このシーンをそう調理してきたかぁ・・・と原作を読んでたどり着いた答えと異なるものがチラホラお出しされたTVアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』第2クール 第21話「有マ記念」の感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ!『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。
TVアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』第2クール 第21話「有マ記念」を視聴しました。後2話で終わってしまうのかな?いや全24話ならあと3話か?―――とカウントダウンができてしまう時期に差し掛かって少々寂しい者です。
原作コミックも残すは4話ですからねぇ。
TVアニメはまだストックが残されているのでseason2・・・いや映画化とか期待してたいところ。永世三強篇アニメで観たい‼️
そうは思いませんでしょうか?
それはさておき、第21話の感想を綴っていくとしましょうか。
率直な感想としましては……―――おお~製作陣営はそういう風に解釈しているのかぁ・・・という感想になりました。記事タイトルの通りですね。
私が原作を読んだ時とは異なるアプローとで映像化されている場面がチラホラあり、他者の解釈を味わえた、あるいはそのような見方もできたのかと発見ができて楽しかったです。
もちろん、何度見ても作品の面白さは色褪せないということにも言及しておきましょう。第2章“白い稲妻篇”の最終決戦とあって作品のボルテージが最高峰に高まっているので面白いに決まっているのですよ!
リード文であれこれ記述するわけにもまいりませんので本編では上述したことなどついて深掘りしていくとしましょう。

―――なお、本編は当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion杉下右京でお届けします。是非とも水谷豊さんのお声をイメージしてお楽しみください。
因みにヤングジャンプにて連載中の📚コミックス最新話や🌸スターブロッサムの方も感想プレゼンを実施しておりますので、よろしければそちらもどうぞ!
エミュレートプレゼンSTART
作品とは受け手に引き渡されて真の完成へと至る
とよ田みのる先生の著作『これ描いて死ね』にはこのようなメッセージが記されており、僕はこのメッセージがどうにも忘れることができません。この解釈すら僕個人だけのものかもしれませんが。
生み主である原作者が意図していなかったことが受け手によって見出されることもしばしばある。受け手の数だけ作品がアップグレードされ、無限に作品が仕上がり続けていく。
創作の世界とはそうやって進化を重ねてきた。
今回の第21話を見るとその進化の系譜をまざまざと実感させられてしまいますねぇ。
原作でコミカルだったシーン2つを対極のアプローチで映像化

特に興味深かったのが異なるアプローチで映像化された2つのシーン。原作ではどちらもコミカルなテイストを感じさせたそれアニメではまた別の味わいにされていたのは大変ユニークでした。
🔻ダメージ倍増となった藤井
藤井泉助が🍨アイスクリームによって無視できないダメージを負う場面、こちらは原作にも存在するシーンなのですが、異なる点が一点ございました。
それはメガネを外しているという点。コミックスではメガネ越しにアイスクリームが直撃、対してアニメではメガネを外しているタイミングで直撃を受けてしまうという風に変更となっています。これによって、より一層該当シーンのコミカルさが増したように思えますねぇ。
🔻コミカルさを消す選択された北原のアンサー
対して原作ではコミカルさがあった北原穣トレーナーが「トレーナーだよ?」と返答するシーン。アニメではそれほどコミカルさがない真面目なものになっていた点は予想外でした。
もっとツッコミ風のニュアンスで「トレーナーだよ?」と受け応えていると思っていたのですが、、まさかアニメでは真顔でテンションニュートラルで回答していると思いもしませんでした。
しかし、これはこれで面白いシーンと受け取ることができてしまうのかもしれません。
ヤエノムテキの宣言に対する原作の通りの返答と原作にない相槌

ヤエノムテキが来年の有マ記念に出走を宣言する件(くだり)。こちらは原作通りなのですが、それに対する返答に一部追加シーンがあったのは喜ばしい変更でしたねぇ。
その追加シーンとはサクラチヨノオーの相槌。
原作ではメジロアルダンの返答にのみ限定されているのですが、アニメでは彼女の息遣いによる回答が追加されました。
メジロアルダンだけが返答するというのにも意図があり、ヤエノムテキは宣言通り翌年の有マに参加。そして、メジロアルダンはもう1年後となる有マにて約束を果たすという未来を示唆しているのです。
つまり、返答のないサクラチヨノオーは有マに出走することが叶わないという暗示でもあるわけでして。その意味を理解していると返答がにことにも意味がある。
しかし、アニメでは相槌が追加された。
邪推ではあるかもしれませんが、ひょっとするとひょっとするのかもしれませんねぇ。
予想外な発音となった「Take it easy」

シンボリルドルフが放った「Take it easy」という文言。僕はてっきり饒舌に発音されるものと思っていました。彼女は後のエピソードで米国出身のトレーナーと饒舌に英会話をできるほどの技量の持ち主。その語学力を匂わせるべく流暢に発音するものと思い込んでいたので、そうではないアプローチが採用されていることに驚きが隠せません。
しかし、優れた相手ほど話者に対して合わせるもの。
オグリキャップの語学レベルに合わせて理解できる発音にチューンしたと考えれば納得が行きます。そのように考えると製作陣営のディレクションが最適解であったと思えてなりませんねぇ。
プリティーさ倍増となったベルノライト

最後にこの方に触れるとしましょう。
ベルノライト。
シンデレラグレイのプリティー代表枠の一角である彼女ですが、まさかこのクライマックスのタイミングで改めてその事実を再認識させられるアニメオリジナルシーンが挿入されるとは……。
🔻ドヤ顔レッスンは原作にはない
原作でもオグリキャップがベルノライト直伝の走法をあっけなくマスターしてしまうシークエンスはあります。そのコマ数は……―――一コマ
1です。
アニメでも瞬殺されるシーンだと思っていたのですが、少々パワーアップされていましたねぇ。
所謂ドヤ顔にてレッスンする描写の追加。
40回を超える試行回数の末に編み出した渾身の走法。それをどこ自慢したい気持ちが滲み出ていて大変可愛らしい……いえ、プリティーと表現するべきですね。あれほど印象に残る顔・表情を追加してくれるとは思いもしませんでした
製作陣営の方々は僕らが認識する以上にベルノライトのことを愛しているのかもしれません。
結びに
如何だったでしょうか?
TVアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』第21話「有マ記念」。一視聴者として、そして原作を愛読するものとして咀嚼させていただきました。
今回は予想外のアニメ追加要素や解釈が多く確認でき、大変刺激を受けたエピソードとなりました。
すでに原作を摂取してしまっていると、どうしても自分だけの味方に囚われてしまいます。それは作品を味わい尽くす障害となってしまうことを強く痛感させられましたねぇ。
改めて原作を楽しめる視点を得られたことに強く感謝です。
本プレゼンは以上。また来週……あるいは別の記事でお会いしましょう。
ご愛読いただきありがとうございました。

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