今回は2024年12月27日より劇場公開された映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』を吹き替え版で鑑賞して参りましたので、その感想&プレゼン記事となります。
それでは率直な感想を述べてましょう。
前作『ソニック・ザ・ムービー ソニック vs ナックルズ』でメインキャラが5名に増えました。その上、今作で人気キャラ:シャドウまで加わり映画ソニックも初期とは比にならない大所帯になってきました。
これだけキャラが増えると映画の尺で十分な活躍を満遍なく振り分けることができるか否か・・・
という不安がよぎるのも自然の摂理。
しかし、いざ鑑賞してみるとその不安は的中しなかった!見事全キャラに見せ場あり!その上でシリーズで異彩を放ち続けているジム・キャリーの役者魂の加速具合も限界知らずときた!!
今回の映画も大当たりと言って良し!強いてあげるなら邦題はやらかしたかな・・・
邦題のやらかしはさておき、作品自体の品質は素晴らしかった。なので今回は褒め称えていきましょう。
記事構成としましては
❶ストーリー解説→❷作品レビュー→❸まとめとして作品の魅力プレゼン
という順でお送りします。それでは短い時間ですがお付き合いのほどよろしくお願いします。
Chapter1:ストーリー解説(⚠️ネタバレ有り)
それでは記憶を頼りに映画の尺110分で紡がれた物語を解説していきましょう。大まかな流れの解説に留めますが、ネタバレ成分は含まれているのでご注意ください。
なるべく核心に触れるネタバレは避けるようにテキストチョイスをしていきます。ここでのテキストを見れば全てが分かるというより、映画履修者が読めば内容を思い出せる。という匙加減で解説してきます。
物語は東京から始まる
邦題で大大的に喧伝されている東京という舞台。物語全体を通して見てもそのボリュームは3割弱が良いところ。東京の再現率は悪くはなかった印象です。
特記事項としましては店舗「チャオガーデン」の登場。ゲームユーザーなら知っているあの“チャオ”をリアル店舗として映画に登場させる心意気に感服します。
物語は東京を離れてロンドン・宇宙へ
物語中盤から東京の出番はほぼ0になります。おのれ邦題。変な期待させよって・・・
???と表記されているところはすみません。私の記憶が朧げで土地がどこかわからなかったのでご容赦を。
ポストクレジットは見逃すな
最終決戦は全キャラの見せ場があるとだけ補足しておきましょう。そして2度挿入されるポストクレジットシーンが続編への期待値を高まらせてくれる素晴らしいものになっていることも。
Q:関連作品3タイトルは見ておく必要ある? → A:割と大丈夫
今作前にリリースされている映画2タイトルと配信ドラマ1タイトル。
私は映画こそ2作とも履修済みですが、配信ドラマの方はノータッチのまま鑑賞に臨みました。
結論的に申しますと、見ていなくても単作として今回の映画を楽しむことはできると思いました。
配信ドラマを見ていると理解が深まるシーンがあるのは確かですが、映画全体のごく僅か1%程度のシーンの理解が深まる程度だと思われるので微々たることかと。
過去の映画に関しても知っているに越したことはないが、そこまで過去作との繋がりを重要視している作劇が繰り広げられるわけではないので今作から映画ソニックに触れていくというアプローチは成立すると進言します。
Q:ゲーム未プレイでも大丈夫?→A:OKです
私がプレイしたことのあるゲームはゲームキューブソフト『ソニックアドベンチャー2バトル』のみ。
プレイしたのも中学生(20年ほど昔)の時期。記憶が朧げなのは否めません。それでも楽しかったのは覚えています。
浅いゲーム経験しかない身として言えるのですが、ゲーム知識はなくても全く問題ありません。映画は映画として事前知識のない観客を受け入れる姿勢を持っています。
Chapter2:作品レビュー(⚠️ネタバレ要注意)
それでは第2章:作品レビューと行きましょう。こちらではがっつりネタバレに踏み込んでいくのでご理解のほどよろしくお願いします。
作品評価【SS-】
今作の評価は【SS-】。
面白いと思えるラインは十分に突破してくれました。脚本に勢い任せなところがあるのは否めないところが評価ダウン要素。ここに関しては過去作でも同様ですね。この勢い任せな部分以外に特にう〜ん🤨となる要素はないです。
高く評価したいのはテンポの圧倒的良さ。物語がサクサク進展していくのは小気味良く音速の名を冠するタイトルに相応しい。その軽快さを補強するソニックの軽口ジョーク・ナックルズの脳筋発言・ロボトニックの天才性溢れる奇人発言のラッシュが絡むコンボは素晴らしいと絶賛するしかありません。
お気に入りシーン3選
本作のお気に入りシーンを3つ紹介させていただきます。
チャオガーデンはずるい
Chapter1でも軽く触れましたが、私はチャオを育成できるゲーム『ソニックアドベンチャー2バトル』を少年時代に遊びまくっていました。
このゲームは100時間以上プレイしたのではないかというくらいやり込み、ミニゲームであったチャオの育成に熱中していた。それだけ時間かければチャオに対する愛着も軒並みならなくなるのも当然。
もう出会う機会はないかと思っていた思い出の対象が突然銀幕に姿を現したのです!
