【小説レビュー】コードギアス 新潔のアルマリア エピソード01

コードギアス新潔のアルマリア ep01 コードギアス

ついに『コードギアス 新潔のアルマリア』が本格的に始動です。

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上記プロローグエピソード前後編を経てホビージャパン2025年2月号より正式にスタートダッシュを踏み込みました!

これはレビューし、その魅力を世間に広めなくてはなりません!

ページ数はわずか2ページ。プロローグよりも短い!
しかし、面白い。プロローグで描かれた主人公=ハクバの過去。コードギアスが積み重ねてきた歴史を活用した作劇。わずか2ページでも読者を喜ばす仕掛けが盛り込まれている。

本記事は以上の項目で進行していこうかと思います。
簡易的なストーリー解説。作品レビュー。そして、最後にレビューの作品の魅力をまとめとしてプレゼンしていこうと思います。

それでは本編へと移りましょう。

ストーリー解説

それではチャプター1。ストーリー解説。ここではネタバレ成分は控えめに、最低限の舞台・登場キャラの説明にセーブしていきます。

光和4年 合衆国中華 特別行政特区香港

今回のエピソードの舞台となるのは合衆国中華の南部に位置する特別行政特区香港。複雑な歴史を宿す地であり、様々な思惑を持った、様々な人種が訪れる土地。

ハッピーチルドレンオークション

その地で催されているのがハッピーチルドレンオークション。

出品されるのは6歳前後の子供たち。その腕には手錠をつけられ自由を奪われている。

登場キャラクター4名

本作の主人公=宗賀ハクバ。現状、コードギアス 新潔のアルマリア『黒の閃光』-前編-から唯一の皆勤賞ですね。

プロローグでは彼が戦う理由。皇神楽耶に仕える理由。などが語られ、今回のエピソードはその蓄積が有機的に機能しています。詳しくはレビューの方で触れていきます。

誌面では2ヶ月お預けをくらった本作のヒロイン?ポジションのサトリ。
ようやく出番登場。

『黒の閃光』-前編-にてキャラクター情報が解禁された際、ギアスユーザーであることが判明していました。コードギアス 新潔のアルマリア『黒の閃光』-後編-ではその能力は明かされず、さらにそこから2ヶ月誌面に登場せず、読者としてはサトリの詳細が不明なままヤキモキさせられていましたが、ようやく再登場。

今回は、その焦らしを晴らしてくれるような展開が印象深かった。

こちらもコードギアス 新潔のアルマリア『黒の閃光』-後編-以来の登場。
今回の出番は少ないけれど、結構重大な情報を開示しているのがズルい!

最後はハッピーチルドレンオークションに登場した少女。
名前は不明。容姿も想像するしかない。しかし、複数登場する出品子供たちの中で異彩を放つ人物で読者のイマジネーションを強く刺激する。検査着という衣服がC.C.を彷彿とさせるのもズルい。

今回限りのキャラにしておくには勿体無いので、再登場および容姿・名称の判明を期待したい。

作品レビュー(⚠️ネタバレあり)

それではここからはチャプター2。作品の本格的なレビューといきます。
ストーリー解説以上にネタバレ成分豊富になるのでご注意ください。

作品評価【SS】

今回の評価は【SS】。わずか2ページでここまで面白くできるのかと感嘆してしまう。
KMF戦の描写は0に等しく、シリーズの魅力を120%発揮できているとは言えないが尺の都合仕方ない面もある。それでもわずかなページ数でメインキャラ3名の出番をしっかりと描写したのはお見事としか言いようがない!

