読者を置いてけぼりにしそうなほど「最速」を突き進んだスターブロッサム第54話「最速」。なぜ、バクシンオーがスプリンターズSをラストランと定めたのか解き明かすことで、そのスピードに伴走が叶う。

おはようございます。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。スターブロッサムもメディア化して欲しいと切に願っていますとも‼️
『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第54話「最速」を一読させて頂きました。ヤンジャンアプリのメンバーシッププログラムに加入しているので、少しばかりお早くご相伴に預かり、誠にありがたい限りです。
早速、ネタバレ無しでの感想を記すとしましょう。

「感情の整理が追いつかない」———という感想になりました。う~~~~ん、なんとコメントするのか非常に悩みます。興奮したかと思えば、感動し、そこから更にほんわかさせてくる。この間5分にも満たない。そんなエピソードでした。「最速」というタイトルに相応しく凄まじいスピード感で読者の感情を揺さぶって来ます。説明セリフも少なく、考察するしかない余白のような箇所もあって思考が右往左往してしまう。
これは言語化が難しい‼️
素直に「わからないこともあったけど面白かった——完」の一言で済ませたいけど、難しいことにも挑戦しないとですよね~。
挑戦無くして得られるものなど、ない!———ですからねぇ
というわけで感想なのか思考の整理なのかよく分かりませんが本編へと突入しましょう。

本編は大きく分けて2部構成。
- 第1部:レポートパート
- 第2部:エミュレートプレゼンパート
第1部では54話がどのような内容だったのか登場キャラとシナリオの流れについて。第2部は当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion“杉下右京”でテキストを味付けしていきます。『相棒』の主人公:右京を模倣したテキストで文章を彩っていきますよ。是非、水谷豊さんの声を思い浮かべながら、お楽しみください。
第1部:《ネタバレ注意》エピソードレポート

登場キャラクター
- サクラローレル
- 明石椿
- サクラバクシンオー
- サクラチヨノオー
- サクラチトセオー
- ヨシノプリヴェール
- 明石梧郎
- ノースフライト
- ノースフライトのトレーナー
- イースタンリドル
- オルターザソウル
ストーリーライン
大雑把ながらストーリーの流れをここに記します。本編の魅力たる“旨味”の部分は可能な限りカットしますので、その真髄はご自身の瞳と心でご堪能あれ。
🔻スプリンターズS、出走
国際試合となって初となるGⅠスプリンターズSが幕を開ける。バクシンオーが好スタートを踏み出す一方で海外の猛者2名=イースタンリドルとオルターザソウルも存在感を示す。
🔻最終直線
先頭4番手のポジションで最終直線へと突入するバクシンオー。海外勢もその背中を捉えている。
が!
日本の短距離王が異次元の走りを見せつける。その走りを見届け、サクラローレルは“何か”を汲み取る。
🔻驀進は受け継がれる
レース後、涙を浮かべる3名のウマ娘がいた。バクシンオー・ローレル・チトセオー。最後のレースを終えたバクシンオーはターフに一人佇み、その勇姿を見届けたローレルとチトセオーは観客席からチームアルケスのエースのメッセージを噛み締め、涙していた。
しかし、顔を見合わせたローレルとチトセオーは泣くのやめ、チームアルケスの面々と共にバクシンオーを迎えに向かう。
第2部:エミュレートプレゼンSTART
読者を置いてけぼりにするスピード感で展開された第54話「最速」。この作品を紐解く最大の鍵を握るのはサクラバクシンオーがなぜ、このタイミングで引退を決意したのか・・・にあると僕は考えます。
未だ明確な解説もなく答えは憶測するしかない状況ですが、本エピソードにその手がかりが仕込まれていた!———と感じました。
仮説1:マイルの女王への敬意を込めて挑んだラストラン

