シャドーロールの怪物ナリタブライアン。OVAで準主役、アプリメインストーリー第1部第4章で主役に抜擢された彼女をスターブロッサム陣営は姉の幻影に囚われたヒロインとして描かんとする。

おはようございます。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。
読者の皆さんはウマ娘“ナリタブライアン”についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?格好いい一匹狼タイプのウマ娘…。レースに飢えた好戦的なタイプ…。などなど人それぞれかと。メインストーリー第1部第4章「滾り、渇望す」で描かれたイメージが最も強い方も多いのかな?
かくいう私はついこの間まで「ナリタブライアンってラスボスだよなぁ~」と思っていたのですが、これは撤廃します。「ナリタブライアンはラスボスでありヒロインである‼️」。これが彼女に対する最新の認識。
そのイメージを固める決め手となったのは📚コミックス『ウマ娘プリティーダービースターブロッサム』第5巻でした。まさかこのようなアプローチでナリタブライアンを描いてくるとは……脱帽するしかありません。
コミックス本編がめちゃくちゃ面白いので、その面白さを支える大黒柱の一つナリタブライアンがスターブロッサムでどのように描かれているのかプレゼンしようと思います。
本記事は2部構成
- 第1部:ナリタブライアン&ビワハヤヒデの戦績観測
- 第2部:エミュレートプレゼン
第1部で、姉妹の蹄跡を一望いただきます。その後、なぜ筆者の中でイメージが180度ひっくり返るように至ったのか、スターブロッサムが掛けた魔法(あるいは呪い)について、当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion“杉下右京”でお届けします。是非、水谷豊さんの声を思い浮かべながら、お楽しみください。
戦績観測




赤いテキストはGⅠレースという印
エミュレートプレゼンSTART
——シャドーロールの怪物
それがナリタブライアン号に冠された異名でした。
同競走馬をモデルとするウマ娘:ナリタブライアンもその異名を体現するかの如く、📚『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』で漫画:保谷伸先生・脚本:文殊咲先生の手により描かれた力強さ・荒々しさ・そして抑えられない競争本能を全面に押し出した表現が強く印象に残っております。
アニメともゲームとも異なるアプローチで描かれたナリタブライアン像に対して僕は——同タイトルのラスボスとして彼女がデザインされているとつい最近まで思っていたのですが、どうにもその認識は誤りのようです。スターブロッサム第5巻で紡がれた彼女の物語を見届けた今…彼女をラスボスと形容することはできません。
厳密にはラスボスという表現だけでは説明不足だった——と言ったところでしょうか。
彼女はラスボスであると同時に“ヒロイン”である。誰かの救済の手が必要なポジション。僕にはそう思えて仕方ありませんでした。
主人公級のキャラとして描かれてきたナリタブライアン

過去にナリタブライアンがメイン級の役どころを買ったのは2度あります。OVA:『BNWの誓い』。そして、アプリで展開されたメインストーリー第1部第4章「滾り、渇望す」。前者は準主役ポジション。後者は堂々の主役として配役を振られました。
これらの活躍により、彼女の荒々しい気質とは裏腹にどこか正統派な主人公像ようなイメージも確立しつつあったように思えますねぇ。
スターブロッサムが描いてきた新たなナリタブライアン像

対して、スターブロッサム第1~4巻で描かれてきたナリタブライアン像は主人公という言葉とは真逆をいく代物。圧倒的強者としてクラシック世代のウマ娘ほとんどに対抗意識を向けられる——いわば敵役のような印象を抱くように仕組まれていた。
そして、競争成績もさることながら、保谷先生の画力によって圧倒的“怪物”演出も組み込まれたナリタブライアンは……ラスボスと形容したくなるような凄み・迫力を纏う。
僕はまんまとこの著者らの演出に引っ張られ心象を操作されていたようです。ナリタブライアンはサクラローレルが打倒すべきラスボスであると……。
ナリタブライアンを深化させた3つのコンボ

