【アニメレビュー】BanG Dream! Ave Mujica #1+2+3

BanG Dream! Ave Mujica #1 U-NEXT

今回は2025年1月2日よりTV放映スタートしたアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』を視聴スタートしましたので、そのレビュー記事となります。

記事の趣旨は至って単純明快。『BanG Dream! Ave Mujica』も『Mygo!!!!!』同様に劇場版に辿り着いて欲しい。という想いを乗せて作品の魅力を言語化していこうという趣旨の記事となります。

記事のスタイルとしましてはスタック性を採用していこうかと思います。
スタック=積み重ねていく。

1話ごとに記事を投稿するのではなく一つの記事を随時更新して3〜4話分のレビューを記していこと思っています。

各話3つほど素晴らしいと思えたところをピックアップして紹介していくようなスタイルを志しています。

毎週更新できるかどうかはさておき、可能な限り鮮度を持って更新していく所存。

それではこれより、本格的なレビューと行きましょう。
よろしくお願いします。


第1話「#1Sub rosa.」 感想(⚠️ネタバレ有り)

それでは第1話の感想を3つピックアップしていきましょう。思いっきりネタバレに踏み込んでいくのでご注意ください。

三角 初華/ドロリスの圧倒的歌唱力

第1話で最も印象に残ったのは初華の圧倒的歌唱力。

幾度となく繰り返されるフレーズ「KiLL KiSS」の切れ味の鋭さに惚れ込んでしまう。

CVを務める佐々木李子さんのことは2019年放送スタートしたTVアニメ『キラッとプリ☆チャンseason2』の頃から存じ上げていました。その頃から同作キャラクター:虹ノ咲だいあの歌声に魅了されていましたのですが、明らかに歌唱力がパワーアップしているように感じられます。

力強さ・場を支配する歌声の残響感が桁違いに思えてならない。

この歌声をこれから毎週のように摂取できるのは贅沢の極み!


豊川祥子が自ら選択した逆境

『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』では祥子はヘイトを集めやすいポジションにいました。その最終話で彼女がコールセンターでアルバイトをしているという事実が発覚したことで、並々ならぬ事情があることは察せられていましたが、その全容が遂に明かされた。


没落貴族設定は多くの視聴者の理解するところであったと思うのですが、父親を見捨てないために自ら茨の道に飛び込んだというのは衝撃的な真実でした。

2024年に上映された2本の映画ではMyGO!!!!!のメンバーに焦点を絞った都合、祥子の描写は限定されていました。故に映画だけ見ていると祥子の抱える問題は全くわからない状態に陥ってしまう。映画からシリーズに参入した視聴者にとってもこの展開は祥子を主人公に据える『BanG Dream! Ave Mujica』の視聴モチベーションに大きく貢献できたと思います。

仮面舞踏会=マスカレードの終幕

いつかは来ると予想していた素顔バレ。流石に1話では来ないであろうとタカを括っていました。しかし、第1話から爆弾を投下してくるテンポの良さに参ってしまいます。

3話か7話くらいかな〜?と予想していたこちらの不意を突く衝撃。素顔バレによって顔を隠すリアクションをとる睦の表情の悲痛さ。その正体バレの瞬間を目の当たりにしてしまったそよ。初華まで素顔を晒したことで、アイドルユニット「sumimi」の活動の雲行きが怪しくなりそうですし、今回の一件だけで一気にドラマが生み出される予感がしてなりません。

この様々な憶測を呼び込む波乱の幕開けで1話を締めくくるという構成には次のエピソードへの期待が高まる限り。


第2話「#2Exitus acta probat.」感想(⚠️ネタバレ有り)

第2話の注目ポイントを3つピックアップしていきましょう。

元CRYCHICメンバーのリアクション

「Ave Mujica」の正体が明かされたことで、元CRYCHICメンバーのリアクションが印象的だった第2話。

特に驚いたのが燈の反応。

怒るそよ。燈を心配する立希。こちらの反応は想定の範囲内。

対して、燈の反応は意外なものでした。
もっと動揺すると思っていた。ショックを受けて塞ぎ込んでしまう。

しかし、違った。燈の反応はどちらかというと祥子の変化にただ戸惑っているといった印象を受ける。
CRYCHICとAve Mujicaで祥子のパフォーマンスの方向性に大きな差異があることに違和感を覚えている様子。祥子の変化に心配という感情を抱いていると解釈しても良いかもしれない。

このリアクションには驚いたけれど、『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』での燈の成長を目の当たりにした身として納得いくものもございます。

初華は祥子に依存し始めてる?

第1話で父親の家に帰れなくなった祥子。彼女がTV局?らしき場所で寝泊まりしていることに気づいた初華は同居を申し出る。

ずっと居て良いと言う初華。

これは解釈に困るな〜〜

幼馴染に全力全開の善意を示しているともとれる。だが、今作は地雷原を最速で突き進むような作品。
ただの善意だけと受け取るのは違う気がする。

初華は相方のまなに対しても何か温度の差を醸し出している。まなは初華に対して裏のない善意を示している。けれど、初華はまなに対してそこまで強い想いを抱いていないように見える。

初華が抱える爆弾とは一体何なのでしょう?

