アニメで観たいエピソード暫定No.1‼️【スタブロ】第63話感想

スタブロ最新話感想

登場人物僅か2名。レース描写皆無、ウマ娘の登場0。作品の中核要素がオミットされているのにも関わらず、62話かけて費やしてきたシチュエーション&阿武隈紗季に設置してきた地雷源の数々が著者陣営の名采配&名演出で読者に提供される神回❗️

おはようございます。いつもご愛読いただきましてありがとうございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ!フリープレゼンターの🎥あーさんと申します。

『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第63話「トレーナーの役割」を先読みさせて頂きました。ヤンジャンアプリのメンバーシッププログラムに加入しているので少しばかり早く読書機会に恵まれ喜ばしい限り。

早速、ネタバレ無しでの感想を記すとしましょう。

著者陣営、“領域”に入っていないかっ⁉️』・・・——————という感想に辿り着きました。

演出がキレッキレ‼️

僅かな出演キャスト、レース描写不在、扱える武器は会話劇とロケーションのみ・・・みたいな縛りの中で提供できる最高最善を尽くした名エピソード。出演キャラの置かれているシチュエーションと会話と同時に変遷していく舞台背景の情報が見事に噛み合い、こちらの感情を強く揺さぶってくれるのですよ❗️

前話の引きで高まっていた期待値を大いに乗り越えてくれたと太鼓判を押せる逸品に仕上がっています。

以上、ネタバレ無し感想でした。詳細は本文にてお届けします。



本編は大きく分けて2部構成。

  • 第1部:レポートパート
  • 第2部:エミュレートプレゼンパート

第1部では第63話がどのような内容だったのか登場キャラとシナリオの流れについて。第2部は感想プレゼンということで当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion“杉下右京”でテキストを味付けしていきます。『相棒』の主人公:右京を模倣したテキストで文章を彩っていきますよ。是非、水谷豊さんの声を思い浮かべながら、お楽しみください。

  • 明石椿
  • 阿武隈紗季

🔻Chapter1: 同乗

明石椿は病院から出た矢先にナリタブライアンのトレーナー=阿武隈紗季の姿を目にする。相手もこちらに気づき、目的地が同じトレセン学園であると察知しタクシーへ同乗を申し出てくる。

🔻Chapter2:トレーナーとしての選択

タクシーにて病院から駅へと移動中。緊張する椿に対して気さくに話しかける紗季。サクラローレルとナリタブライアンの現状を主題に会話を展開する両者。そして、話の矛先はリバビリ後の“未来”へと発展。椿がローレルの復帰を視野に入れていることを知った紗季の表情は一変し・・・

🔻Chapter3:進むトレーナー、立ち止まるトレーナー

仙台駅に到着するタクシー。トレーナー2名は降車。新幹線の時刻が迫っているので急ぎ保を進める椿に対して紗季は野暮用があると言ってホームには向かわず立ち止まる。一瞥してホームへ向かう椿に手を振る先だが、その頭の中で反芻される椿のローレルへの想いを込めた言葉が反芻されていた。

明石椿と阿武隈紗季。

第62話に至るまで直接的な接点は皆無と言って差し支えなかった重要キャラクター2名がついに1on1の時を迎える。

さながら人気ドラマ『ゲームオブスローンズ』のような群像劇を彷彿とさせる一幕。異なる舞台の前線を担っていたキャラが思いもよらぬ場所で対面を果たし化学反応を引き起こす。

これに興奮を覚えない人はいませんよ。

まして、明石椿と阿武隈紗季は競走ウマ娘の世界で凌ぎを削り合う敵対あるいはライバル関係のようなもの。そこに加えて現在進行形で担当ウマ娘が故障中という共通点を保持している。

一体どのような作劇が展開されるのか・・・・・・・気になって仕方ありませんでした。

いざ蓋を開いてみれば異様な緊張感が終始漂っていたと言っても過言ではない傑作ではないですか⁉️

立場としては現役最高峰のウマ娘ナリタブライアンを担当する阿武隈紗季と、それを打倒せんとするウマ娘サクラローレルを受け持つ明石椿。

経歴的にも阿武隈紗季の方が既に多くの担当ウマ娘を受け持っている先輩であり、明石椿は昨年サブトレーナーから昇進して担当を持つようになった新米。

後者が立場的に緊張感を持つというのが極々自然。

ですが❗️

会話が進むにつれてそれが反転していく様が作品にこれでもない旨みをもたらしていたのが本エピソードの特筆すべき点。

ナリタブライアンに突き放されていると言っても過言ではない阿武隈紗季。彼女の心の内にはさながら触れてはいけない地雷源が無数に設置されているような状況。

それを全く知らない明石椿は、サクラローレルの意思を汲み取り険しい道のりを共にする覚悟をよりにもよってこのタイミングで阿武隈紗季にダイレクトアタックしてしまう。

読者としてはいつ地雷源が起爆してしまうのかハラハラドキドキ・・・というスリリングな体験を味わえてしまう。

期待の遥か上をいく作劇に頬が緩んで仕方ありません。

そして、今回のやりとりを一層引き立てていたのが背景の情報変化。これも触れないわけにはいきません。

タクシー移動というシチュエーションと担当ウマ娘が故障を抱えているもの同士の会話劇。

これが非常に強いシナジーを引き起こしている。

故障で半年間休養を余儀なくされて立ち止まるしかないという趣旨の台詞に対して赤信号の描写を連動させる。

阿武隈紗季の地雷源が暴発寸前になるタイミングでタクシーがトンネル内に突入し背景が真っ暗になる。

サクラローレルの想いに応えるために尽くす覚悟を示す台詞を明石椿が放つ場面でトンネルから抜けて光が差し込む。

・・・・・・・——————これほど映像化で観てみたいと思わせるエピソードはそう巡り会えるものではありません。

如何だったでしょうか?今回は『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第63話「トレーナーの役割」について感想プレゼンを実施しました。

僅か2名の登場人物、作品の花であるレースもなければウマ娘さえ登場しない。これだけを記せばひどく貧相なエピソードに感じられるかもしれません。

しかし❗️

本エピソードは珠玉のエピソードであったと断言できます。

第63話まで引っ張った重要キャラクター2名の初対面。ある意味最低最悪の頃合いであると解釈でき、だからこそ最高最善のタイミングでのマッチング。

一体、著者らはどこまで計算して執筆しているのでしょうねぇ。

・・・・・・——————

僕としたことが一つ大事な演出に触れるのを忘れていました。


タクシーを用いた背景変化演出もさることながら漫画的なサングラスを用いた演出も素晴らしいの一言。

所謂、コミック特有の不思議表現。本来は見えないはずのサングラスの向こう側の情報が透過されて読者にだけは届くように仕上げているのですよ❗️

明石椿は知ることのない阿武隈紗季の心象を投影した目・瞳の芝居。

これが大変素晴らしいので是非とも多くの方にご賞味いただきたく。


それでは本プレゼンは以上。実に素晴らしいエピソードとの出会い。誠に感謝します。ご愛読いただきありがとうございました。またの機会にお会いしましょう。

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