アニメオリジナル要素3選とナイス原作再現3選をお届け。
アレンジ多めの脚本家:あおしまたかし氏と再現度高めの脚本家:山田靖智氏。両者のアプローチスタイルの差が明確にわかる第16話を原作勢として比較。

どうも!『100カノ』を🍿映画館で堪能したいと考えている奇人兼ブログ管理人のあーさんです。
彼女2人ごと(コミックス表紙コンビ)にエピソードを厳選したセレクション集という形なら映画化できるのでは・・・と日頃から思っています。

テレビアニメ2期『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第16話を鑑賞しました。

原作コミックを購読している身としてアニメとコミックで何が異なっているのか見比べていこうといのが本記事の趣旨です。
既に放送済みエピソードの比較も実施していますので、興味ございます方は気軽にご覧いただければ何よりです。下記に記事リンクをまとめておきます。
【コミック比較】君のことが大大大大大好きな100人の彼女 13話
【コミック比較】君のことが大大大大大好きな100人の彼女 14話
【コミック比較】君のことが大大大大大好きな100人の彼女 15話

それでは前置きはこれくらいにして、本編へと突入しましょう。
ナイスアレンジ3選

まずはアニメオリジナルのアプローチを3つご紹介。
といっても、今回はそんなにオリジナル要素は確認できなかったですね。
第13〜14話を担当したメインライター:あおしまたかしさんはアレンジや大胆なカットを加えてくる印象でしたが、第15〜16話を担当された脚本家は山田靖智さんは比較的原作再現を重視する方という印象を受けました。

今回映像化されたのはコミックス4巻収録の31〜32話と巻末特典の番外編。概ね原作通り。大きく足し算されたり逆に引き算されているところはない。しかし、原作を忠実に映像化したかと問われると答えはNO。良いアレンジをなされていました。
コミックス巻末特典の番外編を分割採用

番外編はA partとC partにそれぞれ組み込む形をしている。
これはナイスアレンジであると太鼓判を押します!
ヤングジャンプ掲載時には重すぎるという理由で番外編送りとなった銘戸芽衣の過去エピソード。おそらくアニメを見るのは『100カノ』好きの奇人だけという判断をなされ、掲載時にはお蔵入りせざるを得なかった本来の形でのコミックス31話をアニメ16話で実現した。
なんだかドラマチックな文脈だと思いませんか?
より愛のある弁当へのグレードアップ

恋太郎への想いが溢れて作られた弁当。これは原作通りです。
しかし、よく見ると原作と異なるところがあります。
コミックスでは普通の卵焼きであったそれの形が違う。
アニメでは卵焼きの形状が愛情をより視覚化された💛ハート型になって恋太郎の口に運ばれることになっているではありませんか!?
これは演出や作画スタッフの仕業でしょうか?多分脚本家の領分ではないので、作画マンや演出家のナイスアレンジであったと絶賛したい所存!
原作にはなかった台詞「ウマウマシカシカ」

こちらは間違いなく脚本家のグッジョブと言える原作にはない台詞。
Cパートで羽香里が羽々里についてコメントしているシーン。📕コミックスに該当する描写はなし。アニメオリジナルの描写となります。
コミックス番外編ではの羽香里の台詞は一切なく羽々里の暴走っぷりに娘として赤面している描写だけでしたが、アニメオリジナルの台詞を加えたことで一矢報いる形になったように思います。
ナイス再現3選

それでは今度はナイス再現であったと感じた部分を3つご紹介していきます。
コミックス101話で正式にレギュラー化するあのキャラの先行登場

まずは女井戸妹(めいど まい)の登場について。
銘戸芽衣が花園邸に足を運んだ際に羽香里と羽々里の側にいたメイド。モブではなく後に恋太郎ファミリーに加わる重要キャラクターです。
コミックスでの正式なレギュラーキャラ化は12巻収録の101話。
しかし、コミックス初登場は31話なのですよね。原作勢は読み返すと気づくこのギミック。アニメでも忠実に再現しています。
原作コミック29話と関連する🐧ぬいぐるみの登場

女井戸妹(めいど まい)の登場が登場した時の場面にて羽香里と羽々里が抱えていた可愛いペンギンのぬいぐるみ。恋太郎を彷彿とさせる太い眉毛がチャームポイント。
あれはコミックス29話に登場する劇中劇のキャラクター:ペン太郎のグッズです。
29話はアニメ化を見送られた状況なので、ペン太郎のアニメデビューはもうないものかと思っていました。しかし、ぬいぐるみという形でアニメデビューを果たせました。
別のぬいぐるみの差し替えられていても不自然ではなかったのですが、忠実に原作を再現してくれてなんだか嬉しく思ってしまいます。
恋太郎の脳内構造

最後に恋太郎の恐怖を感じさせる脳内イメージ映像について。
人によっては恐怖を感じてしまうこの描写をそのまま映像化してくれたことに感謝。彼の行動原理を司どる愛がどれほど容量を締めているのかがわかる描写なので、忠実に再現してくれたことを嬉しく思います。
最後に

いかがだったでしょうか?
今回はテレビアニメ2期『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第16話を原作と比較してみました。
最後に私のコメントを記して締めにしたいと思います。

今回の第16話はかなり原作再現度が高めでした。それでも番外編をそのまま活用するのではなく分割してA partとC partに組み込むなどアレンジもあって原作とは異なるアプローチが確認できてよかった。
13〜15話を担当されたあおしまたかしさんと15〜16話を担当された山田靖智さん。脚本家が異なるだけでこうもアプローチが変わるのかと発見できて非常に面白い!
第17話以降のライターが誰になるのか?どのように原作を調理するのか楽しみです!

実は🌸屋台のところで祭李がカメオ出演しないかと期待していたのですが、影も形も確認できなかった。コミックスの登場時期的がアニメ制作時期と近そうなので流石に難しかったのかな?
アニメスタッフにはなんとしても全ヒロインアニメデビューさせてみせるという気概を感じますので、今後の出番に期待していきたいです。

それでは今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。


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