祥子と初華の同居スタートは、2人の関係に大きな変化を呼び込む爆弾の導火線に点火してしまったように思えてならない。考えれば考えるほど作品にのめり込んでいけるので楽しい限りです。

終わりの始まり

正体バレから加速的に憔悴し始める睦。

口数の少ないキャラなので彼女が抱えている悩み・問題がどのようなものか全容を現時点で知ることは不可能。気になって仕方ない。

何がそこまで彼女を追い詰めるのか?

綺麗な豪邸に似つかわしくない傷だらけの椅子。睦が大事に抱えるギター。幼少期に芸能活動していた彼女がそれを辞めた理由。

これらの🧩ピースがハマる時が待ち遠しい。

全国ツアー初日のLIVE。重要な大舞台で糸が切れたように座り込んでしまった睦。
それに対してにゃむが最も驚き焦っている様子なのがグッと来ます。にゃむは所謂戦犯みたいなポジションなので、彼女自身が罪悪感を抱く展開はユニーク。

彼女がバズという💥起爆を起こすために引き越した代償とどのように向き合っていくのか今後の展開が気になるというもの!

第3話 「#3Quid faciam?」 感想(⚠️ネタバレ有り)

今回のピックアップは4点とオーバーしています。

激化する祥子とにゃむの対立

第3話はにゃむのプロ意識の高さがよくわかる描写が豊富でした。
手段ではなく、目的にこだわる姿勢。ゲストが求めているものに応えるのがエンタメであるというにゃむの言葉は核心をついている。大学のレッスンにも自主的に参加し、自宅でも練習を惜しまないにゃむの日の目に出ない姿を確認できた。

対して、祥子は自身が初期から掲げるブランドイメージを崩さないことを重視している。
そのスタンスはにゃむとは相容れない水と油の関係。

若葉邸のスタジオでの今にも開戦の火蓋が開かんとするシークエンスにドキドキしてしまう。まだ第3話だぞ!?ここまで険悪化が激化していくのか!?

もっと深刻化していきそうなので、次週以降の展開が楽しみですね。

同じ商業バンドRASからゲスト出演!レイヤ

シリーズファンには嬉しいゲストキャラが登場。
RASのレイヤがにゃむの自宅のお隣さんとしてカメオ出演。

彼女の口からマスキの名前も登場。

過去シリーズを未見の方には誰?という状況でしょう。
RASは「Ave Mujica」同様に商業路線で活動をしているバンドです。今回登場したレイはそのボーカル兼ベース。

めちゃくちゃ格好いい曲・パフォーマンスを披露するバンドです!

睦の崩壊

第3話冒頭は祥子の機転と睦の座っているだけなのに圧倒的存在感を披露するという意図しない離れ業で窮地を乗り切ったと思いました。

しかし、睦の崩壊が訪れてしまう。

自分には燈・立希・そよ・祥子のような才能はないという睦。
ギターを弾くではなく、歌わせる才能がないという表現の仕方から感情を反映させた情動に訴えかけるような演奏ができないという意味と解釈。

これが睦が抱えるコンプレックス。

そのコンプレックスを解消できないまま、祥子のために「Ave Mujica」の活動を続けたツケが訪れる。

大衆に求められるのは血筋に刻まれた演技力。

演技を披露することを受け入れた睦は、自身が作り上げたペルソナ=モーティスに飲み込まれる。

直接的でないにしても、1人のキャラクターの退場を意味する展開で衝撃的すぎる。

1人13役をこなした渡瀬 結月さん

既に第3話の良い点を3箇所挙げましたが、4つ目も今回は取り上げなくてはなりません。
若葉睦役をなされている渡瀬 結月さん。

今回、別のキャラクター12名も担当されていて合計13役を1人でこなす。

Excellent

これは絶賛する他ないでしょう。

これまで感情表現に乏しい睦を演じてこられました。故に渡瀬 結月さんの真価に気づけない状況になっていた。それがお話の面白さを爆発的に引き上げるスパイスにもなっていて、ここまで演技力溢れる人物であることに驚きと興奮を隠せません。

第4話以降

第4話以降のレビューはしばしお待ちを。オンエアー後なるはやで更新します。


おまけ:予習作品について

最後に本作と関連が深い3作品について述べておきましょう。


TVアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』は『BanG Dream! Ave Mujica』とセットとなる作品としてデザインされています。

いわば『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』は前編とも解釈できますね。

故に予習効果は最も優れている。『BanG Dream! Ave Mujica』の第1話を見る限り最低限単作として成立するような脚本にはなっていますが、祥子のみに限られた配慮かもしれません。

Ave Mujica5名の人間関係は『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』で把握できるので、是非とも未見の方は各種配信サービスやBlu-ray等で履修を推奨します。


劇場再編集作2タイトルは予習には不向き

映画はTVシリーズの再編集作品。前編・後編ともに非常に面白い作品に仕上がっていますが、Ave Mujica5名の出番はかなりカットされています。

こちらはMyGO!!!!!5名の物語に絞っているので『BanG Dream! Ave Mujica』の予習作品としては不十分といった印象。面白いので見ておくこと自体はお勧めできますが、予習作品としてはTVアニメに軍配が上がります。

前編は祥子と睦のみの登場となっております。TVアニメ前半戦の内容ですが、大胆な編集と新規エピソードの追加でTVアニメと大きく異なる印象を受ける傑作です。

後編には全員登場します。しかし、Ave Mujicaのプレエピソードとも言えるTVアニメ最終話でのLIVEはゾッソリカットされています。

こちらも傑作なので、機会があれば視聴をお勧めしたい一作。

ということで今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。





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