奇跡から始まる―もう一つのシンデレラストーリー。シンデレラグレイ第5巻で紡がれた菊花賞には、後の展開を暗示する3つの伏線が―果たしてそのゴールとは?

おはようございます。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。
今回は📚『ウマ娘シンデレラグレイ』第5巻に収録された菊花賞に仕込まれている伏線と思しき3つの種をご紹介。
筆者の憶測も一つほど混じっていますが、あながち検討外れでもないと―妙な確信がございます。
ただのプレゼンでは味気ないので、古畑任三郎エミュレートで味付けしていきます。
是非、田村正和さんのお声をイメージしてお楽しみください。
イントロダクション
えぇーーー、皆さん。ご無沙汰しております。
一つ質問です。“奇跡”という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
私の場合は・・・・『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』のアクシズショック。
これが心に強く残っております。

単作としても人の可能性を示した美しいラストであり、後に多くの派生作品(UC・ナラティブ)を呼び込む時代の展開点となった出来事。
・・・おっといけない。もう一つ奇跡というワードに反応して想起する物語がございました。
1990年末に起きたオグリキャップ号のラストラン:有馬記念も奇跡と呼ぶに相応しい物語ですね。
それでは、ここからが本題。ウマ娘シンデレラグレイにも奇跡と呼べる物語がございます。
第5巻にて紡がれた菊花賞。スーパークリークさんが奇跡を呼び込んで出走を果たしたレース。このレースには興味深い伏線が3つほどございますので、今回をはそれをご紹介していきたいと思います。
短い時間ですが、お付き合いのほどよろしくお願いします。
なお、一つ⚠️注意点がございます。ある程度のネタバレ要素は含まれてしまいますのでご注意ください。
伏線1️⃣スーパークリーク“〇〇”の片鱗

「第45R奇跡」にて一コマだけプリティーダービーシリーズでは見受けられないようなスーパークリークさんの表情が確認できます。
おあいにくとその一コマを掲載することは叶わないのですが、どのような表情であったかテキストでできる範囲の説明をしますと・・・いや、これは伏線の答えが既にあるのでそちらの画像を見てもらいましょう。
コミックス11巻のセカンドカバー。こちらなら掲載できますのでご確認ください。

第11巻まで読み進めると、シンデレラグレイならではのスーパークリーク像が浮き彫りとなります。
まるで獲物を見据える狩人のような眼差し。
・・・・怖いですねぇー。
ですが、この表情はまだ序の口。コミックス15巻まで読み進めるとその片鱗はより進化して彼女の表情に出力されます。
伏線の答え 15巻:第136R『私は好きですよ』

魔王。
あるいはヒール。
本編の画像は掲載できないので、こういった言葉が相応しい表情になるとだけ記しておきましょう。
プリティーダービーシリーズでは聖母のような母性あふれるイメージの強い彼女とは打って変わって邪悪な表情に溢れています。
第5巻の頃からその片鱗がチラついていた。これほど初期段階でスーパークリークさんの未来を暗示させているとは恐れ入ります。
伏線2️⃣奈瀬文乃のコンプレックス

続いて2つ目。第45R『奇跡』にスーパークリークさんのトレーナー:奈瀬文乃さんのコンプレックスのヒントとなる伏線が仕込まれていました。
とある記者の口からこのような言葉が飛び出します。
「やはり偉大なお父様を超えることですか?」
この言葉を受けて奈瀬文乃さんは薄い反応を示す。なので、このエピソードだけ読んでも特に気にも留めない読者が多数だったはず。
ですが、こちらも確定的な伏線として後に大きな意味を持つようになっていきます。
伏線の答え 11巻:第94R『奈瀬英人の娘』

