【ショートレビュー集】ロックは淑女の嗜みでして 原作勢の感想

ロックは淑女の嗜みでして ショートレビュー

ご、ご機嫌よう。
高校時代に『けいおん!』を直撃し、以降バンドアニメを嗜んできたブログ管理人のあーさんです。

『ぼっち・ざ・ろっく』・『BanG Dream!』シリーズ・『ガールズバンドクライ』

どの作品もガールズバンドものとして素晴らしい作品です!

この記事では2025年春クールよりTV放送が開始されたアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』ショートレビュー&スタック形式で感想をしたためていこうかと思います。

ショート=短く

スタック=積み重ね

1話ごとに記事を投稿しても良いのですが、昨今のショート動画ブームを鑑みると短い意見・感想の方が喜ぶ人が多いと思いこのスタイルを採用させて頂きます。


私は原作コミックを購読していますので、可能な限り原作と比較して発見できたことを述べていけたらと思います。

それでは本編へGO!

第1話の感想を3つピックアップするとこんな感じかな?

面白い!めちゃくちゃ面白かったです!!

原作コミックの時点でもインパクト抜群であった第1話を最高の形で調理してくれたと太鼓判を押せる出来栄え。

是非とも試し読み等で比較して頂きたい!

冒頭から凄いのですよね!
アニメではお嬢様シーンと音羽の演奏シーンを交互に刻んでいましたが、原作は結構違うのです!
お嬢様シーンが1ページの半分ほど記される。そのページの下側半分ほどでドラムが叩かれるコマが配置され、ページを開くと見開きで音羽がドラムを叩くシーンが読者の目に提供される。

アニメと漫画。それぞれのメディアの違いを活かしたインパクトの出し方に脱帽!

開幕早々にアニメならではのアプローチに度肝を抜かされるのですが、これは序の口を言わんばかりに原作第1話にはまだ登場していないキャラの登場(理事長・りりさの母親・妹)。

その他にもりりさが庶民時代を懐かしむ描写の追加や路上アーティストの登場など、細かくも素晴らしい改変ポイントも確認できて、後続するエピソードの要素の匂わせというか早期消化を達成していて原作勢として大満足と言わざるを得ない第1話でした。



極め付けは島袋さんの芝居!
原作第1話の大トリを飾る音羽の第2の顔とも言える毒舌を想像を絶する形で提供してくれた。
ここまで声色が変わるとは思っていなかった!

音羽の2面性。この衝撃をアニメで初めて味わえる人が羨ましい限り!

第2話も素晴らしかった!

原作第2話を下敷きに後続エピソードの要素を随所に盛り込んでいることが確認できて、原作勢として驚きが隠せなかった

妹と生徒会長の登場、りりさの茶道部要素など、原作第2話の段階では明示されていない情報がアニメでは組み込まれているではありませんか!

特に生徒会長の登場タイミングを原作と異なる時系列に配置することで異なる作劇=りりさの葛藤を描いているのも大変ユニーク!

今作のアニメ製作陣は相当のやり手をお見受け。

また、原作2話にある要素もアニメではパワーアップされていることも確認。
アニメでは終始英語で行われる授業風景⇨原作だと部分的に日本語での会話もある。
音羽のストー・・・待ち伏せが原作を遥かに上回る量になっている。

凄いアニメ化だと第2話の時点で断言せざるを得ない!



ちょっとした余談ですが、BN PicturesのCGワークにも感激しました。
アイカツスターズ!(2016)の頃から存じ上げていますが、歳月を重ねるごとにCGのクオリティを上げていることに嬉しくなります。

音羽が自分の価値観を伝える重要な場面は原作でも印象深い。この重要なシーンをグルグル被写体を舐め回すカメラワークでたっぷり演出してくれたことも嬉しかったですね!!

原作勢だったら共感してくれるかな?

本作が普通にオープニング主題歌とエンディング主題歌を採用していることに驚きました。
      ↑【】がポイント!!


私としてはインストバージョンでも構わなかった。

いや、むしろインストバージョンを期待していた自分がいたと白状せねばなるまい。

1話限りでも良いので、アニメの重要なタイミングでインストバージョンを期待したいですね。

第3話。前回の幕引きから直結する物語。これでギターとの縁を切るつもりで演奏に臨んだりりさは音羽とのセッション=交わりでギターの、ロックの魅力を再確認する。

原作通りの展開ながらコミックにはない音の力。CGワークがなせる卓越した映像表現。アニメならではのエフェクト。

そして、役者の熱演。

あらゆる要素が付加されたことで原作を絶する名シーンが爆誕しているではないかっ!?

これは凄いと絶賛する他ない。

原作の魅力である汗を活用した熱量表現を忠実に再現しつつ、できうる限りの全力で主人公:りりさのターニングポイントを描いてくれたことに原作ファンとして感謝の意を示さねばなるまい!

制作スタッフならびに全ての関係者の皆さん。
最高のアニメに仕上げてくれてありがとうございました!



う〜ん、ちょっと待てよ。
お礼を述べるにはちょいとばかし早い気がする。まだアニメは4分の1が終わったところ。メインキャラが出揃ってすらいない。ここからさらにヒートアップしていくことを私は知っている。

だが、感謝する以外の選択肢があるだろうか・・・、いや無い!

ということで重ね重ね感謝です。こういう時は多謝と言った方が良いのかな?

