを予感させる素晴らしいエピソードが収録された第4巻。
非常にリスクの高いポジションに残ることを自ら選択したファーティマの覚悟が胸を打つ!
ファーティマは知に富んだ人物であるのですけど、意外と重要な局面では感情を優先した言動をとってしまうのがユニークなんですよね。そしてそれが、状況を動かす転機になったりするのが面白いの何の!
そこがボラクチンを打倒する切り札として機能していくのでは無いかと予想する。知と権力を有する相手に主人公ファーティマは知と感情で立ち向かっていく構図。
これはワクワクするな〜
第5巻以降

意見をまとめ次第執筆致します。
作品プレゼン

レビューと重複するところもございますが、重要なところは何度言っても良い!
なので気にせずに作品とキャラの魅力を綴っていきましょう。
作品の魅力❶:中世の時代に名を残した女傑たちの勇姿

本作の魅力はなんと言っても女性陣の活躍でしょう。
物語の時代設定は13世紀。
中世に位置する時代で世界的には女性の立場が弱い頃合い。そんな時代でも歴史に名を刻むような女性がモンゴル帝国には多数いたという事実をエンタメ形式で綴り現代の世に提供してくれるのが『天幕のジャードゥーガル』なのだ!
武力ではなく地力で政治に影響を与えまくるので、賢い人間の思考・駆け引きを見たい人にはクリティカルヒットすること必至。
作品の魅力❷:シスターフッド

シスターフッド。女性同士の連帯感とか絆関係を指す言葉。
主人公:ファーティマとドレゲネの関係性は非常にエモーショナル。たった二人でモンゴル帝国に嵐を吹き起こそうとする運命共同関係をエモーショナルと言わず何と呼ぶ!
第4巻の展開で二人は非常に危ういリスクの高いポジションに位置することとなる。一線から退く選択肢を提供されたのにも関わらず大国に弓引く姿勢を辞めず、むしろ一歩前に踏み込む。
どちらか片方でも怖気付いて後退すれば破綻してしまう二人の野望。
この作品を目に通した読者ならば、決してそんな展開は訪れないと確信を得るほどファーティマとドレゲネの信頼関係は強固なものなのです。
主人公:ファーティマの魅力

主人公のファーティマは奴隷という弱い立場の女性。
個人的に彼女の魅力を3つ挙げるのならば演技力・アドリブ力・笑顔になるでしょうか。
モンゴル帝国への復讐心を隠す演技力
予想外の事態を利用するアドリブ力
時折心の底からアウトプットしていると思われるニコッと口角を上げる笑み。
頭が良いのだけど、結構行き当たりばったりでピンチになることも多々ある。だが、そのピンチを活用してチャンスに変える機転。そのチャンスに変える時に発揮される演技力や演技0の笑みが破壊力抜群なのですよ!
ドレゲネの魅力

ドレゲネの魅力は何といってもモンゴル帝国に対する敵意剥き出しな点でしょう。結構棘のある御仁というのが彼女のファーストインプレッション。
夫であるオゴタイに敵意剥き出しなのが印象深く、初対面のファーティマにもエキセントリックな言動をぶつけて取扱注意人物として読者の印象に強く残る。
だが、それには相応の過去があり、それを知ることとなるファーティマと読者はドレゲネへの心象を反転せざるを得ないのですよね。
その過去を知ってから読み返したり、エピソードを読み進めていくとその一貫した姿勢が好意的に写ってくるのだから不思議。
モンゴルに対する強い敵対心を抱いていると同時に心を許した相手には柔和な態度も取ったりするので非常に多面的なキャラとしても魅力的であります。
同じ目標を抱くファーティマとの関係性・息子に対する愛情。愛対する人によって色んな顔を見せて面白いお方ですね。
最後に

いかがだったでしょうか?
この記事ではコミックス『天幕のジャードゥーガル』のレビュー&プレゼンを実施しました。
少しでも作品に興味を持っていただければ嬉しく思います。
最後に私がコミックスを購入した理由やアニメ化するならどこまでなのか予想して締めとしたいと思います。
筆者がコミックスを購入した理由:第1幕に引き込まれたから

この作品を知ったのはこのマンガがすごい!2023で女性部門1位にランクインしたことがきっかけでした。
そこで試し読みをしてみたところ、これがまぁ面白い!
愛嬌のある等身のキャラデザ。武ではなく知にフォーカスした作劇。衝撃的な第1幕の幕引き。
どれもこれもクリティカルヒットして、これは買わねばなるまいと思った次第。
買った後にした後悔は・・・・・・特になし!
購入後もエピソードを読み続けて増していく面白さに舌を巻いた次第です。
お気に入りの台詞:コミックス第2巻より紹介

第2巻に収録されたエピソードにてファーティマが放った台詞です。
奴隷の身分であるファーティマがこの言葉を放った相手はモンゴル帝国を牛耳る兄弟の次男チャガタイ。言うなれば国家権力の5本指に入る人物にこんな強烈なセリフを強烈な表情(ニコッと笑顔)で放ったのですよ!
いや〜、これはドレゲネでなくても惚れてしまう!
この時の表情を載せるのは著作権に触れる都合上不可能。なので、このセリフの破壊力をフルパワーで摂取したい方はコミックス第2巻を読んで頂きたい!
アニメ化するなら第25幕あたりまでを希望

第4巻の途中に位置する第25幕。ここがアニメのゴールとして相応しいのかな〜と睨んでいます。
結構ハイペースで進行しなくてはならないが、アニメスタッフの皆さんはプロなのでうまく調理してくれるでしょう。

それでは今回は以上となります。
このブログでは映画レビューや映画化に値する作品(例:ウマ娘シンデレラグレイ)の紹介を行なっております。他の記事に目を通したり、ご家族や友人に紹介やSNSで拡散していただけると励みになります。
ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。またのご縁をお待ちしております。


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