おはようございます😁ブログ管理人のあーさんです。
今回は2024年8月2日より公開された映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』を鑑賞して参りましたのでそのレビュー記事となります。
私は『僕のヒーローアカデミア』=ヒロアカについて無学でして、アニメもコミックスもほとんど見たことがありません。アニメ1期の序盤くらいは見ていたかな〜と古い記憶が私に囁いていますが、本当にそれだけですね。なのでヒロアカについて初心者同然のレビューとなります。
そんな、ヒロアカ初心者の私の率直な感想をまずは申しましょう。
意外と映画だけでも楽しめるぞ!?
コミックスが40巻オーバーするほどの歴史がありテレビアニメも7期に突入。映画も過去に3作もリリースされている長寿コンテンツと化したヒロアカの歴史が詰まった作品でもある『ユアネクスト』。
当然、よくわからないことも多々ありました。何故デクが複数の個性を持っているのか。何故オールマイトは力を失っているのか。映画冒頭から描写された荒廃した日本の惨状は一体何が原因でそうなったのか。・・・などなど、ヒロアカの歴史を無勉強で映画鑑賞に臨んだ私には理解できない点が少なからずありました。
それでも!
キャラクターが培ってきた歴史がわからなくても、この映画を観て良かった!楽しめたと胸張って宣言できます。映画の本筋を進めるのは以下の3名
突如として湧いてきたダークマイト
ダークマイトに狙われる少女アンナ
アンナに使える使用人ジュリオ
この映画限定のオリジナルキャラクター3名が作品のメインエンジンとなっていたので全く問題なく作品を楽しめることができました。もちろん、作品の骨の髄まで味わえたなどとは思っていません。ヒロアカの歴史を知っていたらもっと楽しめたんだろうと思う場面がいくつもありました。もっと勉強してから映画を見ていたら・・・と思わなくもないですが過去にタイムスリップできるわけでもないので悔やんでも意味ありません。ここはヒロアカという名作を今後味わう機会ができたと前向きに捉えることとします。
本作の面白いところは事実上のW主人公&Wヒロイン体制であることでしょうか。
主人公:デク
ヒロイン:アンナ
主人公2兼ヒロイン2:ジュリオ(デクにとってのヒロイン)
デクにとってのヒロインがジュリオであり、ジュリオにとってのヒロインがアンナ。ジュリオが主人公とヒロインのポジションを兼任しているのがユニークな立ち位置ですね。
この構図故にヒロアカ初心者の私でもジュリオに感情移入しやすくできていて映画を最後まで楽しめたのだと思います。
さて、そろそろメインレビューと行きましょう。⚠️ネタバレ有りのレビューとなりますのでご注意ください。
心に残ったシーンを振り返る
とりあえず記憶が明瞭なうちに映画で印象に残ったシーンを振り返っていきましょう。
- オールマイトの資料を部屋の壁全域に貼り付けるダークマイトとダークマイトが釘付けとなってみるオールマイトと誰かが激戦を繰り広げている映像
- 私はヒロアカ初心者なのでオールマイトの対戦相手が誰なのかわかりません
- オールマイトがほとんど素の状態になっているのが印象深く、それでも片腕だけ個性を発動して相手を倒す姿がカッコ良すぎる!
- メカニカルな右腕で登場するジュリオ
- 右腕を印象深く見せていたのはジュリオの個性の伏線だったんですね
- 殺伐としたロケーションに似つかわしくないティーセットで紅茶を淹れる姿が台詞無しでジュリオの自己紹介となっていたのだと思います。
- 脱獄ヴィランを捕まえに出向くデクらのオープニングバトル
- テレビアニメ1期序盤のイメージしか持っていない私にはデクが空飛んで黒い鞭を操る姿に困惑しまくりでした
- デクって無茶苦茶強いのではと思ったのですが、その後の展開で周囲の味方も敵もめちゃくちゃ強いと判明してインフレ進んでいるな〜と思いましたとさ
- アンナを拉致して逃走する脱獄ヴィラン銀次
- OPバトルで鮮烈な強さのインパクトを残したデクが圧倒することのできない相手がいきなり出てきてこれまたビックリ
- ダークマイトらゴリーニファミリーの派手すぎる登場
- 空飛ぶ客船で登場してくるのはド派手としか言いようがない!
