【最後まで見届けて良かった】アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd Season 第3章 感想レビュー

アイドルマスターシャイニーカラーズ 2nd 第3章 感想 映画

おはようございます😊映画レビュアーのあーさんです。

今回は2024年9月20日よりTV放送に先駆けて劇場公開された『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd Season 第3章』を鑑賞して参ったので、その感想記事となります。




見て良かったと断言できます。見たいものが見れたのだから

1stシーズンの時の薄味単調なテイストからそこまで期待していなかったところがありましたが、最後のクライマックスの旨みは想像以上の美味でした!


シャニマスってアイドルアニメなのにコーヒーみたいな作品だな〜とつくづく思います。

一般的なアイドルアニメって清涼飲料水のようなイメージで爽やかさや甘味がセールスポイントだと思います。対してシャニマスはコーヒーのように苦味や酸味が目立つ。でも味の奥底に確かな旨味が潜んでいて、それにたどり着けると途端に美味しく感じてくるから不思議。

LIVEパートを最小限に抑えているので、さながらブラックコーヒーのような作品に仕上がってしまっていたと実感します。


そのブラックコーヒーみたいな作風に気づくのにだいぶ時間がかかってしまいましたが、それに気づけたのは浅倉透のおかげです。

この作品の肝は浅倉透の存在が背負っていたと言っても過言ではないレベルで彼女の存在がもたらした作品への影響力は計り知れません。

彼女が歩み、走り抜けた物語が至ったクライマックスは大変味わい深いものでした。


今回はそんな浅倉透への感謝の意を込めて筆を取っていきたいと思います。他のキャラクターも活躍しているので彼女らへも感謝も気持ちを忘れません。

それでは行きましょう。

主観的満足度:星*12 ★★★★★★★★★★⭐️⭐️

まずは映画を見終えてどれくらい満足できたかを独断でジャッジします。

星*12ということで大変満足いく評価です。

見たかったものが見れた。予想以上のモノを与えてくれた。故に星*12!

面白さ:星*7 ★★★★★★★☆☆☆

主観的な満足度は限界突破の星*12ですが、客観的に作品の面白さをジャッジするなら星*7が妥当かな〜という印象です。

薄味で散文的(各ユニットにフォーカスを与える個別エピソードの存在故)なところがあるのは間違いない。だが、ノクチル加入による浅倉透のストーリーラインとして縦軸が骨太になった効果は想像以上に大きく第11話〜最終話の満足度・見応えは十分合格ラインに達していると言えます。

第9&10話にノクチルが絡まないので、そこは作品全体の薄味感というかオムニバス感を増してしまっているので評価が難しいところですが、単品のエピソードとしてどちらも見応えあるので見て良かったと言える内容になっています。

キャラクター:星*9 ★★★★★★★★★☆

ソシャゲー出身のキャラクターばかりなので、当然と言えば当然ですが、皆魅力抜群です。星*12の評価を下しても良いのでしょうけど、アニメの構造上の欠点として全キャラを同格として扱うことが困難なのが評価ダウンの要因。どうしても一部のキャラのみしかスポットライトが当たらなくなってしまっているので星*8という評価が妥当かな。

浅倉透に関しては星*12 ★★★★★★★★★★⭐️⭐️

やっぱり浅倉透はすごいですよ。キャラクターデザインに秘められた芸術性は目を疑う余地がない。立っているだけでアートになる美少女。

そんな彼女にも悩みがあるわけで、第11話と第12話で彼女の胸中に触れる機会が我々観客に提供されるのだから贅沢な体験をしてしまったと言わざるを得ない!


