【アニメレビュー】コードギアス 奪還のロゼ 第10話「紫瀾 -Purple Surf-」感想

コードギアス 奪還のロゼ 第10話 感想・考察 ディズニープラス

おはようございます😊ブログ管理人のあーさんです。

今回はディズニープラスにて好評配信中のアニメ『コードギアス 奪還のロゼ』 第10話「紫瀾 -Purple Surf-」を視聴しましたので、その感想記事となります。

前回の第9話のラストで全世界へと放たれた無差別殺戮兵器ロキ。ロキの登場でネオブリタニアVS抵抗勢力という構図が崩れ、ノーランドの野望VS人類という図式へと変化していく様が描かれていく第10話。非常に情報量が多く、コードギアスの歴代シリーズから多数のゲストキャラが参戦するし、これまでのエピソードで因縁を深めていったアッシュとアーノルド、サクラとキャサリンの決着が描かれる。


これだけでも1話24分の物語とは思えないほど密度が濃い!

しかも上記だけで終わらない!遂に謎だらけの人物であったラスボス=ノーランドの正体が判明する!

あまりに情報量が多いエピソードだったので感想を述べながら情報を整理していきたいと思います。先行劇場公開時に物販で販売されたパンフレットの情報も参考にしながら情報をお届けします。

ゲストキャラ11名

今回のエピソードで旧シリーズから登場したゲストキャラを振り返っていきましょう。11名も登場しています。物語の冒頭にキャラクターを詰め込み過ぎてファンサービスが素晴らしい。

『反逆のルルーシュ』

ゼロ(枢木スザク):かつての愛機ランスロットを彷彿させる白と金のカラーリングが特徴的なKMF**真母衣波 白式**(読み方:まほろば びゃくしき)にてロキに対処。

ジノ・ヴァインベルグ。黒の騎士団航空幕僚長としてロキ騒動の対応を指揮。

『双貌のオズ』

『双貌のオズ』からは4名のキャラが登場。私はコミックス未読なので詳細について知らないキャラクターばかり。近々コミックスを読破して彼らが登場した感動を深めたい所存。

オルドリン・ジヴォン。(CV:浜崎奈々)搭乗KMF:ランスロット・ハイグレイル
ソキア・シェルバ。(CV:渡部優衣)。搭乗KMF:シェフィールド・アイ
オルフェウス・ジヴォン(CV:鈴木達央)。搭乗KMF:業火白炎
マリーベル・メル・ブリタニア(CV:内田真礼)

『亡国のアキト』

『亡国のアキト』からは旧・w ZERO部隊ワイヴァン隊の5名が登場。個人的に無茶苦茶嬉しい登板です!『亡国のアキト』は劇場で鑑賞していた作品なので思い入れが深いのです。一言物申すとアレクサンダが手書きのアニメーションで表現されていてがっかりしてしまいました。

アレクサンダといえばCGモデルで変態的な軌道が魅力的なKMFだったので前回のエピソード=第9話でアキトらが登場した時はアレクサンダの活躍も・・・と期待してしまった。いざ第10話を見てみると戦闘描写はほとんどないので期待値を高め過ぎてしまったことを軽く後悔。
でも『亡国のアキト』は作品もキャラクターもKMFも全部大好きなのでこうして久しぶりに彼らの姿が見られただけでも嬉しいので、今回抱いた期待値は今後のコードギアスの展開で埋め合わせを期待していこうかと思います。


日向アキト(CV:入野自由)。搭乗KMF:アレクサンダ。
レイラ・マルカル(CV:坂本真綾)
佐山リョウ(CV:日野聡)。搭乗KMFアレクサンダType-02
成瀬ユキヤ(CV:松岡禎丞)。搭乗KMFアレクサンダType-02
香坂アヤノ(CV:日笠陽子)。搭乗KMFアレクサンダType-02

サクラとキャサリンの関係性

ロキの襲来で地下へと逃げたサクラとヴァルター。そこで2人は同じ理由で地下へと退避していてキャサリンと鉢合わせる。

キャサリンはサクラが来るのを待っていた?

これは私の推察です。
キャサリンはここでサクラが来るのも待っていたのではないかと思います。この後キャサリンはサクラが以前話していた「本当の強さ」とは何なのか問います。そしてその答えを聞いて納得するとクイーンのアクセス権限を託して立ち去り別行動をとる。

これらの行動を見てみるとキャサリンはわざわざ待っていなくても地下から逃げ出すという選択肢があったように思える。3人で向かっていた目的地とは別のルートで脱出する算段を最初から持ち合わせていたのに地下の入り口で待機していたのはサクラ言う「本当の強さ」を知る機会を逃したくないという考えが少なからずキャサリンの中にあったのではないかと思います。

キャサリンの回想で無力な子供時代に両親の命を奪われ、またその命を奪った悪漢を瞬殺するノーランドの圧倒的強さを目の当たりにして現在に至るまでのキャサリンの価値観が固まったことが判明。キャサリンの中で武力こそ全てという考えが染みつくのも納得できる過去です。同時にボランティア活動らしきことをしていた両親の影響も受けており、両親から受け継いだ「優しさ」という火種がキャサリンの中に残っており、それがサクラとの問答で再び火を灯してきたのではと思いたい。

アッシュVSアーノルド

『奪還のロゼ』序盤から続くアッシュとアーノルド君の因縁に決着の時がやってくる。

KMFではなく生身の肉体での死闘。アーノルドは肉体改造を施されているので圧倒的有利になるかと思いきやアッシュがあっさり勝利を納めます。あっさりという表現は語弊があるかもしれませんが、尺的に非常に短い戦闘だったのであっさりとしか言いようがない。
同じく改造人間の🍊オレンジ君は🥷咲世子とガチバトルできるスペックを披露したのにアーノルド君はそこまで身体的に強化されていなかったのかな?

