マイケルキートンといえば『スパイダーマン ホームカミング』!
おはようございます😃映画レビュアーのあーさんです。
今回は2024年9月27日より劇場公開されたティムバートン監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』字幕版を鑑賞して参りましたので、その感想記事となります。
早速ですが作品の評価について結論から申します。
序盤以外は面白い。中盤以降のジェットコースター的展開は娯楽映画として見応えバッチリ!
という感想になります。
序盤以外は面白いです。序盤以外は・・・。
面白くない序盤を乗り越えることができれば楽しく愉快な気分に浸れます。
面白くないと散々コメントしている序盤も中盤以降の伏線として機能しているパートなので全く無意味な時間ということではなく、退屈だと思い込んでいた序盤に意味があったんだと気づいた時の快感は結構大きいです。それでも序盤はもっとテンポ良く編集してくれって感じでしたけどね。
前置きはこのくらいにしてレビューを本格的に進めていきましょう。映画の序盤にケチをつけている以上、このブログの冒頭も手短にしなくてはなりませんしね。
【評価まとめ】スコアシート公開
まずは全体の評価を一まとめにしたシートを用意しましたので、そちらの方をご覧いただけたらと思います。
このシート1枚でこの記事で伝えたいことが網羅的に把握できます。
全体的にそこまで高スコアというわけではないです。
序盤のテンポが良ければ脚本&編集を2段階上昇する余地はあったかな〜とは思います。
高評価ポイント①舞台・ロケーション
ミニチュア模型やVFXを駆使した作品舞台のディテールは素晴らしい!
特にミニチュア模型は個人的に大きく高評価です。全てをVFXのCGワークでこなすこともできたでしょう。しかし、第1作目との繋がりを意識したのか今作では随所に古典的特撮技術を活用している場面がそこかしこに確認できます。
この作り込みは映像のリアリティを大きく補強し作品の品質を底上げしていたと感じました。
高評価ポイント②美術・衣装デザイン
前項の舞台・ロケーションを理由が重複するのですが、死後の世界の住人のディテールを表現する特殊メイクは流石のハリウッドクオリティで絶賛するしかないですね。
本作のメインキャラの中でそちら側の住人はビートルジュース・ドロレス・ウルフ・ボブの4名。全員特殊メイクを活用したルックスに変貌を遂げており、それぞれ異なる出で立ちなのも面白い。この4名に限らず本作には多種多様のそちら側の住人が登場しホラーチックだけど愉快痛快な外見をしていて作品のテイストをビジュアルで体現していたように感じしました。
感想(⚠️ネタバレ有り)
ここから先は本編の内容に触れる都合、⚠️ネタバレ要素を含みますのでご注意ください🙇
過去作を知らなくても十分楽しめる
映画鑑賞後、前作『ビートルジュース』をU-NEXTにて鑑賞しました。(順番逆だろっとツッコまれそう)
前作を見たから分かったのですが、そこまで前作の知識を必要とする作品でないことを確信しました。
前作でも説明のなかったことは今作でも説明が特になかったので。
ビートルジュースが務めている職場がどういう場所なのかとか、ビートルジュースのハイスペックの理由とか1作目を見たらわかるかな〜と思っていたのですが、そんなことなかったというオチ。
1作目を見ていなくても2作目だけでも十分楽しめます。
1作目を見ていると
- VFXをふんだんに盛り込んだ2作目の情報ディテールのグレードアップに驚愕
- 1作目が公開されたのは1988年(ジュラシックパーク以前)
- 韻を踏む演出・作劇にニヤリとできる
- リディアの衣装に共通点が確認できてニヤリとできる
上記のような旨みが発生するので時間が許されるのであれば2作目の前に鑑賞するのもありです。
1作目の視聴を必須とする作品ではないので、その辺はご自由にといった感じですね。
【⚠️ネタバレ要注意】中盤からのハイテンポな作劇
本作品が化けの皮を剥ぎ、エンタメ作品としての本性を露わにしていくのが中盤に差し掛かってのジェレミー少年の正体が明かされるシークエンス。
ここは素直に絶賛すべきポイント。
ジェレミー少年はとっくの昔に故人となっていたゴーストで、両親を手にかけた善人とは程遠い人物であった。
ここから物語のギアが一気に数段階シフトアップし、ジェットコースターのような怒涛の展開が幕を開けていくのだから観客側のテンションも上がりに上がります!
- ビートルジュースと取引するリディア
- 騙されていたと気づくアストリッド
- 運命的な再会をするリディアの元夫でありアストリッドの父であるリチャード
- ジェレミーから魂を奪還するアシストをするビートルジュース
- マスコット的愛嬌があったボブのフィナーレ
- その他etc
軽くリストアップしましたが、序盤のテンポの悪さはどこにいったのやら猛烈なエンタメラッシュが繰り出されてきてとても見応えがあります。
この勢いのままクライマックスの結婚式場へと移り、さらに面白さが加速していくのが凄い!
【ハイライトシーン】クライマックスのミュージカルが愉快痛快
ウルフ役のウィレム・デフォーの演技がノリノリなのがツボにハマった今作のハイライトシーンとなったクライマックス。
ウィレム・デフォーの表情が最高なんです!彼が心の底から役を楽しんでいるのが伝わってきてこちらまで何だか嬉しく、そして楽しくなってくるんですよね!
軽快な音楽とビートルジュースの歌唱によるミュージカルを、ビートルジュースによって操られたメインキャストらが過去は真面目なのに身体だけ愉快なダンスを踊るというチグハグ感が彩る。
そのミュージカルが行われている結婚式場に詰め寄るウルフらが刑事とは思えないポップなノリで生き生きとしているのがこれまたチグハグで面白い。だって彼らは死人なのだから。
ウルフらが結婚式場に潜入する場面もド派手に窓ガラスを割って飛び込んでくるという豪快な代物!
何もかもが娯楽性を高めるピースとして噛み合っていく様は大変素晴らしかった!
終わり方が意味深だな〜🤔
今回の終わり方はかなり続編を意識しているように感じました。
ビートルジュースとの結婚を阻止し、母と娘のわだかまりも解決してめでたしめでたしと流れ込むかと思いきや急展開が待ち受けていた。
- アストリッドの結婚&出産
- 出産から誕生した赤子はどう見てもビートルジュースの子供
- 場面が切り替わりベッドの上で寝るリディアとその横にいるビートルジュース
- リディアが目を覚まし、横には誰もいない
おそらく夢オチシーンですが、ただの夢オチシーンとは思えない。第3作目への布石=クリフハンガー的幕引きだったのかな〜と思うしかない。
米国での興行成績も絶好調のようなので、続編は確定していると見て良さそう。このラストシーンの意味は続編で確認できると期待しましょう。
終わりに
今回はティム・バートン監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』をレビューしました。
序盤が辛かった。しかし、中盤からは十分に見て良かったと思える快作でした。
悪役をかなりあっさり処理するなど、引っかかるところは多々あるのですが娯楽作品に細かいところをツッコむのは野暮というものなので割愛。
割と頭を空っぽにしてみられる映画なので万人にオススメできます。
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