【コミック比較】君のことが大大大大大好きな100人の彼女 17話レビュー

君のことが大大大大大好きな100人の彼女 17話 アニメ

こんな描写、原作コミックにはなかったぞ!?

原作になかった5つのアプローチで、作品のクオリティを高めるバイブリーアニメーションに拍手!

おはようございます。『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』こと通称『100カノ』を🍿映画館で堪能したいと考えている奇人兼ブログ管理人のあーさんです。
彼女2人ごと(コミックス表紙コンビ)にエピソードを厳選したセレクション集という形なら映画化できるのでは・・・と日頃から思っています。

先日、TVアニメ2期『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第17話を視聴しました。
脚本を担当されたのは鴻野貴光さん。第16話までを担当されてきたあおしまたかしさん、山田靖智さんとはまた異なるアプローチをされていて面白い!

原作コミック第5巻収録の33〜34話が今回の該当エピソードとなるのですが90〜95%くらいは忠実に映像化されています。残りの5〜10%はアニメ製作陣によるオリジナルといった印象。

原作を再現しつつも原作にはない描写を追加し補強するというアプローチが豊富でした。
カットされたシーン(恋太郎が監督になっている理由)もございますが、それほど気になりませんね。

本記事では原作になかった描写を5つご紹介していきたいと思います。
ピックアップする5つ以外にも原作と異なる描写満載ですので、コミックスをお手持ちの方は是非比較してみてください。

脚本家を始めとするアニメ制作スタッフのプロの手腕を垣間見ることができます。

それでは本編へGO!

まずは冒頭の体重測定結果に驚く彼女たちの反応。こちらは原作に存在するシーンです。
アニメではこのシーンを盛るというアプローチがされていました。

その最たるものが薬を飲んで子どもに戻る薬莉。

子供に戻って体重を減らすという荒技を披露していましたが、原作では大人薬莉が体重に驚くというコマだけなんですよね。

この体重に驚愕する彼女たちというシーンをそのまま映像化に落とし込むと静止画の連続になります。
それはすなわち紙芝居に等しい。

やっぱりアニメは動いてなんぼ!

という方も多いことでしょう。

8名に及ぶ静止画の連続が繰り返されるよりもどこかで動きのあるシーンがあると視覚的に楽しいことは明白!

薬莉のキャラクター性も交えつつ、アニメとしてのクオリティを高める素晴らしいアプローチであったと思います。

こちらは一応原作にあったシーン。彼女たちの自分を磨く姿勢に喜びギネスについてウンタラカンタラ言いながら歩いているシーン。

アニメでは妙にクネクネ動く脚が印象的でした。

原作勢としてコメントします。んあんじゃこりゃ!?

原作でもあの変な曲線を描いた脚はあります。しかしですよ。その曲線を維持しながら歩いているとは思わないじゃないですかっ!?

だってコミックは静止画ですもの。

アニメで数秒間、あのクネクネ歩きが披露された時は思わず吹いてしまった。

たった一コマの何気ないシーンもここまでパワーアップさせてくる。これはもうアレです。

愛です!

育が廊下で恋太郎と凪乃を目撃するシーン。
こちらも原作にあります。だが原作にない描写で大幅に補強されています。

原作だと、
❶育が恋太郎を発見する
❷声をかけようとする
❸恋太郎と隣にいる女性(凪乃)が手を握り合っている
という流れでした。

しかし、アニメだと

曲がり角から2人が現れる
❷育が恋太郎に気付き、声をかけようとする
❸凪乃が手を握る
❹2人が恋仲であることに育が気づく

という流れ。

このアレンジによる効果は育へのダメージアップと見受けします。

コミックだと最初から恋太郎と凪乃が歩いている姿を目撃し、視線を落とすと2人が手を握り合っているというシーンでした。

アニメだと凪乃が恋太郎の手を握るという決定的瞬間を目撃するというアレンジ
これはダメージがデカい。凪乃の愛の大きさが非常にわかりやすくなっているのも素晴らしい。それが育への負荷を高めることに繋がっている。

育の癖を理解し、より彼女が喜べるように大きな負荷を与える。

愛ですね。愛。

育を振る演技をした後に行われた恋太郎の告白。
原作になかった台詞が追加されていました。

一生懸命な須藤さんの姿を見てずっとそばで応援したいってそう思ったんだ。

この台詞が原作になかった台詞です。

原作だとその前後の言葉のみ。

コミックだと
断る理由(これ以上彼女を増やすとみんなを幸せにできる自信がない)があったから告白を断る演技をし、その流れで自信がなくても覚悟はあるからお付き合いさせてくださいという流れでした。

アニメだとそこに一手間追加。ちゃんと好きなった理由も付加さました。

覚悟があろうがなかろうが育に出会ったのがたとえ9人目でなくても恋太郎が育に惚れる理由が明確になったのはナイスフォローと言えるでしょう。

告白を済ませた後の恋太郎と育が握手をする描写。
これは原作にはない完全オリジナルのシーンです。

原作だと恋太郎のストイックな姿勢にキュンする育の台詞で締めくくられていました。
この後に続くシーンとして握手する2人が握手するという流れは互いの告白が受理されたというのが非常にわかりやすくなっていると受けます。

原作のままでも良いですが、アニメだと次の話ではなく次のシーンに移るだけですからね。一度明確に告白を成立で区切った方がわかりやすい。

ナイスアレンジだと思います。加えて『100カノ』らしいコメディさもブレンド出来ていますからパーフェクト!

いかがだったでしょうか?
今回はテレビアニメ2期『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第17話を原作と比較してみました。

色んな追加要素があって驚きます。
あまり記事を長くしないために5つに厳選しましたが、細かいところをピックアップしていくともっと大量に追加要素や変化点がございます。

コミックスをお手持ちの方や購入予定の方は比較してみると驚きの発見のラッシュが体験できますよ!

最後におまけとして
ここはカットされたか・・・という要素
この台詞、コミックだとこうなってるんですよ・・・という要素
をご紹介して締めとします。

第34話の扉絵は恋太郎ファミリー9名の水着ショットとなっていました。
流石に扉絵はストーリーの流れに全く無関係なので映像化には至っておらずですね。

カットされて必然ではありますが、キャラクターの個性が炸裂する水着衣装ですので何らかの形でアニメになって欲しいと思ってしまいます。

コミックはテキスト・フォントを活用した演出ができるのが強み。

アニメだとわかりづらくなってしまう情報もコミックだとストレートに読者に届けられます。

しかし声優さんの表現力ってすごいですよね。

育のボイスキャストを務めた高橋李依さんの演技は想像を絶するもの。イメージ以上に快に浸る育の声を再現されていて恐れ入ります。

それでは今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。

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