第5巻からだいぶエピソードを積み重ねた第11巻ごろになってようやく明らかとなっていく奈瀬文乃さんの父親の存在。
読者が忘れている時期に繰り出す采配もそうですが、その示唆が第5巻という彼女たちnファーストエピソードの時期にすでに済ませていたことに驚きです。
前述した通り・・・・第5巻ではコンプレックスワードに対して反応が薄いので、当初は伏線だとは思いもしませんでした。
―いわゆる叙述トリックというものでしょうか。あえて反応を描写しないことで読者の意識の外にずらすように構成されていた。
真実かどうかはわかりませんが、著者陣営の手綱の握り方を目の当たりにしていると、そうであると思えてなりません。
伏線3️⃣奇跡で始まる2人の物語

3つ目。えぇーーーここからは私の憶測の領域に突入していきます。ですが、あながち的外れでもないと思っています。
なので、自信を持ってこの場で発表していこうと思いました。
菊花賞。
このレースはクラシック最後の冠と評されるレースですが、スーパークリーク&奈瀬文乃というバディにとっては最初の物語。

この最初というのがミソです。
そもそも、出走できるかどうかすら危うかったレース。優先出走権も持たず、エントリー申請こそ済ませたものも7戦2勝という戦績では出走枠を獲得できるかどうか怪しかった。
だがしかし。神風はいつだって突然吹くものです。当初予定されていた出走者が辞退したことで繰り上がりでその枠を獲得。
まさしく奇跡が彼女たちのもとに舞い降りた。
これがスーパークリークさんと奈瀬文乃さん。2人の物語の始まり。
そして、時計の針を進めに進めコミックス20巻まで読み進めていくと・・・・なんとも悲劇的な展開が待ち受けています。史実に刻まれた故障によるスーパークリーク号引退の時期にまで突入してしまうのです。
これをどう受け止めるかは人それぞれ。私はこの先があると信じている口です。

なぜならば、彼女たちの物語は奇跡で始まったのだから。
であれば、辿り着くゴールだって奇跡で終わる!
・・・・・・そう、思えてなりません。希望的観測が混じっているのは確かなのですがわざわざファーストエピソードで奇跡というワードを強調した意味。そして、第20巻での奈瀬文乃さんの決意表明。これらを受けたらもう一度、いや何度だって奇跡が起きる・・・彼女たちなら奇跡を起こせると思えて仕方ない。
この記事を読む“あなた”はどう考えるでしょうか?
結に~菊花賞は奇跡で始まる物語

さて、本記事もラストスパートです。
改めて今回ご紹介した伏線を列挙しますと以下の通り。
❶スーパークリーク“魔王”の片鱗
❷奈瀬文乃、父親に対するコンプレックスの暗示
❸奇跡で始まる2人の物語
❶と❷はコミックス11巻まで読み進めていくと明確な伏線であったと判断できます。
❸は私個人の推測というのが現状。
で・す・が。
推測で終わらないであろう・・・というのが私の揺るぎない想い。史実に刻まれたバッドエンドの向こう側へスーパークリークさんと奈瀬文乃さんならば辿り着くことができる。
そう思えてなりません。
そして、最後の最後に奇跡を起こす・・・・起こせると証明する物語が今幕を開けました。
ウマ娘シンデレラグレイ最終章。
オグリキャップさんが見せる奇跡の輝きは、どのような影響を残すのか・・・、“誰”がその後に続くのか・・・・
皆さんはどうお考えになるでしょうか?
よろしければコメント欄にあなたの考えを記して頂ければ嬉しく思います。

今回は以上となります。
このブログではプレゼンノウハウの提供や競走馬・ウマ娘シリーズの魅力の紹介をあの手この手を駆使して自由に🪽フリーダムに行なっております。
今回は古畑任三郎エミュレートで語りの“間”・・・余白のようなものを意識してみました。
テキストでどこまで表現できているかは分かりませんが、こういった挑戦も面白い。
それでは、ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。またのご縁をお待ちしております。

【補足】シングレのクリークも母性豊か
最後にちょっとだけおまけというか補足です。
この記事で紹介した通り、シングレのスーパークリークさんはプリティーダービーシリーズとは異なる人物像を持っております。
ですが、同時に母性溢れる描写も豊富です。
なのでコミックスのおまけコーナーなどでそう言った個性が炸裂しているので、ご安心ください。

コメント