【2期15話】原作と比較!君のことが大大大大大好きな100人の彼女 感想

君のことが大大大大大好きな100人の彼女 2期15話 COMIC

今回は原作コミックとアニメの違いを発見していこう第3弾!

TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第2期15話を視聴しました。

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上記記事でも、毎回原作との違い驚愕してきてわけですが、今回も大胆なカットと補強点を発見できました。

この記事では読者の皆様と共に、その発見をシェアしていきたいと思います。

それでは本編スタート。

まずはコミックス該当エピソードがどこであったのか解説します。

コミックスの目次をkeynoteで再現しますと、このような感じ。
15話のAパートはコミックス第28話。Bパートは第30話が該当します。

驚くべきは第29話が丸ごと非映像化コースとなったこと。おそらく今後の放送エピソードでアニメとしてお目にかかる機会はないと思っていた方が良さそうです。

後続に控えている“彼女”たちが90名近くいます。彼女らの登場を優先するのであれば全カットとなるエピソードが出現しても受け入れるしかない。

因みに第29話「ペン太郎の大冒険」は100カノらしいユーモアと彼女らの個性が溢れるエピソード。久々に高校3年生薬莉の出番がある貴重な回でした。アニメ2期で本来の薬莉の出番があるとしたら直近だと野球界になるのかな?

アニメの再現度は毎度アレンジを効かせつつも素晴らしい限り。第15話で特にここが良い再現であったという箇所を2つご紹介させていただきます。

原作第28話の最終ページを飾った印象深い台詞。
アニメ15話の告知を見た時はクレイジー度合いからこの赤ちゃん回はカットされるのではと思っていた。しかし、流石原作理解の深い製作スタッフ。この回を放送するという選択をしてくれた。

まず、それだけで感謝。

さらに原作にはない付加価値である声優さん=上坂すみれ氏の演技が想像を絶する領域。原作既読でも新鮮な感覚でこの衝撃的な台詞に再び出会うことが叶った。

つくづく感謝です。

原作でも可愛さが凄まじかった。芽衣を驚かせるために静ちゃんが「わっ」と放つ場面。
ここはアニメでそれなりの尺を要して再現されていて、非常に嬉しかった。原作コミックだと

静ちゃんの発言周囲のノーリアクション恋太郎が静ちゃんの意図に気づく

という3コマ。

この3コマは台詞がほとんど存在せず、その気になれば1秒くらいで読み進めることができてしまう。

しかし、アニメでは尺を贅沢に使っていた。カットできるところは極力削減して新彼女の出番を増やす選択をしているハイテンポなアニメですが、大事なところではちゃんと尺を使う姿勢に嬉しくなってしまう。

第29話をカットするという選択をした分、映像化した原作エピソードをアニメオリジナルの描写で補強するというアレンジも豊富に確認。今回はその中から6つピックアップしました。

イントロとAパート終盤で登場した幼少期の羽香里。原作には幼少期の羽香里は一切登場しません。こちらのオリジナル要素によって一層、羽香里が母親のことをどのように思っていたのかよくわかるようになっています。

ナイスアレンジ!

原作コミックでは特に理由もわからないまま赤ちゃんとなった静ちゃんが恋太郎に怯える。そして、それを安心させるために恋太郎が「食べない。食べない」と発言する流れでした。

しかし!アニメでは静ちゃんの視点が追加で描かれ、その上恋太郎の台詞として「食べちゃいたいくらい可愛い」という趣旨の言葉が追加

その上で原作コミックの流れに繋がる。
これにより静ちゃんが恐怖している理由が鮮明になったことに加えて恋太郎の発言「食べない。食べない」が自然な流れで放たれている。

原作だと脈絡のなかった恋太郎の台詞が自然な流れで放たれています。これは素晴らしいアレンジですね!!

恋太郎が赤ちゃんとなった彼女の機嫌を取るためにたどり着いた「おぼぼぼぼぼぼ」。
原作ではその台詞が登場する回数は3回のみ。実際には1時間弱ほどやり続けていたのでしょうが、コミックで明確に台詞が描写されたのは3回のみ。

アニメでは台詞の回数がめちゃくちゃ増えていましたね。倍どころではない。
これによって彼がどれほど身体を張っていたのかが時間経過以外でも力強く受けて伝わってきます。

因みに顔面スライディングによって顔がモザイクだらけになるのは原作通りです。というか原作の方が酷いかも。コミックだと顔から何かがこぼれ落ちるような表現がされていた。何かはわかりません。顔のパーツの何かなのかな?

原作第28話の凪乃の台詞はほとんど確認できないです。赤ちゃん化してしまったことが最大の原因ですが、赤ちゃん化する前後でもほとんど台詞なしでした。

そこをアニメでは完全にオリジナルな台詞を追加する形でフォローしている。
シチュエーションは第28話と29話の幕間ページ書き下ろしから引用していますが、そのページにも凪乃の台詞ではなく天の声が解説する形でしたからね。

このオリジナルアプローチからは全ての彼女を公平に扱おうとする姿勢が強く感じられて非常に好印象です。

銘戸芽衣さんが目が見えていなくてもどうにかなることを証明する場面。
ここで降ってくる植木鉢。原作には影も形もございません。完全なアニメオリジナル要素。

原作ではただ台詞のみで目が見えなくてもどうにかなると説明するのみ。その後の後続エピソードで行動を持ってそれが証明されていく。

しかし、アニメではこの説明の直後に謎の植木鉢が落下するイベントが訪れる。

一体どこから植木鉢が来たのかは謎ですが、芽衣さんの特異性を早々に証明するナイスアプローチであったと思います。

凪乃が芽衣さんの目を開眼させるために行ったカッターでの一撃。ここで静ちゃんが涙。それで凪乃まで動揺してしまい2人を安心させるために恋太郎が抱擁するという一連の流れ。

概ね原作通り。

違いがあるのは恋太郎の台詞。「誰も、誰も悪くないんだ」はアニメオリジナルの台詞です。

原作では無言でハグする流れでしたが、台詞を追加することで恋太郎が彼女のことを深く想っているのがより強固となる素晴らしいアプローチでした!

いかがだったでしょうか?
今回はTVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第2期15話を原作コミックと比較してみました。

軽くまとめますと
コミックス第29話を全カットするというアプローチをした分、稼いだ尺で原作を補強するアニメオリジナル要素が加わっていたことが印象的です。

次回第16話では、どのようなアプローチで原作を調理するのか楽しみです。

それでは今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。


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