第4話。結構アニメオリジナル描写で尺を稼いでくるな〜というのが正直な本音。

原作第5話と第6話の途中までを映像化したアニメ第4話。コミックス第6話の中間あたりで区切りをつけた点に驚く。

ここで区切るのか〜。なるほどね〜。

と、妙な納得感が心を支配する。

コミックス第7話の要素やアニメオリジナル(ドラムの存在に気づくなど)の作劇を盛り込んでまで構成を調整したのは次回エピソードを大きく盛り上げるための戦略と見ると頷けるのですよね。

それだけ次の演目となる「宝島」はコミックスでも大きな山場となるステージ。

次回は大きな期待を抱いて鑑賞に臨むことを推奨します。それを軽々と乗り越えるものをアニメスタッフは見せてくれることでしょう。

第5話。これまでのエピソードと比較してアニメオリジナル描写は控えめだったかな?

花瓶とか新キャラのチラ見せとかそのぐらい。台詞のタイミングシャッフルとかもあるけど概ね原作通りの采配。

それだけ原作に沿って描写することが重要なエピソードであったとも思う。

この第5話は初めて学園を離れての演奏。

インストバンドとして戦っていく覚悟、お嬢様とロックという2足の草鞋を履いていくことのリスクを示すエピソード。

これを変に改変せずに原作ままに表現してくれたこと、エピソードの尺を調整してこの1話に作品テーマを凝縮したのはお見事であったと拍手せねば。

そして、原作では表現できない楽曲の素晴らしさ。

演奏者の熱量を乗せるビートは聴覚を強く刺激してくれた。そして、原作の熱量溢れる作画をアニメでも力強く表現してくれて目と耳双方に伝わる快感というのが素晴らしいエピソードに仕上がっていた。

これがロックの魅力!

第6話。原作のエピソードを採用しているのは間違いないのですが構成がだいぶシャッフルされていて驚かされる。

白矢とティナの加入エピソードを1話にまとめるとこうも順序を弄っても全く違和感なく面白く仕上がってしまうのかと驚く。

原作9話の途中から10話の内容に飛んだと思ったらまた9話に戻り、、さらにそこから10話の要素に飛ぶ・・・みたいな感じかな。

よくこんなシャッフルを思いつくものだと感心してしまう。プロってすごいというなんともチープな感想を述べてしまいそうだ。


そんなプロの話で声優陣の演技についてもちょっと触れておこう。

福原 綾香さんのティナ演技を初めてアニメで拝見しましたが、おお〜パーフェクトという感想になりますね。ここまで王子様キャラと素とうさ美ちゃんの声を単独で演じ分けできるのかと驚くし、全てがティナであると違和感なく咀嚼できてしまうことが何よりも凄い!

白矢役の藤原夏海さんも素晴らしい!
アニメ化決定の発表を受けて私は思考しました。あのハマーン様ヘアーと強烈な目力をもつ白矢の声に一体誰が相応しいのかと思考を重ねても私の頭に答えがポップアップすることはなかった。
キャスト発表の時に藤原さんの名前を見た時、この人ならいけるとすぐに確信したのもよく覚えています。

そして、実際にアニメでそのお声を拝聴したら確信に確信が上書きされる感覚というべきか。この人以外に考えられないと心が叫ぶ見事な白矢のお声が耳に届く。

これから音羽をドン引きさせたあの台詞を聞けると思うとワクワクしてしまいます。

第8話。第7話で収録されるはずだった白矢の罵声がしっかりと描写されたことにまず一安心。

前回の白矢はマイルド過ぎましたからね。

これくらい棘がないと、後々のギャップ効果が薄まってしまう。

本作品、アニメ化にあたってシーン構成の再構築を試みているのでカットされたシーンも後々にやってくれることがわかっただけでも暁光。

カットするにあたって追加されるオリジナルシーンもあるのは原作ファンとしても嬉しいポイント。

りりさの面倒見の良い一面というかティナへの優しさが原作コミックよりも一層強まるように解釈できる改変はお見事。

今回カットされた4人の初セッションでティナが驚く一連の流れは次週に期待!

第8話以降のレビューはオンエアー後、なる早で実施します。

最後にちょっとした告知というかブログタイトルであるpresentationを回収。

原作コミックの魅力・同時期放送タイトルの宣伝・おすすめ類似ジャンル作品の紹介をさせて頂きます。

原作勢ということでコミックの魅力を少しだけプレゼン。

♪音楽を紙面で表現するのは全ての漫画家が最も難しいと語る分野。

本作もその例外ではなく、紙面を読んでいても耳に何か聞こえてくることはない。

だが!

演奏者の汗を筆頭とした作画の熱量、コミックならではの擬音表現を駆使して擬似的に再現してくるのが『ロックは淑女の嗜みでして』の魅力である!


2025年春。私が注目している作品は以上の8タイトル。

ウマ娘シンデレラグレイ
ウィッチウォッチ
mono
ざつ旅-That’s Journey-つ旅
機動戦士ガンダムGQuuuuuuX
『ロックは淑女の嗜みでして』
九龍ジェネリックロマンス
『秘密のアイプリ リング編』

秘密のアイプリは1年間に及ぶ通年放送なのでショートレビューを継続していけるかわからないので感想を述べる予定はないですが、他はできそうなので感想を述べていく所存。

宜しければ他のレビューも一読していただけると嬉しく思います。

ガールズバンドアニメとして推薦できるクオリティを誇っている作品を3つだけご紹介。

『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』
『ぼっち・ざ・ろっく』
『ガールズバンドクライ』


3タイトルとも🎬映画化済み且つ2025年以降にアニメ続編が予定されています。その新作へも予習を兼ねて視聴を検討されてみてはいかが?

それでは今回は以上となります。

このブログでは映画レビューや映画化に値する作品(例:ウマ娘シンデレラグレイ)の紹介を行なっております。他の記事に目を通したり、ご家族や友人に紹介やSNSで拡散していただけると励みになります。

ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。またのご縁をお待ちしております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました