今回はU-NEXTにて配信されている映画『魔法少女リリカルなのはDetonation』を鑑賞しましたので、その感想記事となります。
2018年10月19日より劇場公開された作品です。前作『魔法少女リリカルなのはReflection』と対になる後編作でもあります。
それでは率直な感想をコメントさせていただきます。
素晴らしかった!前作Reflectionも楽しめたのでかなり期待値高めで臨みましたが、それを大きく凌駕する出来栄えであった。
まさかここまでの傑作に出会えるとは思っていなかった。
今回は傑作に出会えた興奮を武器に執筆に臨みます。
流れとしましては・・・簡単なストーリー解説→感想(ネタバレ有り)→まとめ&作品の魅力をプレゼンという順となります。
それではいきましょう。
ストーリー解説
まずは簡単にストーリーを解説。作品の全体像をネタバレするのも申し訳ないのでイントロ部分だけ説明します。
魔法少女リリカルなのはDetonation公式サイトのストーリー解説が最も優れているのでお力を拝借。
概ね前作『Reflection』の大枠が把握できます。
感想(⚠️ネタバレ有り)
それでは本題の感想をいきましょう。
作品評価【SSS】
まずは簡潔に作品の面白さをランク付け。ということで、最高評価ラインのSSSです。
まさかこのランクをつける時が来るとは思いませんでした。そう易々と最高評価はしないと決めていたのですが、来てしまった。
ストーリー・キャラクター・アクション・サプライズ要素。何もかもexcellentだったので仕方あるまい。
フェイバリットシーン3選
最も印象に残ったシーンを3つほどご紹介します。
まずはキリエについて。
彼女は前作でのやらかしを挽回する物語が印象深かった。イリスに騙され利用されていたことが判明した前作のラストから直結する今回の物語。Reflectionでの彼女がイリスを頼りにしている印象が強く自立しているとは言い難い未熟な人物でした。
今回はそんな彼女の成長が味わうことができた。姉アミタに諭され、自分の意思で戦っていく意志を宿す。他のキャラと比べて目立った戦果こそ挙げていないが、浅からぬ間柄であるイリスに単独で向き合い最後まで戦い抜いた事実に心震えるものがあります。
お次はマテリアルズことディアーチェ・シュテル・レヴィの3人娘。まさかの融合を果たします。予想外の正体判明からの恩人であるユーリを救うためにシュテルとレヴィが自ら消滅するリスクを背負いディアーチェと一つとなる。
そして、黒幕に利用されるユーリを救うために全身全霊全力全開で挑む姿は本作のハイライトの一つと言えるでしょう。
ディアーチェの発言はどれもこれも個性的で印象に強く残りますが、まさか彼女の口から恩返しというワードが飛び出してくるとは思いもしなかった。前作で敵役として登場した時は彼女らが味方サイドとなりここまで活躍すると思っていなかったので、PSP時代から彼女らを知っている身として非常に嬉しい限りです。
最後に宇宙へ行き、単独で衛星軌道兵器を破壊し帰還が困難になってしまったなのはを救ったフェイトのシーン。ここに至るまでのプロセスも素晴らしく、アミタから銃を譲り受け単騎で宇宙で向かい黒幕との戦闘で消耗しているのにも関わらず地球の危機を救ったなのはの勇姿に熱くなります。
そこから敵の捨て身の一撃で地球への帰還が困難になってしまい、なのは自分自身と対話をする。ここでなのはの人物像が掘り下げられるのも良い。彼女がなぜそこまで全力で誰かのために身を振るうのか判明する。映画シリーズでなのはのキャラクター性について語られることはなかったのでそれをこのタイミングで持ってくるのはずるい。
そして、このままなのはが帰らぬ人になってしまう心配もよぎるが、それを親友フェイトとはやてが阻止する。
やっぱり3人がこのシリーズの中核を担う主人公なのですよね。なのはを救うために無茶する2人に胸を打たれます。
サプライズシーン
本作はサプライズ要素も多く、そこが最高評価に繋がった由縁でもあります。
やはりマテリアルズの結末に驚いてしまった。まさかの生存ルートに至るとは。どこまで『なのはポータブル』ユーザーを喜ばせれば気が済むんだ。しかも小さくなった姿と少し成長した姿までお披露目ときた。制作サイドの心意気に感謝しかありません。
制服姿のはやてが拝めたのもびっくり。眼福という言葉はこの時のためにある!
