この記事を執筆している2024年現在。魔法少女リリカルなのは20周年ということでU-NEXTにて視聴しましたので、その感想記事となります。
劇場上映されたのは2012年7月12日。
前作『The MOVIE 1st』の続編にあたり、TV版『魔法少女リリカルなのはA’s』の物語をベースに様々なバージョンアップを施された作品です。
ひとまず、感想を述べさせていただきます。
本作品を見る前にTV版の視聴機会に恵まれ一通りエピソードを履修した上で鑑賞しました。だからこそ言えます。ものすごくクオリティアップされていると!
凄い!!凄いのです!!!
物語は上映時間2時間30分に濃縮され、シームレスに作品を味わうことで様々なキャラクターのドラマを深く堪能することができる。
TV版でも心震えましたが、映画はそれを凌駕する体験が叶ったと言って過言ではない!
今回の記事ではその感動と興奮をシェアしたく存じます。
それでは行きましょう。standby ready
ストーリー解説
感想を述べていく前に作品の物語の入り口部分だけでも触れておこうかと思います。
『The MOVIE 2nd A’s』はシリーズの入り口となり得る作品
本作品は前作『The MOVIE 1st』の続編となる作品ですが、前作の知識は必須というわけではありません。あるに越したことはないのは間違いない。フェイト関連のドラマを理解するためには必須。
しかし、話の本筋は今作からの新ヒロイン:八神はやて。彼女を中心に物語が展開していくので割と本作から『リリカルなのは』に触れていっても問題ない。
TV版の予習も必須ということもないです。概ね同じストーリーラインですので。なお、TV版を履修しておくと作品のクオリティアップ具合に感動できるので見ておく価値は十分あります。
本作品にはリリカルなのはシリーズの魅力が満載。事前知識もそこまで必要としないので初見の方も歓迎です。今作をきっかけに前作や続編映画、TVシリーズやコミックスの世界に浸っていくといのも素敵だと思います。
感想(⚠️ネタバレ注意)
さて本題の感想と行きましょう。
具体的な感想の前に一言で面白さを示させていただきます。
ランク【SS】
大変素晴らしかった!物語・キャラクター・アクション・TV版になかった付加価値。どれをとっても一級品。絶賛するしかない。
それでは、一言で面白さを言語化したのでここから先はより詳細な感想を述べていきます。あまり長くならないよう手短に想いを綴っていきます。
ヴォルケンリッターも主役と言って過言ではない
本作から登場したカートリッジシステム。あれは格好良すぎる!前作でもデバイスのクールなギミックの数々に惚れ込みました。それを飛躍させる進化が訪れるというのは男心にクリティカルヒットするに決まってる!TV版でも格好良かったけど映画だと数段上の魅力に仕上がっていたのではないでしょうか?
そのカートリッジシステムの登場で戦闘描写も進化。戦闘で発揮できる出力を飛躍的に上昇できるシステムなのだから当然と言えば当然だが、演出及び作画スタッフの熱意にも底支えられたアクションシーンは大画面に映えることこの上ない。
忘れてはならないのはカートリッジシステム導入の提案をインテリジェントデバイス自らが進言している点。彼らも立派な意志を持ったキャラクター。マスターを支える相棒として常に側に寄り添い、マスターの想いに応えるべく道具ではなくパートナーとして自立しているキャラなのも魅力的です。
その戦闘描写の幅を広げたのがヴォルケンリッター。ハンマー・剣といった前作になかった武装はアクションバリエーションを広げる。そのヴォルケンリッターのドラマ性も素晴らしく前半部分は彼女らが主役級の待遇を受けていたのも印象深い。TV版よりも待遇が良くなったように感じたのは錯覚ではないでしょう。
ヴォルケンリッターに留まらず、ユーノやリンディ提督も前作以上にスポットライト浴びてドラマを盛り上げる要因となっていました。
彼ら脇役陣の活躍が目覚ましかったことは本作の魅力です。
主役3人もしっかり活躍
脇役陣の活躍に時間が割かれた分、主役3名の尺が減ってしまったことは事実です。
それでも、彼女らが本作の大黒柱たる主演であったことに異論を唱える人はいないでしょう。