- ダークマイトが作り出した空間で人命救助を優先し出口を探すデクたち
- ここでデクがお茶子のことを麗日さんと呼んでいて、2人の距離感が進展していないのかな〜とか思ってしまった私です。てっきり2人は物語終盤までにはお互いに名前で呼び合う関係くらいにはなっていると思っていたのでデクが未だに苗字呼びなのは意外でした。
- デクとジュリオの出会い。
- デクのことをヒーローのガキ様と呼ぶのがジュリオの本質を表していて後の本音シーンに繋がるのが良いですね。
- 個性を無効化する空間に向かって良いのか葉隠さん?
- 君はスッポンポンなのだから個性を無効化されると映画のレーティングを上げちゃんじゃないかと心配する紳士としての気持ちと今すぐ個性を無効化されて欲しいという少年の心が両方とも声を上げましたとさ。えっ、どっちの声が大きかったって?それはもちろん後者ですよ!
- デボラの個性によりピンチとなるデクとジュリオ
- ここでデクに助言を与える謎の人物たちが複数名登場してヒロアカ初心者の私は?となってしまった
- アンナに向けた銃口を妨害され本音を吐露するジュリオ
- ここまで丁寧口調は崩さなかったジュリオが乱暴な言葉遣いで心境を吐露するシーン
- 活用性の低い個性を持ったことで苦労の多い人生を送ってきたのは容易に察することができます。
- 個性がないことで苦しんでいたデクだからこそ何か寄り添える言葉を贈るのかと期待したのですが、特にそんなことはなかったのは拍子抜け。
- といっても作品のテーマから脱線してしまうかもなのでここでデクの過去を引き合いに出す必要がないのも頷けます
- 最終決戦に向けて的確な指示を飛ばす爆豪
- 無茶苦茶的確な人選配置を指示していて見た目と口の悪さに反して優秀な指揮官だと思いましたよ!
- 中二病だったのか常闇くん
- でもカッコいいから許されるんだよな〜
- 爆豪&轟VSテレポーター&念動力者
- 敵側がど定番の超能力コンビなのが意外に感じたというか、こんな王道のサイキック能力を敵幹部に当てがるのかと意表をつかれました
- 爆豪&轟の爆発と炎&氷のエフェクト盛り盛りのバトルは視覚的に楽しいですね
- 一般市民の避難誘導するA組
- ヴィランを倒すことがヒーローの役割ではないと示すが如く一般市民の避難誘導するA組の姿が素敵でしたね
- デクVSブルーノ
- 展開したフィールド内の動きを鈍化させる能力を持つ相手に力技で押し勝つデクのバトルセンスが光る良い勝負だったと思います。初めて能力を見た時に観察しまくっていたデクの洞察力がもぎ取った勝利ですね
- デクVSダークマイト
- ダークマイトの個性**錬金**が判明して、その容姿も攻撃も個性によって繰り出されていたと腹落ちしました。
- アンナの個性でブーストされているとは言えダークマイト強いな〜
- ジュリオVSデボラ
- デボラの人に夢を見させる個性で再び窮地に陥るジュリオ
- しかし、ジュリオは自身のサイボーグボディにそのピンチを突破する細工を施していたのが熱い!見た目的にも男心をくすぐるギミックが披露されてテンション上がりましたね!!
- デク&爆豪&轟VSダークマイト
- ついにオールマイトの意思を受け継ぐ者3名と自称オールメイトの継承者ダークマイトのマッチアップ。
- ダークマイトは確かに強いけど、オールマイトの強さの本質を見誤っている奴にこの3人が負けるわけがない。3人それぞれがオールマイトに抱く憧れをモノローグで語りながらダークマイトにラッシュをたたみ込む姿は作画の気合いの入れようも相まって名シーンでしたね。
- 暴走形態とのラストバトル
- 個人的には先ほどのダークマイトを地名ラッシュでデクが倒したバトルで幕引きでも良かったのですが、この延長戦も良かった!何が良かったて作画のアトラクション性が抜群であることとデクのラストキックで暴走形態となったダークマイトをダークマイトの個性で作ったスタチューをぶち抜く形で倒したのが良い!
- パチモンが作った次代のシンボルを本当の継承者たちが粉砕するという文脈が心を震えさせます
- ジュリオとアンナのロマンス
- 右腕がなくて個性を使えなくなっていたジュリオがアンナの能力で自身の個性を活性化させるという博打に出る展開。王道ながらも2人がベストマッチであることを証明する最たる演出で文句なんて出せるわけがない!
- 雇用関係が終わったと粗雑な言葉でまるで突き放すかのようにアンナの元を去ろうとするジュリオ。その言葉を受けて自由の身となったアンナが真っ先にジュリオの元へ駆け寄る。これまた王道中の王道だが、この展開を嫌う人間はいませんよ!