卒業式っぽい様子だったので対に彼女らも小学生を卒業し中学生になるのかな?続編では対に映像化されていない中学時代になるのか。はたまたStrikerSと同じルートになるのか。期待が高まる一方。フローリアン姉妹のことでTVとは異なるタイムラインになるはずなので今後が楽しみで仕方ないですね。
最後にイリスではなく真の黒幕がいたこと。山寺宏一さんが演じるエルトリアの「惑星再生委員会」のフィル・マクスウェルが本当の事件首謀者だった。このキャラは後編で急に登場するキャラなので下手したら作品品質を下げるリスクがあった。しかし、演じる山寺宏一さんの声・演技の魅力がそれを補い見事に作品の大BOSSとして君臨することに成功しています。ナイスキャスティング!
その他感想あれこれ
最も印象深いことについてはそれなりのテキストボリュームで語りました。しかし、それ以外にも語りたいことが山のようにある。その一部をピックアップしました。
まずは前作のラストから直結した本作の導入について。あのクライマックス極まる状況からダイレクトにリンクしたのです。最初から面白さが限界突破するに決まっている!魔導✖️フォーミュラーのハイブリッドでどこか『魔法戦記リリカルなのはForce』を彷彿とさせる姿となった高町なのはとユーリのドッグファイト。急ピッチで仕上げた武装故に引き出せるポテンシャルは見込み60%。その上3分間の時間制限付きというワクワクする単語が飛び交う中ベストを尽くすなのはが格好いいことこの上ない。
東京各地を舞台に総力戦が繰り広げられ全キャラ余すことなく活躍が振り分けられていました。その中でもアミタの活躍が心に強く焼きついた。空中戦が多い本作で珍しいバイクでの地上機動を駆使したアクションが映える!殺陣のバリエーションが陸にも広がるのです。そりゃ視覚的に快感抜群になるに決まってる。
マテリアルズの正体も判明。まさかの猫であったというオチ。エルトリアの地でイリスとユーリが保護した子猫。それが彼女らの正体。マクスウェルが招いた惨劇から守るための夜天の書に取り込まれ、イリスの手によって人としての肉体と魔法の力を与えられた。
ゲームとは異なる展開にビックリだが、それにより彼女らの生存の道が拓けたのです。感謝しかありません。
最終決戦でなのはがグーパンチを披露したのも印象深かったですね。パンチの後に掌から魔法のエネルギー波を放つのでもはやドラゴンボールみたいであった。その後、フェイトとはやてに救われた後病室でフェイトに看病されている時の様子も微笑ましかった。作中トップクラスに優しいフェイトが厳しさを披露してなのはにきつく当たっているのです。愛ですね。愛。
まとめ&プレゼン
それでは感想を出し尽くしたところで最後にまとめといきましょう。
感想で述べた作品の魅力をギュッと濃縮していきます。
本作の魅力は数えきれないほどあります。その中でも私の心に強く痕を残したの上記3つのラインナップとなります。
キリエ・フローリアン。彼女は前作で大きな罪を犯しました。信じて人物に裏切られ利用され、多くの人に多大な迷惑をかけてしまった。
本作はそんな彼女の成長が確認できます。姉アミタの言葉を受け、背筋を伸ばして未来を手にするためにイリスと向かい合う決断をした彼女の姿は胸にくるものがあります。
このお三方の活躍も目覚ましかった。PSPシリーズにて初登場し遂に銀幕に姿を下ろした彼女らマテリアルズ。ゲームとは異なる出自となったことで辿り着いたゴールもまた違う。
「なのはポータブル」ユーザーの皆さん。
待ちに待ったその時が来たのです。今作の彼女らは敵ではなく味方として頼もしさを奮ってくれます。そして、感動的なドラマまでもたらしてくれました。
最後に高町なのは。彼女の人物像に強く踏み込む描写があったことが印象深い。既に3作品映画を積み重ねてきた『リリカルなのは』シリーズ。実はそれほどなのはのキャラクター性に踏み込まれることがなかった。でも、遂にその時が訪れたのです。
彼女がなぜそこまでして全力全開で誰かに手を差し伸べるのか。それが明らかにあるクライマックスは必見です。
それでは今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。
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