高町なのは。彼女は割とストーリーのメインラインから1歩引いたポジションで偶然今回の事件に巻き込まれただけの存在と言っても差し支えない。それでも巻き込まれたからには1歩も引かず最善の道を探り続けるのが我らが主人公:高町なのは。
🎄クリスマスイヴの夜の決戦。単騎で📕闇の書と立ち回りを繰り広げなくてならない過酷な状況でも決して諦めない。持てる技術・レイジングハートエクセリオンとの絆と必ずやってくる仲間・援軍を信じて1人で奮戦した姿はまさに勇者でした。彼女の尽力があったからこそヴォルケンリッターの存命やフェイト・はやての帰還が叶ったのですから。
フェイトは前作からの物語を引き継いだ印象が強いですね。母親との別れをどう受け止めて前進していくのか。それが今回の彼女のドラマであった。📕闇の書に取り込まれた空間で理想と言える生活を目の当たりに・・・いや、体験してなお現実に戻る決心をする。
やはり、彼女の中でなのはとの出会いは宝物なのでしょう。そして、親身となってくれたリンディ提督や時空管理局の方々の存在も大きな存在であったように思います。
そして、はやて。彼女は強さが目立つキャラですね。子どもながら精神的に逞しい子で闇の書の覚醒・ヴォルケンリッターの出現といった異質な出来事を受け入れる懐の広さ。望むのは静かで穏やかな日常というのはなんとも子ども離れした感性です。
既に両親との再会は叶わない環境と身体に抱えるディスアドバンテージがそうさせてしまったのかな。
かなり特異な環境で育った少女:八神はやて。そんな彼女だからこそ歴代の闇の書主が成し得なかったことを遂行したことは必然だったのでしょう。比較的無欲で慎ましかな生活を望む少女が呪いを解き放つ文脈に心震えます。
その呪いを解き放つ最後の一手となったのが、“命名”というのも実にエモーショナル。名を授ける。ただそれだけと言えば、それまでだが魔力も何も必要としない優しさに満ち溢れていないければできない行為が呪いを解く最後の🧩ピースとなったというのはエモいと言わざるを得ない。
まとめ
それでは最後にまとめといきましょう。感想を通じて言語化されたレビュータイトルの魅力をより圧縮してお届けします。
今回レビューしたのはこちらの作品。『魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 2nd A’s』。
私が鑑賞して心にクリティカルヒットしたポイントを掻い摘んでご紹介。
本作品の中核に位置するロストロギア:闇の書。この書物を中心に様々な人物・陣営の物語が展開されていきます。
新キャラであるヴォルケンリッター。脇を固めるキャラクターである彼女らも準主役と言って過言でない待遇を受け、物語に深みをもたらすキーパーソンとして活躍。彼女らが戦う動機には胸を打つものがあります。
もちろん、主役3名の活躍も準主役キャラクターらに負けない見せ場が満載。
闇の書が紡いできた長い長い歴史に終止符を打つ少女たちの勇姿は視聴者の心を撃ち抜きます。
そんな少女らも勇姿を支えるインテリジェントデバイスに新たな力が訪れる。
「カートリッジシステム」
魔法の出力を一時的に上昇させるギミックを手にした彼女らの武勇は演出・作画スタッフの魂が込められ見るものを魅了する。
見た目もよりガジェット感が増すインテリジェントデバイス。
形状変化に伴い付随する変形音も素敵だが、カートリッジを装填する効果音も耳に快をもたらす。これに心をときめかない男はいないでしょう。
カートリッジシステムの導入により前作に増して空戦描写は進化を遂げています。
戦闘に参加するメンバーも飛躍的に増え、用いる武器の違いが生み出す多彩な戦闘描写は全く飽きない!
前作『魔法少女リリカルなのはThe MOVIE1st』並びに原点となるTV版『魔法少女リリカルなのはA`s』から飛躍的な進化を遂げた本作品『魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 2nd A’s』。
過去作の知識がなくても心を魅了する物語・キャラクター・アクション満載です。
TV版を見ていると、映画にしかない付加価値との出会いが待っています。
シリーズファンも新規の方も是非本作の魅力をご堪能あれ。
今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。
コメント