【アニメレビュー】日笠陽子の情緒不安定演技が良い!「村井の恋」 感想

村井の恋 第1話 ディズニープラス

おはようございます😄ブログ管理人のあーさんです。

今回はディズニープラスにて見放題独占先行配信された2024年10月より放送予定のアニメ『村井の恋』を視聴したので、その感想記事となります。

何気なく視聴したのですが、面白いです。いい具合に頭を空っぽにして視聴に臨める。

24分間、日笠陽子劇場 とでも言えば作品の性質・カラーをイメージしてもらえるでしょうか?

アニメ1話の尺=24分のも間、メインヒロイン?こと田中先生を演じる日笠陽子さんのハイテンションっぷりが心地良いんです!

そのハイテンションを引き出してくるのが主人公である村井くん。村井くんのローテンションっぷりも相まって推しへの愛で情緒が不安定となるというハイテンションな日笠陽子の芝居が際立ちまくる!!

出オチ臭のする第1話なので、今後面白さが右肩上がりしていくかは不明ですが今後に注目したい作品です。それでは詳細をレビューしていきましょう。

【作品解説】もしも自分に好意を抱く教え子が、ゲームの推しキャラに似ていたら・・・

私の説明より公式サイトのイントロダクションの方が作品概要が伝わると思いますので、ここは公式様の力をお借りします。

様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。
しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」に恋をしている。

そんなことはつゆ知らず、
田中に告白をする村井だったが、「黒髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまう
ところが翌日、
髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。
激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、
果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか…!?

「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いた
エクストリーム胸きゅんラブコメ「村井の恋」が待望のアニメ化!

アニメ「村井の恋」公式サイト イントロダクションより引用



乙女ゲームに推しキャラを持つ女教師が、もしも推しにそっくりの生徒から好意を寄せられたら・・・という導入から始まるコメディ色濃厚のラブコメディです。

【面白さ】★★★★☆  第1話として及第点。

第1話からフルスロットル。メインヒロイン?と呼んで良いのか首を傾げてしまう田中先生のモノローグがうるさくてうるさくて仕方がないです。

テンポよく物語が進むし、作中の登場人物は真面目にやり取りをしているだけなのだけど観測者である我々視聴者からすると笑えて仕方ないシチュエーションを味わえます。作中の登場人物が意図的に笑いを生み出そうとしていないのが個人的に高評価なポイント。ラブコメディを謳っている作品である以上、登場人物が意図的な笑いを誘発する展開はテンションを下げる方に繋がりやすいのでない方が望ましい。あくまで観測者である視聴者にのみ笑えるエンターテイメントとかしていることが重要なので。

基本的に物語はワンパターンです。
村井くんが田中先生に猛アプローチをする

田中はスルーしようとするも村井の容姿が推しに似すぎているので心はときめきまくってしまっている。

口では村井をいなすような態度をとるものも、モノローグでは情緒が乱れまくっている。


口と心が不一致な田中先生を視聴者に提供する。そんなアニメです。このワンパターンが一種の黄金パターンとして第1話から確立されているのでこの1話だけで幾度となく田中の情緒が乱れる展開を見せられようと飽きないし、もっと見せてくれと思ってしまう。

【作画クオリティ】★★☆☆☆ 溢れ出る低予算臭。でもそれが良い

このアニメ、圧倒的に低予算であることが明白です。
素人目に見ても作画コストを抑え、動画枚数を削減している。『鬼滅の刃』などに代表されるTVアニメとは思えないハイクオリティなTVアニメな跋扈するこの時勢とは思えないような作画の手抜きっぷりです。

しかし、作画崩壊ではないと断言できるクオリティは維持している。作画崩壊とは異なる意図的な手抜きであることも伝わってくるので、視聴した身として酷評しようとは思えない。むしろ意図的に第1話から作画枚数を抑えて作品のテイストを明確に提示していることは好感に感じる面もある。

作品の雰囲気と作画の手抜き具合が見事にマッチしているのがズルいポイントに思えてならない。むしろ作画の手抜きというツッコミどころを設けていることで作品の視聴する身としてモチベーションを維持しやすいという不思議現象が起きている。

清々しいまでの手抜きっぷりなので、どこまで手を抜く工夫をしているのかに注目してしまっている自分がいるのです。

【芝居】★★★★☆ メインキャスト2名の掛け合いが絶妙な塩梅

作画が意図的な手抜きを披露しているが、役者陣の芝居は一級品です。冒頭でも述べたように田中先生演じる日笠陽子さんの芝居のテンションの乱高下っぷりが良い!

この作品のメインディッシュと呼べる日笠陽子の情緒不安定演技

村井くんを除く生徒から鉄子と呼ばれる女教師田中。鉄子の名の通り、普段の田中先生はクールビューティーという言葉が相応しい人物。しかし、推しと容姿がそっくりな村井くんが視界に入ると心の中の天気模様が一変。クールな人物からは想像できないほど情緒が乱れていきます。

外にはその乱れた情緒をアウトプットすることはしないが、神視点である視聴者にだけは彼女のモノローグがだだ漏れなので普段とのギャップが激しいハイテンションな田中を摂取することができる。

このクールな外面と推しへの愛で揺れ動く心情を多彩な芝居の引き出しで表現している日笠陽子氏の演技力がこの作品の最たる魅力です。

終わりに

今回はアニメ『村井の恋』第1話をレビューしました。

いい意味で手抜きな作画と日笠陽子さんの表現力がこちらを笑顔にしてくれる。そんな作品でした。

原作の掲載誌が少女漫画ブランドなのでどちらかというと女性の方がメインターゲットに位置しているようにも思えますが、男である私が視聴しても普通に楽しめたので掲載誌に関係なく男女両方にオススメできる作品です。

いい具合に頭を空っぽにして見れるので気楽に視聴できて、見終わったら自然と笑顔になれてある意味デトックス効果のある作品かもしれません。

第2話以降も楽しみです。

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