メギロラモーヌ❌タニノギムレット。奇跡のコラボレーションを完遂した『うまむすめし』第58話。素人が扱ったら“混ぜるな危険”になり得るウマ娘2名を捌き切る浅草九十九先生は天才なのかもしれない。

おはようございます。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。
皆さんは『うまむすめし』を読んでいますか? 何っ⁉️ レースがない日常モノだから読んでいないだとっ‼️ちょっと待って頂きたい。レースがなくてもキャラの魅力は色褪せることがないのだから!
2025年9月19日にリリースされた『うまむすめし』第6巻を購入し、読みました。いや~~~面白いですよ!この作品。確かに胸が熱くなるようなレースが中心の作品ではない。グルメ❌ウマ娘を邁進する日常系にカテゴライズできる作品性に心惹かれない・・・という人がいるのも理解できる。
ですが、日常ものだからできるフレキシブルな取り合わせが本作の売り!史実に基づくレースプログラムにリスペクトを払い高い再現を試みる主力シリーズではできないようなウマ娘とウマ娘の共演を実現してくれるのが本作の最大の魅力である……と筆者は睨んでおります。
メジロラモーヌ❌タニノギムレット。誰がこの組み合わせを許可したんだ⁉️と突っ込みたくなるような劇薬同士の取り合わせを平然とこなしてしまっている第58話をぜひ読んで欲しい!
とんでもない怪作なのですよ!というわけで今回はうまむすめし第58話をプレゼンしますよ!
では、そろそろ本編へと参りましょう。本記事は2部構成。
- 第1部:レポートパート
- 第2部:エミュレートプレゼンパート
第1部では58話がどのような内容だったのか淡々と記していきます。後編のプレゼンパート用の資料コーナーと言ったところですね。
そして、第2部は当ブログ恒例のエミュレートプレゼンversion“杉下右京”で魅力を解説していきます。『相棒』の主人公:右京を模倣したテキストで文章を彩っていきますよ。是非、水谷豊さんの声を思い浮かべながら、お楽しみください。
第1部:エピソードレポート

登場キャラクター
- メジロラモーヌ
- タニノギムレット
- ウオッカ(カメオ出演のような扱い)
登場した難解ワード
天啓・未完成品・メビウス・信託・魔性の女神・イデア・etc
ストーリーライン
大まかなストーリーの流れは以下の通り
🔻柵を壊すタニノギムレット
開幕早々、柵を壊すタニノギムレット。何かを創作するアイデアが降りてこないことに対する憤りが彼女に破壊衝動をもたらす。
🔻ギムレットに接触するメジロラモーヌ
タニノギムレットに声をかけるメジロラモーヌ。意味深なフレーズを放ち、タニノギムレットと難解な会話劇を展開。周囲には意味不明(筆者も半分くらい理解不可)だが、会話は成立しているらしく食堂へ移動することとなる。
🔻美学と愛が交差するカクテルスポーツドリンク創世譚
食堂でタニノギムレットの試作品を試飲するメジロラモーヌ。試作品を仕上げるある“食品”をプレゼントし、物語はクライマックスへ移る。
以下割愛
エミュレートプレゼンSTART
メジロラモーヌ❌タニノギムレット。一体誰がこの組み合わせを許可したのでしょう?
混ぜるな危険!化学薬品に対して常用されるこの謳い文句を当て嵌めたくなるようなキャラクター造形をしているのがメジロラモーヌとタニノギムレットです。
前者はターフへの愛を独自性溢れる間と言葉選びで表現し、後者は厨二病的難読ワードを常用することで知られるウマ娘。どう考えても素人が手を出して良い組み合わせではありません。
素人なら・・・ですがね。
ラモーヌ❌ギムレットの化学反応をコントロールした浅草九十九先生

彼女らの組み合わせを実現するには繊細かつ大胆な技量が求められます。一体何を話しているのか単体でも理解が困難なのにその2人の会話劇……——やってのけてしまった著者がいるのだから賛辞の言葉を送りしかありません。
『うまむすめし』著者:浅草九十九。浅草九十九先生はこの混ぜるな危険という取り合わせを見事に捌き切った。それも2名による会話劇のみで。
🔻中和剤なしで進行する2人だけのターン
メジロラモーヌとタニノギムレットの組み合わせを成立させようと画策するならば、せめて1名…中和剤となり得る解説役——あるいはツッコミ役をキャスティングするのが妥当な選択肢でしょう。
ですが!浅草先生はそれを選ばず、メジロラモーヌとタニノギムレットの会話劇を1on1で成立させてしまった。
第58話のページ数は14ページほど。開幕2ページはタニノギムレットの憤りを柵にぶつけるシーン。そこに訪れるメジロラモーヌ。ここから2人の会話劇が始まります。つまり12ページもの間、読者に両名の個性溢れるテキストのラッシュを畳み掛ける。
日常ものと侮っている方にこそ、この衝撃を味わって欲しい限りです。決して読者に忖度することなく個性全開の台詞の応酬。もはや、ある種の暗号文に等しいかもしれませんね。
🔻ただの食堂を自分色=愛と美学に染めてしまうキャラの力
この第58話。テキストだけを切り抜いても大変魅力的ですが、ビジュアル方面も甲乙つけ難いパフォーマンスを誇っています。
『うまむすめし』は“食”をテーマに据えています。なので、食事をする、あるいは調理・給仕するロケーションも重要なエッセンスの一つ。今回のメインロケーションはトレセン学園の食堂だったのですが、明らかに普段の食堂とは異なる雰囲気に彩られていました。厳密には彩られて“しまった”と言った方が正確でしょうか・
その雰囲気を醸成したのは勿論、メジロラモーヌ&タニノギムレットの個性。スポーツドリンクをまるで🍸カクテルのようにメジロラモーヌに振る舞う光景は本当に学園の光景か⁉️と目を疑ってしまいます。
そして、提供されたドリンクを口を添えるメジロラモーヌの色気も相まって、さながら大人の嗜みの場とかしたトレセン学園の食堂。つまり、この第58話はメジロラモーヌ❌タニノギムレットだけに留まらない化学反応を起こしているのです‼️ロケーションと小道具すら彼女たちの色に染め上げられてしまう。
故に僕は思ってしまうわけです…。浅草九十九先生は天才ではないかっ!?——と。これほどまでの化学反応を意図して描いている著者の力量、恐ろしい限りです。
まとめ

如何でしたでしょうか?今回は『うまむすめし』第58話の魅力、そして著者:浅草九十九先生についてプレゼンしました。
メジロラモーヌ❌タニノギムレット。単独でも劇薬足り得る両名を一つのエピソードに集約し、見事な化学反応を引き起こした浅草九十九先生の手腕。僕の力の限りを尽くしてプレゼンしましたが、天才という言葉にまとめざるを得ないというのが悔しくもあり、心地よい敗北感にも包まれている次第であります。
今回のエピソードに限らず、『うまむすめし』ではウマ娘同士による化学反応が毎話の如く紡がれております。基本無料で読書できますので、是非サイコミにて素敵なひと時を過ごしてみてはいかがでしょう?
それでは僕のプレゼンは以上となります。ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。

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