LIVEパフォーマンス:星*6 ★★★★★★☆☆☆☆

前章=2nd第2章同様に今回も披露されたLIVEはかなり少ないです。全4話中3回。しかも最終話となる第12話に全集中。

シャニマスらしいと言えばらしいですね。

最終話が内容的にLIVE盛り沢山のエピソードになるとささやかに期待していたのですが、それは叶わずじまい。少々どころかかなり残念ではあるのですが、最低限見たいものは見せてくれたのでやっぱり嬉しい気持ちもあって複雑ではある。

せっかくのCGアニメでアイドルアニメなのにあまりにもLIVEが少ないと酷評すべきという気持ちとノクチルのLIVEがようやく見れたというカタルシスがせめぎ合っています。

個人的箱推しであるノクチルのLIVEは過去のエピソードの溜めがいい方向に作用して最終話を見事に彩ってくれていてるので、酷評しようという気持ちが大きく削がれてしまっている。

主観抜きの評価なら星*4なのですが、主観抜きのレビューはレビューにあらず!

なので、主観込み=ノクチル推しとして星*6という評価に落ち着きます。

CGワーク:星*7 ★★★★★★★☆☆☆

キャラクターの細かい仕草・目線を表現する芝居はGOOD

カメラワークに関してはCGモデルを舐め回すような視覚的快感に優れるカットは印象に残らず、せっかくのCGモデルを活かしてきれていない感は否めない。

総じて、目を引くようなインパクトのある絵作りはできていないが、CGワークを活かした細かいキャラクター表現を重視しCGアニメ好きに刺さる通好みな演出といった印象。

新規歓迎:星*2 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

流石にこの映画だけで旨みを味わえるほど完結していないのでご新規様にいきなり見せる作品ではないです。

少なくともノクチルのストーリーラインを知っておく必要があるクライマックスに至るので前章=2nd第2章が必須。

感想(⚠️ネタバレ有り)

ここから先は本編の内容に踏み込んでのネタバレありの感想となります。

第9話

ストレイライトがメインのエピソード。

私は第2ND1章を見逃しているという致命的な失態を起こしているのでストレイライトに関しては正直予習不足。今回の映画で初めましてといっても過言ではない。しかし、それでもこの第9話良いエピソードだったと胸を張って言える。めっちゃキャラクターの心情が丁寧に描かれていて感情移入しやすかったんですよね。

和泉愛依が主役として良い味出しています。
ミステリアスの仮面を被り続けるのか素の自分をオープンにしていくのか迷い、その答えに辿り着くまでが約24分間に詰め込まれている。

その答えに辿り着くまでに株を上げまくるのが愛依と真摯に向き合い助言をする黛冬優子。冬優子のお姉さんっぷり、ユニットリーダーとしての軸のぶれなさが輝きまくっています。愛依のためなら「無理もする」と不敵な笑みで豪胆に言い切る姿は惚れます!

あさひも今回のエピソードから一歩引いた位置にいるともいきやミュージカルに挑む難しさをプロデューサーとやりとりする場面で得た彼からの助言を愛依に伝えるというファインプレーを自然とかましてきてストレイライト全員にスポットが当たる良エピソードでした。

惜しむのはLIVEがないこと。この流れでEDにストレイライトのLIVEがあったら文句なしの神回だったので惜しい限りです。

第10話:しんみりしてるけど放クラらしさもある良エピソード

放課後クライマックスガールズのメイン回であり、メインとしてちょこ先輩にスポットが当たるエピソード。

放クラらしい明るく楽しいエピソードではないが、キャラクターの内面を深掘りするエピソードとして必要不可欠なのでこれはこれでありです。しんみりとしたエピソードの中に放クラらしいチームワーク・友達であり仲間であるメンバー同士の絆の深さを感じられて良いエピソードでした。

ちょこ先輩がアイドルになった経緯と向き合い今後どうしていくのか答えを出すプロセスが尊い!約20分の尺の中に放クラメンバー5人の味・エッセンスが込められていてこれまた1話で満足度の高いエピソードとなっている。一人一人の出番は決して多くない。メインとなっているちょこ先輩に尺が割かれる分、他のキャラは割を喰らってしまうが、その短い出番でキャラクター感の関係値・ユニット内の立ち位置を自然と描写できる会話のパス回しが絶妙。

第11話:透&真乃メイン回

個人的に第3章で最も優れたエピソードがこの11話!
第2章の6話から続く透&真乃の関係を掘り上げるエピソードで、これを見るために劇場に足を運んだといっても過言ではない。そして、実際に見て満足度の高いエピソードだったので自分の選択が正しかったことにも一安心。

