ローレルを立脚させる巧みな構成【スタブロ】第6話「祝勝会」感想

ウマ娘

GⅠレースは数ページ、打ち上げには16ページという奇妙なページ配分。全てはサクラローレルが主役であると喧伝するため。第6話「祝勝会」の感想プレゼン。

おはようございます。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。スターブロッサムもメディア化して欲しいと切に願っていますとも‼️

 

『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第6話「祝勝会」を読みました。読んだというか改めて何度も読んでいます……といった方が正確ですね。何度読んでも良いものは良いのだ!ヤンジャンアプリのメンバーシップに加入したのでいいねを10個もプレゼントできるのが嬉しい限り。本当は100とか1000プッシュしたのだけどなぁ~~~

 

それはさておき、既に50話以上読み進めている身ではありますが、初心の立ち返ってスターブロッサムの魅力を発見する旅路に報告もとい感想を綴っていくとしましょう。

まずはネタバレなしの感想を記します。

「レース本編は薄味なのに、なんて満足度の高いエピソードなんだっ‼️」———という感想になりました。

タイトル「祝勝会」から察せられる通り、今回はレースでの勝利を祝っての打ち上げ回。GⅠレースに勝利したサクラバクシンオーの祝勝会を実施する模様が描かれます。第6話にて初登場となった彼女のお披露目会であり、スタブロでは2度目となるGⅠレース模様が訪れるのですが……———ものすごくハイテンポでそのターンは幕を閉じた。エピソードの大半はし打ち上げの方に尺を割かれます。

ウマ娘といえば熱いレース模様が売りのコンテンツ。その武器を有効活用しないとはこれ如何に?——とかいう思考は一瞬で消え去り、打ち上げパートの面白さが思考を支配します。

レースも武器だが、キャラクターこそIPの大黒柱。チームアルケスの面々が賑やかに打ち上げに臨む様はまぁーーー絶品です。トラブルもあって作劇的メリハリも抜群‼️

以上ネタバレなしの感想プレゼンでした。

本格的なプレゼンをする前に読者とある程度知識ラインを揃えておきたいとも思うので一旦《レポート》パートを挿入し、簡易的に第6話のキャストとストーリーの流れを解説。その後《ネタバレ解禁プレゼン》というアプローチで参ります。《ネタバレプレゼン》パート以降は当ブログ恒例のエミュレートプレゼンversion“杉下右京”お届けしますよ!是非、水谷豊さんの声を思い浮かべながら、お楽しみください。
 

  • サクラローレル
  • 明石椿
  • ヨシノプリヴェール
  • サクラバクシンオー
  • サクラチヨノオー
  • 明石梧郎
  • 桃トレーナー
  • ニシノフラワー
  • ヤマニンゼファー
  • ヒシアマゾン

一部名前のわからないキャラがいるので掲載できていませんが、概ね上記の出演陣となります。

 

大雑把にストーリーの流れを記していきます。なるべく旨みと呼べる要素をオミットして記していきますので、その真髄は本編にてご堪能ください。
 

🔻みんなの学級委員長、参上!

チームアルケスにサクラバクシンオーが合流。ローレルのチーム入りの喜びと次走スプリングSへの意気込みを披露する。
 

🔻GⅠ勝利と祝勝会

ニシノフラワー・ヤマニンゼファーとの対決を制して初のGⅠ戴冠を達成するバクシンオー。チームアルケスはそれを祝うべく全力を注ぐ。
 

🔻BBQの主役を探し求めて

桃トレーナーの発注ミスでBBQの主役:人参が祝勝会翌日に届く事態に。人参以外の食材で打ち上げを開催するも、どこか雰囲気は物足りず。

それを受けてローレルは打ち上げをこっそり抜け出し・・・

 

GⅠレース:スプリングSに費やされたページ数はわずか3。第4コーナーを回った最終直線の競走模様を5コマ程度描写し、決着を描きました。

残るエピソード尺:16ページをタイトルなっている祝勝会へと回す。大胆なペース配分ですねぇ。

しかし、これには大きく頷ける理由があると僕は思うのですよ。
 

サクラローレル号が初めて重賞レースで1着に入線する時期をご存知でしょうか?