その手がかりとはノースフライト!観客席にてサクラバクシンオーのラストランを見届ける彼女の存在とレース中にサクラバクシンオーの思考にノースフライトとの最終決戦=マイルCSが疾走したこと———この2点がウマ娘:サクラバクシンオーがスプリンターズSをラストランと定めた理由であるというのが僕の仮説。
ノースフライトはラストラン=マイルCSにて短距離王サクラバクシンオーを打ち破り“マイルの女王”として有終の美を飾り競争人生の幕を引いた。
サクラバクシンオーにとって無二のライバルであったノースフライトの結末を受け止め、彼女の中でライバルに相応しい幕引きを望んでいたのではないか?
マイルの女王に並び立つに相応しい称号、それは短距離王の二つ名。前年の覇者ではあるものも、それに甘んじていてはならない。連覇を果たし引退を迎えることで、ノースフライトのライバルとして胸を張れる幕引きを飾る!
そのような思いがサクラバクシンオーにラストランの道を選ばせた。
以上が僕の推理となります。
仮説2:ライバルの存在が自らの最大値を更新すると示したかった

そして、もう一つの仮説。前述した内容はノースフライトへの想いという方向性での推察でしたが、こちらはチームアルケスへのメッセージという方向性で仮説を立ててみましょう。
ズバリ、「ライバルの存在が自分をどこまでも強くする」というのも1戦で示したかった————という想い。
チームアルケスのエースとして周囲を牽引し続けたサクラバクシンオー。チーム現役メンバーの中で唯一のGⅠタイトルホルダーである彼女は、何が自分をそこまで強くさせるのかをチームメイトに伝えたいという思いがあったのではないかと僕には思えてならない。
過去のエピソードでも意外にも気配り上手な一面があることが描かれ、思考停止で驀進しているような人物でないことは明らかです。ライバルが去ったターフを走り続けることへのモチベーションの影響は計り知れません。ならば、その闘志に陰りが迫る前に自分の最高値を、限界を突破できる最大の好機となるスプリンターズSをラストランとし、チームアルケスの面々に驀進の灯火を託したかったのではないでしょうか?
仮説1・2を前提とするとローレルの心境に寄り添える

本エピソードを難解としていたのが、サクラローレルの心境でした。“何か”を受け取ったのは明示されているが、それが何なのか具体的なテキストは一切無し。ある意味、読者を置いてけぼりにし、1人満足されて前進しようとする彼女の姿がそこにはあった。
こちらの理解が追いついていないのに前進されるのは正直困ってしまいます。何となく理解できるので、そこまで不親切ではないのですがね。
しかし、何となくで済ませて良いのか?いや、著者陣営からの、そしてサクラバクシンオーのメッセージを僕達も受け取りサクラローレルの想いに寄り添ってこそ本エピソードの感想を語る資格があると僕は思う。
前節にて立てた2つの仮説。これらを是とするならば、サクラローレルに置いてけぼりにされることなくその心に寄り添えます。
ノースフライトの永遠のライバルとして、そしてチームアルケスのエースとして最大最高のプレゼントを観客である彼女たちに贈ろうとしたサクラバクシンオーの想いをサクラローレルは汲み取った。
それ故に出力されたのが、大粒の涙を溢しながらの
「いけーーーーーーーっ!バクちゃーーーーーーんっ!」
と、ラストを飾った満面の笑顔での
「バクシン!バクシーン!」
であった。
ようやく思考の靄を晴らすことができましたよ!
結びに

如何だったでしょうか?
今回は『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第54話「最速」について感想プレゼンを実施しました。
本エピソードには手こずってしまいましたねぇ。
「最速」のタイトルが示すようにスピーディーに展開される作劇はこちらの理解速度を遥かに凌駕していた。漫画担当の保谷伸先生の作画・脚本担当の文殊咲先生のシナリオ捌き、双方卓越しているのは確かであったのですが、こちらの理解力がおぼつかないばかりに危うく半端な感想プレゼンをしてしまうところでした。
幸い仮説を立てることはできましたので、首皮一枚繋がったと思いたいところです。
仮説が是か非か。それは判別できませんが、何もないよりかは役に立つ。この仮説を武器に改めて著者らの傑作を読み進めるとします。
それでは本プレゼンは以上。実に素晴らしいエピソードとの出会い。誠に感謝します。ご愛読いただきありがとうございました。またの機会にお会いしましょう。

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