
この記事はこのような方のために書きました。
TVアニメ2期『100カノ』が原作と比較してどうなのか気になっているという方のための記事です。

というわけで、純粋なレビューとは異なりますが今回レビューするタイトルはこちら。
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』2期14話!

前回のレビュー記事:【コミックと比較】君のことが大大大大大好きな100人の彼女 第13話と同様のアプローチでTVアニメとコミックスの差異を記していこうかと思います。

今回はアニメ勢の方にもわかりやすい改変ポイント(激辛麻婆豆腐)があったことかと思いますが、あれだけに留まらないレベルでナイスアレンジが施されています!
原作の肝となる部分が再現しつつ、アニメならではのアプローチ・付加価値が満載でした。
コミックスの旨みを全て奪わないような配慮とも捉えられ、原作勢として非常に嬉しいアニメ化です!

本記事のコンテンツは上記のようなラインナップ。
まずはコミックスの第何話をアニメ化しているのか。
次にアニメ化にあたってカットされてしまった部分を解説。
そして、カットされた分を補うようにアレンジを施されたところをご紹介。
といった順で進行します。

それでは参りましょう!
ストーリー比較

それではチャプター1開幕。原作コミックの第何話を映像化されたのか解説させていただきます。
コミックス第4巻収録25〜27話を映像化

私の技量の及ぶ範囲で、Keynoteを活用してコミックスの目次を再現しました。
今回映像化されたのは第25〜27話に相当します。
TVアニメ13話で第25話の冒頭4ページほどを映像化済みでしたが、4ページのみなのでほぼ3話映像化したといっても過言ではないでしょう。
未映像化部分は結構多いが、原作勢として不満は無し!
いくらハイテンポの作品とはいえ、通常コミックスの2話分がアニメ1話分に相当する。故に、3話分を詰め込んだ結果、かなり大胆な尺調整が施されています。カットされた部分は結構多い。台詞の微調整も満載。
でも、原作勢としての不満は一切なし!

なぜなら、映像化されないかもと思っていたコミックス特典である幕間エピソードも部分的ながら映像化に至っているからです!

これはその一部を再現したもの。アニメでは右側の羽香里の吹き出しが映像化されていましたね。
左側の唐音の吹き出しは映像化ならずですが、可能な限り原作コミックも魅力を拾おうとする姿勢を感じられて嬉しい限り。
カットされた部分や台詞の微修正箇所は満載ですが、それは原作の旨みを全て奪わないような措置にも思えますし、何より100人すべての彼女をアニメするためのペース配分と考えると英断でしたないので支持せざるを得ませんね!
惜しくもカットされた部分

チャプター2開幕です。惜しくも映像化されなかった部分を紹介していきます。尺の都合もあるのでしょうが、パロディの多い作品なので、別の理由でカットされてしまったと思われる部分があります。
著作権へ配慮してカットされた5つの要素

その別の理由というのは©️著作権。おそらくこの世で最も強い権利の一つ。クリエイターが常に意識しなくてならない権利ですので、慎重すぎる配慮をしても咎めることはできない。

原作コミックには以上の5つの言葉が登場します。
どのような形で登場するのかは是非とも原作コミックを読んで確認いただきたいですが、この記事でも少しだけ解説しておきましょう。
タケコ・スーパーデラックス。こちらのネーミングはアニメだとチャンコ爆錦という名称に改名のうえ性別まで変更。元の名称がマツコデラックスさんを彷彿とさせ見た目もまんまなのがアウト判定となったのかな?
ラプンツェル。こちらはディズニープリンセスの名前であり、映画のタイトルですね。コミックスでは髪長姫の振り仮名として登場していました。アニメでは振り仮名表記ではなく漢字表記そのままを台詞として採用されています。
薬莉が大活躍した激辛麻婆豆腐

これはアニメ勢の方にもどストレートに改変されたと分かる部分でしたね。
コミックスでは2ページに及ぶ激闘?だったのですが、アニメではほぼ全カットに等しいレベルにまで削減されていた。

コミックス購入予定のない方のために、薬莉が大健闘したということをここで記しておきましょう。
普段から誤って作ってしまった劇薬を試飲することのある彼女には激辛麻婆豆腐など、ただの辛い食べ物だったということ。
では、同時に出場していた唐音は戦力になっていなかったというと、そんなことはない!
当初、唐音もその辛さに悶絶していましたが羽香里が煽ったことで彼女の闘志に火がつき気合と根性で食べ切る。唐音の性質をよく理解している羽香里の策が大成功したということですね。
ナイスアレンジ5選

それでは本記事の主題を遂行するチャプター3です。
原作になかったり、アレンジされたことでアニメならではの付加価値を生み出していた名シーンを5つピックアップ!
原作とは異なる司会進行のサービスショット3枚目

原作にも司会進行のお姉さんが謎のサービスショットを披露する場面は存在します。
コミックス本編では2ショットのみ。25話と26話の間となる幕間1ページに3つ目のサービスショットが登場する。
アニメでも3つ登場していたのは確かなのですが、その3枚目は明らかに原作コミックには存在しないポージングでした。
これにはビックリ!?
3枚目があることにもコミックス本編にはないし、その3枚目が完全オリジナルポーズなので2度驚く!!
コミックス特典である幕間描き下ろしの旨みを原作に残したままとする素晴らしい配慮!
ラーメンに落ちる胡桃の涙

続いて、最終決戦で涙する胡桃。
原作コミックにも胡桃が悔しくて涙する描写はございます。しかし、その涙が幾度となく🍜ラーメンのスープに落ちる描写はアニメのオリジナルアプローチ!
このアレンジはお見事というしかないでしょう!
胡桃の悔しさが一層引き立つ!!それによって恋太郎ファミリーの途中参加という反撃の狼煙がより輝く!!!
原作とは異なるナレーション

続いてご紹介しますはナレーションです。

ケーキを食べる関門で羽香里が放ったセリフに対するナレーションが大きく異なっていた。
原作では流れ弾であったところをフレンドリーファイアに差し替えられ、続く跳弾というフレーズも自爆に変更。
コミックスでは🔫弾丸というニュアンスでしたが、アニメでは💣爆撃という解釈に変更。これにより一層破壊力がパワーアップしたように感じられますね!
無言で差し出された🍧ジェラート

祝勝後のジェラートを食すシーンで、胡桃の謝罪に対して無言で恋太郎ファミリーがスプーンを差し出すシーン。これもアニメならではの尺調整&キャラクター理解が深いアレンジがされていました!

原作では1ページほど使用して、恋太郎ファミリーがそれぞれ胡桃の発言を気にしていないフォロー的なコメントを残していました。
アニメではそれを無言でジェラートを差し出すだけにしている。
キャラ理解が深い!恋太郎ファミリーの信頼値を台詞無しでも表現できるとジャッジしたアニメ製作陣のナイスアレンジだったと言えるでしょう。
第14話を締め括ったアニメオリジナルの一言

エンディング終了後のCパート。
こちらはコミックス27話と28話の幕間描き下ろしをベースに映像化されたものでした。
鴨出汁に反応する胡桃。それに対して「食べてく?蕎麦」と問いかける恋太郎。ここまではコミックスと同じ。それに対しての胡桃の返答「食べる」はアニメオリジナル。
パーフェクト!補完が完璧すぎる。原作に存在しなかった台詞をアニメで実現したのは原作ファンとして喜ばざるを得ません!!
最後に

如何だったでしょうか?今回は『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』2期14話をレビューし、原作コミックとアニメを比較してみました。
ボーナストラック:ナイス再現2選

最後におまけとしてここを再現してくれてありがとう!という感謝の意を込めて原作勢の声を残しておきます。

静ちゃんがタピオカミルクティーを食すシーンの再現度は凄まじかった。
原作で印象深かったほっぺの膨らみが完璧な形でアニメ化されていた。スタッフの皆さん、誠にありがとうございます。

こちらも静ちゃんの台詞。
アニメではセリフオンリーになって分かりづらいかもしれませんが、原作コミックではジェラートを食した感想を「旨い」ではなく、「馬」「馬」と表現していました。
変更されなくて良かったと心から思います。静ちゃんの発言は読み上げソフトを活用しているので、変にアレンジするのは解釈違いですからね。
まとめ

さて、本記事もラストスパートです。締めくくりに突入しましょう。
まとめとして今回の記事で取り上げたナイスアレンジのうち、特に素晴らしかった3つを紹介して幕とさせていただきます。

まずは胡桃の涙がラーメンのスープに落ちる描写。
これは胡桃の悔しさがより一層引き立っていて素晴らしい演出でした!

お次はジェラートを無言で差し出したアレンジ。
尺調整を兼ねつつ、恋太郎ファミリーの信頼値を説明なしで視聴者に伝えるナイスアプローチでした!

そして、最後はアニメの締め括った胡桃のセリフ「食べる」。
こちらは原作コミックの幕間エピソードを補完する素晴らしい台詞で、原作勢として絶賛するしかありません!

本記事では取り上げることができなかった変更点も多々ございます。ご興味ある方は原作コミックをチェックしていただければ何よりです。
無料でチェックする方法もございます。ジャンプ+にて一度限りですが無料で読めます。
まずはこちらを入り口にコミックスの魅力に触れ込んでいくとよろしいかと。
それでは今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。



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