しかし、彼女がラスボスであるという見解は誤りでした。スターブロッサム第5巻で放たれた3つのイベント。その畳み掛けによるコンボによってナリタブライアンはラスボスであり救済すべきヒロインであるという特異な深化を成し遂げるのです‼️
🔻阿武隈トレーナーがかけた祝福
コンボの初撃を担ったのは第41話「最強になれるウマ娘」このエピソードでナリタブライアンと彼女のトレーナー阿武隈紗季、両者の関係性のルーツ=“原点”を知ることとなります。
その原点とは史実レース:デイリー杯3歳Sの直後。多人数レースに不慣れなことを自覚するナリタブライアンにトレーナーとしてアドバイスをするのです。
レースでも小さい頃からやっていた姉との“追いかけっこ”をすれば良い
—と。この追いかけっこという言葉がナリタブライアンが飛躍する祝福の言葉となり、以降彼女の競争成績は他の追随を許さないものへと進化していく。
これがコンボの初撃。
🔻姉:ビワハヤヒデの予期せぬ引退
コンボの2撃目。それは第42話「中距離最強」と第43話「ねーちゃん」で描かれたビワハヤヒデの引退劇。史実同様、ビワハヤヒデは菊花賞の前に執り行われたレース:天皇賞(秋)で故障を患い、そのまま引退する運びとなりました。
姉:ビワハヤヒデはナリタブライアンが幼少期からずっと背中を追いかけ続けまだ勝利できていない存在。彼女の飢えと乾きを満たせる唯一の目標です。
その目標が突然目の前から消える。
・・・・・・彼女の中の喪失感は計り知れません。
🔻《祝福から呪いへ》幻影に囚われたナリタブライアン
コンボの締めを飾るのは天皇賞(秋)の後に執り行われた菊花賞。このレースは明らかに異質なものとして描かれていました。
その異質さを醸成したのはナリタブライアンの瞳に宿る幻影。彼女はレースに出走するライバルではなく、昨年同レースに出走しレコードを樹立した姉:ビワハヤヒデを見据える走りを披露します。
ナリタブライアン。彼女の中ではまだ阿武隈トレーナーから賜った言葉“追いかけっこ”が生き続けている。それは最早・・・祝福ではなく呪いと言って差し支えないのかもしれません。
このレースでナリタブライアンは昨年ビワハヤヒデが樹立したレコードタイムを更新する走りを披露するのですが、それは彼女自身を追い詰める諸刃の剣。素晴らしい記録を打ち出したはずの彼女の瞳・表情は決して勝者のそれではありませんでした。
まとめ
📚『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』の著者陣営{漫画:保谷伸/脚本:文殊咲/原作:Cygames}。彼らは新たなナリタブライアン像を打ち出してくれました。
——ラスボスであると同時にヒロイン。
OVAやゲームで描かれた主役性でもなければ。スターブロッサム初期の頃のような怪物性だけではない。
影に堕ちたヒロイン像——と呼べば良いでしょうか。圧倒的強者であるが故に誰かの救いの手を許さない。そんな魅力的なキャラクター造形に僕は惚れ込んでしまいます。
最も身近な存在の1人である阿武隈トレーナーでさえ、影に堕ちたナリタブライアンに差し伸べる手・言葉を持ち得ない。では、いったい誰がヒロインを救えるヒーローになり得るのでしょうか?
皆さん、お察ししておりますよね?そうです。あの方です!
影を照らす星が咲くときは必ず訪れる
🌸サクラローレル‼️ナリタブライアンを救えるのは彼女しかいない。僕だけでなく多くの読者が同じ思いなのではないでしょうか?
TVアニメ『ウマ娘プリティーダービーseason3』で少しだけ描かれたあのレースが遅かれ早かれ確実に訪れることでしょう!
果たして、そこまでの道のりを著者陣営がどのようにエモーショナルに紡いでくれるのか……。そして、そのクライマックスがどのような逸品に仕上がるのか……。
必ずや見届けると誓います。

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今回画像として使用したナリタブライアンの固有スキル演出。自前です。
こちらの衣装しか持っていないのだけれど・・・記事内容とベストマッチだったのでOKかな?

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