- ジュリオの笑顔が最高!!!
語録だけはオールマイト級のヴィラン:ダークマイト
本作を語る上で欠かせない人物ダークマイト。なんでオールマイトと瓜二つなのかオールマイトと同じくらい強いのかなど素人ながら疑問が尽きないキャラクター。
実際に劇場でその人物像を見た印象は・・・というと強いのは間違いないけど人間性はヴィランそのものだし全体的に薄っぺらい人物のように感じたというのが正直なところ。めちゃくちゃポジティブで、推しであるオールマイト本人に自身を否定されるような発言をされてもへこたれることなく前向きに解釈する姿勢は天晴れとしか言いようがないのですが、根底にある動機はオールマイトへの憧れであることはわかるのだけどオールマイトが目指していた理想のことを全く理解していないことは素人目にも明らかで目的だないのにオールマイト級のパワーを得る手段だけを手にしてしまった可哀想な人というのが私の本音です。
入場特典で明らかになった身長データは215cm。本家オールマイトは220cmなので、微妙に足りない。この設定にダークマイトのデザインの妙が秘められているように感じます。能力を使えば完全に身長体格を模倣することができるはずなのに5cm足りないというのはダークマイトのオールマイト分析が不十分であることを物語っているように思えてなりません。
デク&爆豪&轟との決戦でも能力の差というよりもマインド面で押し負けてしまったのが敗因のように感じました。実力だけならアンナのブースト込みで優っていたように感じるのですが、ダークマイトが語るオールマイト像の解釈違いが彼ら3人の逆鱗に触れてしまいデク&爆豪&轟に実力以上の力を発揮させるバフを付与してしまったのではないかと考察します。
錬金という万能の力にブーストまでされたのになんで負けたのかな〜と考えるとダークマイトのオールマイト語りが原因で3人に真価を発揮させたと考えると皮肉ですね。あれだけ自分が大好きな存在を語ったことが自分の敗北に直結したのですから。
セリフだけを切り取るとオールマイト級なのは素人の私にもわかります。演じる三宅健太さんのパワーもあるのは間違い無いでしょうけどね。三宅さんのオールマイトとダークマイトの演じ分けも良かったですね。オールマイトの言葉には覇気がこもっている。対してダークマイトの言葉は声量こそ同レベルかもしれないけど心に響く何かがない。声優さんってすごい!
ジュリオとアンナのロマンス
本作の主人公兼ヒロインであるジュリオ。デクにとってのヒロインで、デクから笑顔にしたいと言葉をかけられる罪な男です。
もうビジュアルがずるいですよね!眼帯にメカニカルアームにメカニカルレッグ。ゴツい改造バイクに跨る姿。優雅にティーセットに紅茶を入れる姿。こんなの反則だよ!と言いたくなるほど属性てんこ盛りです。しかも育ちは悪いという過去持ちで、役に立たない個性を持ったが故に食うに困る人生を送ってきたことは映画の短い尺の中でも十分に伝わってきて、その人生をアンナらに救われた。だからこそ、アンナのことを助けたいし、アンナとの約束を守りたいというジレンマに陥ってしまう。
ずるい!ずるいな〜!!!
こんなの好きになるしかないじゃないか!!!
今作のメインヒロインの1人。映画では操られている場面が多し、操られた状態から解放されても苦い表情を浮かべるシーンばかりでせっかくのルックスが活かせる場面が少なかった印象。
だからこそ、ラストシーンでのアンナの表情が一番印象深く残ります。ジュリオから自由になったと言われ、立ち去ろうとする彼に抱き寄りあなたの側が私の居場所ですと言葉にせずとも伝えようとする行動とその時の明るい表情が心に焼き付きましたとも!
この2人が今後どのような道を歩んでいくのかはわかりませんが、これだけは確信を持って言えます。2人一緒ならどんなことがあろうとも笑顔が絶えることはない!
終わりに
今回は『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』をレビューしました。
ヒロアカ初心者の私でしたけど、映画単作だけでも十分楽しめました。よくわかんなかったシーンはあったので今後ヒロアカを見る機会を設けてそのシーンの意味を改めて噛み締めたいと思います。
しかしテレビアニメ7期もやっているのか。映画3作もあるし、これはボリュームすごいぞ。
映画5弾があるかどうかわかりませんが、コミックスの続きが映画オリジナルで展開されるというのもあるかもしれませんし、映画好きの私としては面白い映画はウェルカムなのでこの映画が大ヒットして続編につながったら嬉しいです。
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