戦闘こそ短かったけれど、アーノルド君の頭がおかしくなってしまっているという発言が妙に印象に残ります。

アーノルド「最後に勝った方が、勝者だぁぁぁ!

なんとも勇ましく発言するのでその勢いに押されて無茶苦茶かっこいいこと言っていると一瞬錯覚しそうになった。しかし、冷静に言葉を並べるとものすごく当たり前のことを言っている。

やはり斉藤壮馬君の演技は素晴らしい。狂ってハイになったキャラを見事に演じ切ってくれました。

考察:アーノルドはロキの対象外だった?

キャサリンが地下へと避難したのに対してアーノルドは地上の部屋で窓からZi-オルテギアでやって来るアッシュとロゼを目撃するシーンがありました。

このことからアーノルドはロキの駆除対象から外れていたのではと考察します。

アッシュとロゼが皇宮を歩き回っても出会した人物が1人もいないことから皇宮にいた人は避難したかロキにやられたか、どちらかの道を辿ったと見て良い。あのロキの脅威の前にアーノルドがKMFで対抗した様子もない。アーノルドがいた部屋が荒らされた形跡もないのでアーノルドは改造処置を受けたことで人間とは逸脱した存在とロキに認知されていたのでは思います。

アッシュに蹴り飛ばされて腹部を貫かれたアーノルドから滴る体液の色がに近い色だったので人間としての部分はほとんど残されていないと読んで良いのかもしれません。

ノーランドの正体

遂に謎に包まれていたノーランドの正体が判明。

ルルーシュのお父さんことシャルルのクローン。もみあげとかそっくりなんですよね。

ノーランドにとって人類は害虫と同じ

ノーランドの行動動機についてはサクヤが様々な角度で問いかけるがノーランドは「違う」と回答を繰り返すばかり。最後の質問「生理的嫌悪」に対してのみ無回答でした。先行劇場公開された時の物販パンフレットを読み進めていくと大橋監督がノーランドについて説明してくれる記事があるのでそこから読み解ける内容をここに記載させていただきます。

ノーランドにとって人間はゴキブリとか害虫と同じ。

ノーランドはシャルルのクローンとして生まれ、シャルルの器として人間らしさとはかけ離れた幼少期を過ごした。その過去が彼に人類を嫌悪する思想を抱かせロキを用いた人間駆除に至らせる。

ノーランドがファウルバウトに搭乗後、「ようやくこれで安心して眠れそうだ」と発するシーンは人間=害虫という考えがダイレクトに反映された発言。私たち人間も害虫の亡骸が視界に入る場所で安眠することは難しいですから、ノーランドは人間の遺体を残さないような駆除方法を求めてロキに辿り着いたということになります。

ナタリアと通信するロゼに反応するアッシュ

ここは特筆すべきところでは無いかもですが、個人的に作画の芸が細いと感心した部分なのでピックアップさせていただきます。第10話冒頭で全世界に放たれたロキについて七煌星団と通信するロゼ。その隣で車を運転するアッシュ。七煌星団との通信終了後、ロゼの端末にナタリアからの通信が入り応答するロゼ。この時、アッシュが一瞬ロゼの方をみる芝居があって私は非常に感心してしまいました。

ナタリアはネオブリタニアの政治に関わる人間でアッシュとしては今回の通信で初めてロゼ=サクヤとナタリアが内通していることを知ったのではと推察します。そうなるとアッシュが反射的にロゼの方へ目を向けてしまうのも当然の反応。

少しメタ的視点で見るとここでアッシュの反応を描かなくてもストーリー進行に支障はないし、余計な作画コストを減らせる。でも、製作陣はアッシュの自然な反応を描写するためにしっかり作画してキャラクターの芝居を表現した。これは賞賛すべきポイントだと思います。派手なシーンでなくても、物語的に影響が少なくてもこういう細かいところでキャラクターの置かれてる立場状況を表現してくれると作品のクオリティが底上げされるのは間違いなのでほんの僅かなシーンでも手を抜かなかった姿勢に感謝したい。

終わりに

今回は『コードギアス 奪還のロゼ』 第10話「紫瀾 -Purple Surf-」をレビューしました。

二つの大きな因縁が今回ゴールを迎えました。アッシュとアーノルド。サクラとキャサリン。こうやって第1話から積み上げてきたものが少しずつ終わりを迎えていく様を見ていくと本当に後少しで終わってしまうだと寂しさがやって来る気がします。

私は先行上映で既にラストまで視聴を終えた身。こうして配信でも終わりが間近に迫ってくると『奪還のロゼ』がここで完全に一区切りとなってしまうようで辛い。

『奪還のロゼ』人生でトップ5に入るレベルで好きな作品なので可能な限り末長く継続して欲しいというのがファンの素直な心情というもの。

残すところあと2話。

最終話の配信終了後、何かサプライズ発表とか起きないかと密かに期待を寄せ、この寂しさを紛らわしていこうかと。

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