競馬の世界に脇役はいない【日曜劇場】ザ・ロイヤルファミリー第4話感想

TVドラマ

レースに出走するには馬だけでは不可能。馬主・調教師・生産者・騎手……―――そして彼らの縁を繋ぐ“誰か”が必要不可欠。競馬に携わる全てのものが主役なのだと痛感させられた第4話「メイクデビュー」の感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。

 

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第4話「メイクデビュー」を視聴しました。ようやく主要キャラクターが揃い踏みしたという印象。そして、劇中の時間の流れの早さに驚くばかりです。もう2013年かぁ~~~。

今回は“騎手”が物語のセンターポジションを務めましたね。第1話で馬主とその秘書、第2話で調教師、第3話で牧場生産者―――1話ごとに競馬に不可欠な関係者にスポットライト浴びせていくスタイルは、見ているこちら側として非常に咀嚼しやすい。初心者に寄り添った構成に拍手です👏

何より、誰もが主役なんだっ!

―――……と強く実感する次第。

早見和真先生が作品に込めた想いの一端が競馬に携わる全ての人・馬に対する敬意なのではないかと私には思えてなりませんでした。そんな感想を抱いた第4話。

本編ではもう少し踏み込んで感想をプレゼンするとしましょう。そして、可能な限り情熱的に熱量を持ってプレゼンしたいと心得ますので、エミュレートプレゼンversion半沢直樹でお届けします。日曜劇場と縁もございますしねぇ。音声のないテキストメディア。声を自由に想像できます。是非とも名優:堺雅人さんのお声をイメージしてお楽しみください。

 

地方と中央―――たった5文字のこの言葉の並びだけで我々は強い格差を感じることができる。いや、できてしまうと表現した方が良いだろう。

それほどに、この国が培ってきた文化は中央一極集中。古くは京の都に始まり、徳川家康公が江戸に文化拠点を移して早数世紀。全てにおいて中央が優れているという構図が描かれ続けてきた。

だが、地方だからとバカにされる筋合いはあるのか?

答えはNOだ!

断じて誹謗中傷を浴びる理由になど有りはしない。

騎手:佐木隆二郎が中央から去る理由の発端となった一悶着。確かに手を出してしまった彼を擁護することはできないが、そこに秘められた精神=心意気を私は支持する。

生まれた土地で格差があるなんて不合理を容認してはならない。

地方であろうと才能あるものは星の数ほどいる。

確かに「出る杭は打たれる」という諺があるように、既得権益を持つ者にとって新進気鋭の余所者は邪魔者でしかない。最初から力を持っている彼らの方が圧倒的に強いアドバンテージがあるのは事実だ。

今回のエピソードはそんな社会の縮図を表しているようにも思えた。

しかし、たとえ何があろうと才能あるものは発掘される運命にあることにも喜びを覚える

不祥事を起こした彼に居場所がなくなってしまったことは仕方ないことだが、才能あるものは必ず見放されることはない。両親が何も言わず迎え入れてくれた。椎名善弘が敵陣営である栗栖栄治に塩を送る形になるにも関わらず佐木隆二郎の再び中央移籍というチャンスの門を開いてくれた。

泣ける話じゃないかっ!

順風満帆な道のりでないからこそ、強く我々の心に響く物語を提供してくれた佐木隆二郎と彼を支えてくれた多くの人々に感謝の意を示します。

 

佐木隆二郎の中央移籍の件(くだり)だけでも感涙ものだが、やはりこれまで積み上げてきた要素が結集して実現したロイヤルホープのメイクデビューについて触れないわけにはいかない。

主人公:栗栖と馬主:山王耕造の出会いから始まり、調教師:広中、牧場主:野崎とその家族、そして今回の騎手:佐木隆二郎。1話ごとに紡がれてきた人と人との出会い、そして全ての運命を変えるロイヤルホープとの出会い……。

その集大成となった今回のレース:メイクデビュー。

2話「逃げ馬」以来のレースというのも手伝い、非常に見応えあるレース模様であった。

このメイクデビューに至るまでの苦難の道のりを我々は知っている。いわばレース開始前から特等席を授けられていたようなものだ。一つのチーム…―――いやファミリーが完成するまでのプロセスを余すことなく堪能した上でそのファミリーの想いが花開く瞬間に立ち会えた。

こんな贅沢、そうそう味わえるものではない。

勝っても負けても、無事にゴールに帰ってくれるだけでも嬉しいものだが、やはり勝利の美酒は格別。素晴らしい物語を目の当たりにできた幸運にただただ感謝です。

 

『ザ・ロイヤルファミリー』第4話「メイクデビュー」。素晴らしい物語でした。

ターフを駆ける全ての競走馬が主役!――――これまで私はこの考えを抱き続けてきました。着順は関係ない。全ての馬が誰かの想いを背負いドラマを育んでいる。故に脇役など存在しない。

そう考え続けてきた。

しかし、この考えは不十分であったと痛感させられた。レースに出走するには馬だけでは不可能馬主・調教師・生産者・騎手……―――そして彼らの縁を繋ぐ“誰か”が必要不可欠。

競馬に関わる全てのものが主役なのだと考えをアップグレードする機会を頂いたことに感謝しかありません。


 

―――と、ここまで絶賛続きなわけでしたが、今回のエピソードに一点雲行きの怪しい一幕がございました。

山王耕造の隠し子。

弩級の爆弾が放たれたわけですが、これが以降の物語にどのような波乱を呼び込むのか…。

楽しみにさせて頂くとしよう。

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