まるでパズルのピースのような透の言葉を繋ぎ合わせる物語


朝倉透ってまぁ難しいキャラクターで彼女の台詞回しは説明不足な部分が多いが、嘘偽りのない彼女の本音がアウトプットされているのも事実で彼女の言動一つ一つが一種のパズルのピースなんですよね。一つ一つの言動だけでは何なのか理解できない。というか本人でさえ自分の胸中を100%理解しきれていない。故に真乃への問いかけが生まれてくる。

透の言葉。真乃の答え。全てを有機的に繋ぎ合わせることで一つ一つの言葉がパズルのピースのように噛み合い全てを揃えて一つの絵として完成していくエモーショナルな体験が味わえるエピソードでした。。



エピソード冒頭で多忙なアイドルとしての日々を「楽勝」と言い切るが、彼女の顔はどこか曇り空のような印象を受ける表情に包まれている。楽勝という言葉には嘘はないが、説明不足。そこに込められている意味は謎。

「アイドルって頑張ってなるもの?」という透の言葉が尾を引く真乃が透と真正面から向き合うことで観客にも彼女の謎に包まれた心が少しずつ見えてくる。

アイドルとして見出されたものも透自身はどうやればアイドルとして生きていくと言えるのか答えを出せていない。求められる仕事に応えてもそれは普段の自分と大差ないものでアイドルとしての自覚が芽生えてこない。どれだけ仕事に応えてもどれだけSNSで透が映った投稿がバズっても透には響かず胸の鼓動は弱くなっていく一方。

そんな彼女が意識を向けるのはイルミネーションスターズのLIVE映像。そこに映る真乃姿にアイドルとしての姿を見出す透は再び、真乃と事務所の屋上で2人気になる機会を得る。


そこで真乃が透へ伝える言葉・想いは是非本編でお確かめ下さい。

そして、その答えを受け取った透の胸の鼓動がどうなったのか。彼女がどこへ向かって進み始めるのかも。


この11話は透の解像度がグッと上がるエピソードで大変満足度が高い!


心から見て良かったと思えるエピソードでした!

第12話

最終話。正直不満というか物足りないと感じてしまう部分がある。だってLIVEを披露するのがイルミネとノクチルとシャイニーカラーズ=全員の3つしかないのだもの。各ユニット5回プラス全員のライブが欲しかったというのがこちらの本音。これに関しては正直残念でならない。

しかし、しかしですよ。

ノクチルのLIVEがようやく見れたのだからノクチル推しとしては大満足なんですよね!

ノクチルは他のユニットよりも一歩どころか何歩も出遅れたユニット。経験不足でまだまだ未熟。そんな彼女たちが不安を乗り越えて大勢の客の前でついにLIVEを披露する。このLIVEパフォーマンスの演出がまた良く、LIVE会場を再現したライティングにパフォーマンスを披露するノクチル一人一人の必死さがわかる汗の表現。一人一人の表情も会場の熱気に支えられて安心感と高揚感に満ちた顔つきに徐々に変遷していく流れも心に刺さります。

やっぱりいいもの見たなとしか言いようがないです。本当に見て良かった!

ノクチルのLIVE後、透と真乃が会話をするやりとりがあるのですが、ここのやりとりがまた良い!あの透が生気に満ちた満足げな表情でまだドキドキしてると言うのですよ。透のことを好きになって良かったと心から言えるシーンでした。

終わりに

今回は『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd Season 第3章』をレビューしました。

想像以上に満足度の高い映画というか先行上映エピソードでした。

映画館の大スクリーンと充実した音響設備。映画本編。これらの贅沢な品揃えを世の中の情報をシャットアウトできる空間で味わえたことに高く高く満足しております。

シャイニーカラーズのアニメはこれで一段楽。完結ということで製作スタッフ&キャストの皆様方お疲れ様でした。

浅倉透との出会いに感謝です。

ありがとうございました!

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