シニア級に移行しての初戦が答えとなります。つまり、彼をモデルとするウマ娘:サクラローレルはクラシック級にて華々しい活躍を描くのが難しいということ。

無論、1着に届かない≠好走にあらず——という図式は成立するのですが、如何せんサクラローレルが堂々たる主役の座に就任するには時間がかかる。かかりすぎると言っても良いでしょう。

よって、ある程度駆け足でシニア級へと移行しなくては読者の心を彼女に繋ぎ止めておくのは難しい。だからこそ、今回のエピソードでサクラバクシンオーのGⅠ初勝利を短縮して描いた判断は英断であると言えます。

数話かけて描くこともできたでしょうが、それを実行することによって、サクラローレルの主人公性が埋没しかねませんからねぇ。

同じくコミックスを主戦場としている『ウマ娘シンデレラグレイ』のような弩級と形容できる群雄割拠の時代をモデルにしているわけでもないので、優れた判断であったと指示する他なし。

 

🔻擬似的にローレルのチーム入りも祝う構成

第5話の直後に祝勝会エピソードを挿入することは、擬似的ですが、チーム入りを果たしたサクラローレルの参画を祝う並びになっている点にも注目したい。

スマートに運ばなかったからこそ、チーム入りの喜びというのは格別なもの。これを祝う意味も兼ねてこのタイミングで祝勝会をセッティングするのは粋だと思いませんでしょうか?
 

🔻ヨシノプリヴェールへのヘイトコントロールもこなす

更に、注目したい点がもう一点。今回のエピソード、ヨシノプリヴェールの多彩かつコミカルな表情が満載だった点も特筆すべき点です。

第5話で謝罪を済ませていたとは言え、ここまでの彼女の印象が乱暴方向に寄り過ぎていましたからねぇ。読者からのヘイトをある程度は集めていたのは事実です。

作劇の都合とはいえヘイトを貯めてしまった以上、解消しなくてはなりません。そこで今回エピソードが大きく貢献してくれました。祝勝会を彩るある種のコメディリリーフ的ポジションに据えられており、実にコミカルな表情作画が目と心に焼き付く。

禊はこれにて完了。僕はそう思います。
 

サクラバクシンオーのターンを早々に済ませることで主人公の株を守ることはもちろん、責める姿勢も著者らは披露されました。

BBQの主役=人参を探し求めて祝勝会を離脱するサクラローレル。ヴィクトリー倶楽部からの幼馴染を慮る彼女の心意気が発揮された本エピソードのクライマックスシークエンスはサクラローレルの優しさ・諦めないガッツを象徴し、心に響く。

攻守共に考えられた構成に唸ってしまいます。

 

厳密には第6話には分類されませんが、第6話と第7話の幕間に挿入されたコミックス限定の一コマについて触れなくてはならないと感じました。

公式設定にもある焼肉奉行の要素を披露内容なのですが、どうにも後発となる「ぱかチューブっっ!」の影響で著者らの狙いとは異なる旨みを醸し出しています。

 

一コマながらその破壊力は絶大ですねぇ。
 

如何だったでしょうか?

今回は『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第6話「祝勝会」について、そのインプレッションをプレゼンさせていただきました。

第1~5話までで紡がれたサクラローレルのチームアルケス入りを巡る騒動がひと段落し、物語は次のターンへとシフト。ここまでの流れが所謂“パイロットエピソード”として作品・物語の性質を大きく示す内容でした。

それに続く第6話はさしずめ“セカンド・パイロットエピソード”

ここで作品の方向性を統一できるか否かは将来的に大きな意味を持ちます。パイロットエピソードとセカンドパイロットエピソードで別々の方向性を見ていては最終的にまとまりのない作品に仕上がることでしょう。

故に今回のエピソードで主役はサクラローレルであると喧伝するかのような構成は絶賛するしかないのですよ!サクラバクシンオーの祝勝会を大成功に終わらせるために🥕人参を探し求める彼女を描く意味はGⅠレースを詳細に描写することよりも価値のある選択であった。

僕はそう思います。

皆さんはどう思うでしょうか?


 

これにて本プレゼンは終了!ここまで読んで頂き誠にありがとうございました。また別の記事にてお会いできることを楽しみとしています。

このブログではプレゼンノウハウの提供・実践競走馬ウマ娘シリーズの魅力の紹介をあの手この手を駆使して自由に🪽フリーダムに行なっております。

毎日読んでくれる方・ブックマークしてくれる方・SNSで拡散してくださる読者の方々。誠にありがとうございます。そして、ここまで読んでいただき重ね重ね感謝。多謝です。
またのご縁をお待ちしております。

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