おはようございます😊ブログ管理人のあーさんと申します。
映画「ルックバック」を劇場で鑑賞して参りました。
原作を既読した上での鑑賞だったので新鮮な映画体験はできないと思っていたのですが、そんなことはなかった。
本記事では映画を鑑賞し終えて出来たてホヤホヤの感動をこの記事に載せたいと思います。
ネタバレは極力控えます。
原作に忠実な完璧な映画化
本作は藤本タツキ先生の原作漫画「ルックバック」を映画化したものとなります。
映画というメディアに合わせる形で一部映画向けに表現をされている箇所もありますが、ほぼ原作のままで映像化されていました。
コミックは静画の畳み掛けでストーリーを展開していく。
映画は動画としてストーリーを展開していく。
この違いから本作で重要な役割を担っている**4コマ**漫画の描写が映画でかなりアレンジされていてビックリしました。
こちらのアレンジ。私は映画ならではの表現で、尚且つ4コマ漫画製作者の藤野の表現者としての一面が垣間見れる表現で良かったと思いました。
ストーリの流れは原作に忠実なので、あの感動のストーリーに余計な不純物などを加えずにファンが求めるものを映像化してくれています。
ありがとう監督!ありがとうスタッフ。
これが見たかった。
映画ならではの付加価値
ストーリーは原作まま。映画ならではの付加価値として声優の演技・劇伴・アニメーションの3つの要素があります。
どれも原作コミックでは味わえない要素。
この付加価値3点が加わることで原作既読組でも改めて新鮮な気持ちでルックバックの物語を味わえたと言っても過言じゃない!
メインキャスト2名の名演
本作の主役キャラ2名=藤野と京本を演じているのはどちらも俳優さんです。
藤野役=河合優実/俳優:(かわい・ゆうみ)2000年12月19日生まれ、東京都出身。21年出演「サマーフィルムにのって」「由宇子の天秤」で、第43回ヨコハマ映画祭<最優秀新人賞>、第35回高崎映画祭<最優秀新人俳優賞>、第95回キネマ旬報ベスト・テン<新人女優賞>、第64回ブルーリボン賞<新人賞>、21年度全国映連賞<女優賞>を受賞。その他の出演作に、映画「PLAN 75」(22)、「少女は卒業しない」(23)、「あんのこと」(24)やドラマ「不適切にもほどがある!」(24)、「RoOT / ルート」(24)などがある。
京本役=吉田美月喜/俳優:(よしだ・みづき)2003年3月10日生まれ、東京都出身。17年にスカウトされ、芸能界デビュー。主演作に、映画「あつい胸さわぎ」(23)「カムイのうた」(23)「メイヘムガールズ」(22)、ドラマ「マイストロベリーフィルム」などがある。その他、主な出演作に、Netflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」(20)やTBS日曜劇場「ドラゴン桜」(21)、日本テレビ「ネメシス」(21)などがある。
両名とも声優初挑戦の模様。
映画鑑賞前はそんな人がアフレコに挑んで大丈夫?
と不安になるのは私だけではないでしょう。しかし、その不安を見事にお二人は裏切ってくれました。
アフレコ技術に関しては本家声優には及ばないことは間違いない。しかし、十分に鑑賞に耐えるクオリティだったと思います。上映時間1時間強でアフレコに対する不満や不快感は0でした。
声優さんには出せない純朴な演技が作品と見事にマッチしている。
作品のメイン舞台が田舎(おそらく山形県)。作品の雰囲気と主演2名の演技が妙にマッチしている。
これは劇場で体感してみないとわからない感覚です。うまく言語化できないですけど作品の雰囲気とマッチしているとしか形容できないのです。
劇伴
この映画、原作ままなのでセリフなしのシーンも結構多いです。
それが原作の魅力でもあります。
映画ではそう言ったシーンに相応しい鑑賞者の感情にダイレクトアタックしてくる劇伴をのせてきます。
いや、もう、ずるいですよ。
コミックを初めて読んだ時のあの感動を上書きしてくるんじゃないかって感覚になるんですよ。
アニメーションとして丁寧な芝居描写とダイナミックな表現
映画は当然アニメなので原作にはない**動き**が表現されています。
私が特に気に入ったのは藤野が京本宅に訪れ焦って帰るシーン。ここからのシーンがどこもアニメーション的に見応えのあるものでした。
- 慌てて靴を履こうとして上手く靴を履けない藤野の作画芝居
- 京本の一人称視点で急いで藤野の元へ駆けつける作画芝居
- 京本と別れて家に帰る藤野の昂った感情を表現する作画芝居
どれをとってもアニメーションとして一級品だった。
一体誰が作画を担当したのか教えて欲しい。
終わりに
今回は映画ルックバックを見終えて素直な感想を述べさせていただきました。
感涙ものの作品なのでめちゃくちゃ楽しみに観にいったのですが、その期待値を超えるものをお出しされてしまったので大満足でした。
ストーリーについては過去記事で感想を述べていますので興味ございましたら覗いて頂けたら嬉しいです。
全てのクリエイターへ送る讃歌「ルックバック」の感動ポイント3選
最後に感謝を述べさせてください。映画に携わった監督・スタッフ・原作サイド、全ての方に感謝。ありがとうございます。
原作コミックに出会った時から、いつか劇場化して欲しいな〜と願望を抱いていました。
でも、単巻の読み切り漫画の映画化なんて聞いたことないし・・・。と勝手に夢は叶わないと思っていた。
そんな私の想いを裏切る形で最高の映画に出会わせてくれたことに心から感謝します。
ありがとうございました!
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