【小説レビュー】コードギアス 新潔のアルマリア エピソード02

コードギアス 新潔のアルマリア エピソード02 コードギアス

待ちに待ったKMF戦開幕!
懐かしい顔・新キャラも登場しますます面白くなる『コードギアス 新潔のアルマリア』。

おはようございます。『コードギアス 新潔のアルマリア』にも是非とも映像化していただきたいと切に願っています。ブログ管理人のあーさんです。

2025年現在、コードギアスは複数の映像化プロジェクトを進行中らしい。その中の一つに新潔のアルマリアも含まれていたら・・・と思ってしまいます。

だってまだ第2話(プロローグを含めると通算6話)だけど面白いのですもの。

というわけで、今回は月刊ホビージャパン2025年3月号に掲載されたエピソード02をレビュー形式でご紹介。

数ページ分のボリュームしかございませんが、これが面白いことこの上ない

毎度僅かなページで見所を用意する手腕に驚きます。

エピソード02では2つの物語が展開されました。
無駄を極力省き、必要な情報のみに厳選されているので読み応え抜群の2つの物語を味わえる。

匠の技がなせるストーリテリングだと思います!

それでは前置きはこれくらいにしてそろそろ本編へと進みましょう。

こちらはコードギアス 新潔のアルマリア エピソード01のラストと直接リンクする物語。

エピソード01で人身売買グループを摘発後、双葉彩芽から賜った次なるミッションに赴きハクバとサトリのエージェント新月コンビが未確認の“黒いKMF”に遭遇したラストシーンをより深掘りする物語です。

黒いKMF:鞠熾天とハクバが搭乗する新月が刃を交えます。

KADOKAWA の漫画サイト「カドコミ」にて2025年1月下旬より連載スタートしたコミック版の第1話でもエピソード1は確認できます。小説に含まれていた情報が色々オミットされていることに驚きましたが、本質的な味わいは小説でもコミックでも大きな差はないので是非一度読んでみることを推奨します。

コミック版『コードギアス 新潔のアルマリア』

鞠熾天と新月のKMF戦だけでも読み応え抜群ですが、もう一つ物語が展開されます。

舞台は日本。エージェント新月の一員が皇神楽耶と話し合うために彼女の別邸に足を運ぶ。そこで謎の襲撃者が現れて・・・というお話し。

今回の主要キャラクターは5名。ほとんどお馴染みのメンツですね。下記記事に3名(ハクバ、サトリ、レディ・レディ)の紹介をしていますので詳しく知りたい方はこちらの記事を一読いただければと思います。

皇神楽耶は説明不要かな?アニメ『コードギアス反逆のルルーシュ』の頃からの古株ですからね。

見出しの+1はシークレットとして伏せておきます。後述するレビューの方ではネタバレしてしまいますが。

画像にある白いシルエットの人物は公式サイトにも画像がない新キャラです。

その名はドク。エージェント新月のメカニック担当。コードギアスシリーズのメカニックはロイドさんを筆頭に曲者揃いですが、彼は比較的マイルドな印象を受けます。

まだ登場したばかりなので印象が変化する可能性は十分ありますが、流石にロイドさんやセシルさんほどの個性的なキャラではないでしょう。

さて一通り最低限の情報を開示しましたので、作品のネタバレを踏むのを躊躇せずにレビューと行きましょう。

まずはネタバレなしのレビュー。
評価はSS+。わずか数ページでもここまで面白くできるのかと舌を巻く次第。2つの物語を展開させつつ、どちらも読者の好奇心をそそるフックを用意しているのが素晴らしいですね。

そのフックについては後述していきます。

鞠熾天と新月の戦闘。こちらは鞠熾天が終始優勢の状態で繰り広げられる。ハクバも臨機応変に出来る手を駆使して応戦するのが流石だが、マシンスペックの差は激しくパイロットの技量だけでは凌ぎ切るのは限界がくる。

しかし、新月の背後に人影が現れると優勢であったはずの鞠熾天は攻撃の手を緩めるどころか戦闘体制を解除。その場を飛び去る

これにはハクバも驚く。遠くから先頭を観察していたレディ・レディも不思議に思う。

読者である私も疑問符❓で思考が一杯になる。

相変わらずパイロットの描写は一切なし。その行動・目的も謎に包まれている。(一応ある人物を探していることは明示されているが)


気になる。非常に気になる!好奇心センサーがビビッと強い反応を示してしまう!2024年9月からの連載スタートから早半年。未だにヴェールに包まれるアルマリアの正体を知りたくて堪らない!

既に紅蓮特式という黒の騎士団の旗=フラグシップモデルとなるKMFが存在する中、突如現れた紅蓮聖天八極式の違法コピーKMF:鞠熾天。

その正体を知るべく、報告も兼ねて皇神楽耶の元を訪れたエージェント新月一向。皇神楽耶に尋ねても過去に紅蓮聖天八極式をモデルとするKMFの製造計画は存在しないということとオリジナルも保管されていることがわかっただけ。鞠熾天の出所はどこなのかはわからずじまい。

その談合の場に突如姿を表す襲撃者たち。皇神楽耶の命を狙う謎の不届者たちの強襲で事態は急変してしまう。
ハクバが対処するも数が多すぎる上に敵は銃火器で攻め続けてくる。ドクは非戦闘員。サトリも銃で応戦するが相手の装備を貫くことができない。

圧倒的劣性の中、意を決して飛び出そうとするサトリを制止するかの如く1人の英雄が姿を現す。

“人間業とは思えない回転蹴り”を繰り出し、敵兵士らを蹴散らすのは仮面の男ゼロ。

ゼロの登場でエピソード02は幕引きとなります。

いや〜、面白い!謎の襲撃者の正体も気になるし、携帯銃では歯が立たない装甲を纏った敵を蹴り技だけで処理するゼロの武勇に惚れ惚れしてしまう!

何より蹴りの表現が秀逸!人間業とは思えない回転蹴り。この一文だけで全ての人が全く同じイメージを脳内再生したことでしょう。洗練された素晴らしい短文です!

いかがだったでしょうか?今回は『コードギアス 新潔のアルマリア』エピソード02をご紹介しました。

最後にまとめです。

今回は2箇所で物語が展開されました。荒野と洋館。全く異なる場所で展開される物語。短いながらも読み応え抜群。その上、読者の好奇心をそそる謎まで用意している。

鞠熾天パイロットの不可解な行動も気になりますが、やはり鞠熾天の製造元がどこなのか気になる。紅蓮聖天八極式は黒の騎士団に保管されたままという新情報も飛び出しましたね。この違法コピー機体はどこで製造されたのでしょう?

皇神楽耶の命を狙う謎の襲撃者たちは誰なのか?大きな陰謀が潜んでいるのか気になります。

そしてまだまだ大勢いる敵をあの英雄はどう処理するのか次の物語に要注目!

今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。

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