それではここから先はネタバレ解禁。
より深く素晴らしかった点を3つご紹介していこうかと思います。

『コードギアス 双貌のオズ』との繋がる組織の登場

今回レディ・レディの口からある組織の名前が登場しました。それはピースマーク。彼女が所属している組織の名称。

『コードギアス 双貌のオズ』を読んだことのある方なら
「あっ!?」

となってしまう組織名です。

なんたってオズの片割れ=オルフェウス・ジヴォンが依頼を受注していた反ブリタニアのテロ組織。それがピースマークなのです。

これは名前が登場しただけで興奮してしまう。『新潔のアルマリア』『双貌のオズ』が深く関わってくる可能性が濃厚になったのですから。

単純に過去シリーズとの接点が急浮上したことにも驚きですが、さらに驚くことがある。
ピースマークの依頼をテロリストに仲介する人物=ミス・エックスがいるのですが、この人物の容姿がレディ・レディによく似ている。どちらも偽名ですので、同一人物と疑って然るべき。

憶測の域を出ませんが、そのうち答えが判明すると信じて待ちましょう。

サトリのギアスの能力は自白の強制?

今回、ハッピーチルドレンオークションの所在を知るためにサトリが身体を張ったミッションを行います。(下品なおっさんを相手にするために、若い少女にしかできないミッション。後はご想像にお任せします)

そのミッションで目的地を聞き出すためにサトリのギアスが発動する描写がありました。
特別な口上や仰々しいフレーズは登場しないが、自然な追求の最中、左目が怪しく煌めいているという表現でギアスの発動を示唆している。

どのような能力なのか詳細は語られていませんが、状況的に相手の自白を強制しているように解釈できる。精神に作用する系のギアスなのでしょうか?

また、サトリ自体が意図的にコントロールしているかも不明で、謎が多く、考察の余白があって嬉しい限り!

言葉遣いに個性が溢れる不思議な少女

最後に今回のゲストキャラ?で終わってしまうには勿体無い不思議な少女。

他の出品されている子供たちと異なり堂々した態度も印象深いが、何よりハクバとの掛け合いで出る言葉の数々がユニーク極まりない。

ハクバのことをミスターと呼び、彼が悪漢と戦闘する際にサポートする。小説ならではの表現で5時をごじと表現している点も幼さが感じられて面白い。

危機的な状況にも関わらず冷静な対応をする大人っぷりと言葉に滲む幼さの同居が個性的。

そして、ハクバといえば実は既婚済みの妻子持ち。なお、現在、妻子の行方は・・・
詳しくは下記記事

こちらの記事で、ハクバの家庭事情について語っています。ここで彼の設定が生きてくるのが全エピソードを追いかけている身として嬉しい限り。

ハクバが25歳。彼が6年前に体験した悲劇を胸にこれからも戦い抜いていくことを思うとプロローグの重要性は高まるばかり。

まとめ&プレゼン

それでは最終チャプターと参りましょう。レビューを通じて語った魅力を総括していきましょう。

改めて作品紹介&掲載誌のご紹介。
今回は月刊ホビージャパン2025年2月号にて掲載された『コードギアス 新潔のアルマリア』エピソード01をレビューしました。

ページ数はわずか2ページ。少ない!
だが、そのわずかのページ数で読者を喜ばすアプローチが豊富であったことは疑う余地がない。

今回のレビューではその中から3つピックアップしました。

まず一つ目。
レディ・レディが所属する組織名が判明。その名はピースマーク。『コードギアス 双貌のオズ』を読んだことがある方にはクリティカルヒットするワードが炸裂したのです!

続いて、サトリのギアス能力の一端が判明!
相手の自白を強制している描写が確認できます。それ以上の情報は分かりませんが、これだけで様々な憶測ができてしまうのがファンの心境というもの。

一体誰から能力を授かったのか?本人は能力をコントロールできているのか?などなど考察するのが楽しい!

最後にゲストキャラだと思わしき不思議な少女。
6歳という幼さを逆手に取ったキャラクター造形が秀逸で、ハクバの設定を深掘りする役割も担っていて今回のエピソードのMVPはこの子ではなかったと睨んでいます。

再登場が待ち遠しい!

それでは今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。


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