これはもう第1位に選出するしかない!
もっと感動的なシーンやユニークな場面は山ほどあるが、あの少年時代を捧げた対象が目の前に突然やってきたのです。ご理解頂きたい。
ソニックの拳の行方・シャドウの心
チャオガーデンが登場していなかったら、こっちが1位でした。
本作屈指の名シーン。ソニックが正しい選択を取り戻す瞬間が第2位です。同時にシャドウの憑き物がなくなる瞬間でもあり物語の流れが大きく転換するターニングポイントとなったシーンとしても印象深い。ソニックのIFとして描かれ、常に格上の存在として描写されてきたシャドウ。そのシャドウの根っこにあるのはソニックと同じ親しいものへの想い。
このシーンの素晴らしさは序盤に伏線が撒かれていたことでしょう。トムに言われた発言をシャドウのアクションから思い出し一歩踏みとどまるというのがなんとも心憎い演出。
映画オタクといのはこういう前半に巻かれた種が🌸芽吹く瞬間に弱い。
シリーズ恒例イベント:ダンシング・ロボトニック
もはやシリーズ恒例の行事となったと言って良いジム・キャリーの表現力が限界突破しているダンシングシーン。
今回1人二役に臨んでいるので、そのダンシングシーンの魅力は倍増してしまっているというのが恐ろしいところ。一体どのように撮影し、どのように編集してあの名シーン(珍シーン?)が誕生したのか気になって仕方ない。
その他感想〜続編へのやる気MAXの模様〜
その他雑感をピックアップすると上記のようなラインナップ。
少年時代にスーファミプレイした身としてフーッはツボに刺さる刺さる。
ソニックを救出するためにテイルスとナックルズが力を合わせていく展開も燃える物がありました。作品全体を通してみても両名とも出番十分・活躍十分といった印象。GUN潜入時の作戦立案をしたテイルス。持ち前の筋力で窮地を幾度となく救ったナックルズ。どちらも前作から見落としすることなく活躍していたと思います。
スーパーシャドウの存在にはびっくりしたと言うのが本音です。ゲームでも登場しているのでしょうか?
シャドウといえばワープ能力もビックリしました。私のプレイ記憶ではソニックと同じ能力だったので映画の瞬間移動描写には驚愕。
また、吹き替え声優を務めた森川智之さんのキャラクターマッチ具合も素晴らしかった。色気がある。発言の影に滲む怒り・悲しみの表現が最高でした。
トムも潜入の件やソニックの父親代わりとして印象深いですが、今回はあの謎ファッションが最も鮮烈なインパクトを残した。なんだったんだ!?あのドーナツだらけの上着!?
最後にポストクレジットの目玉を飾った紅一点エミーのサプライズ登場について。
メカソニック軍団を一蹴する実力と映画のラストに登場するというタイミングの作用もあってそのインパクトは絶大。これはソニック4への期待が高まります
もう一名。ポストクレジットを飾った方がいましたがそちらは間違いなくあの方でしょう。やはり映画というのはポストクレジットでのサービスがあるとテンションの上がり方が異なりますね。
PalVerse Pale. ソニック・ザ・ヘッジホッグ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ
まとめ&プレゼン(ネタバレなし)
それでは最終章:まとめ兼プレゼンと行きます。ここまで述べてきた感想を元に作品の魅力を厳選していきましょう。この章だけはネタバレ成分をオミットしまくっていくので映画未視聴の方も安心して読み進めていけます。
今回レビューしたタイトルはこちら。『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』。
作品の魅力を3つに厳選すると上記ラインナップとなります。
前作で増えたメインキャラを余すことなく活用した作劇。シリーズを積み重ねる作品には常に付き纏う不安要素は今作は見事乗り越えています。前作で完成したチームソニックの信頼関係が本作で思う存分お目にかかれます。
本作から新登場したシャドウ。ソニックの“If=もしも”の存在としてライバルキャラであり格上キャラとして君臨する彼の魅力は素晴らしい限り。ソニックと異なるアプローチで圧倒的スピードを表現し、チームソニックを圧倒する実力は映画を大きく盛り上げる。
圧倒的強者でありながら1人称は“僕”というのもキャラクター造形の素晴らしさを端的に示しています。
字幕版で声を担当したのはキアヌ・リーブス氏。吹き替え版で声を担当したのは森川智之さん。
キャスティング担当者の方はきっと並々ならぬ映画ファンなのでしょう。
この配役は絶賛するしかない。そして森川さんのシャドウの色気・発言に滲み出る怒りや悲しみ。この魅力は是非とも映画館の音響で体験していただきたい。
最後にこの方。1人でロボトニック二役を務めたジム・キャリー氏。吹き替え声優を務めた山寺宏一さんとのベストマッチ具合も凄まじくあらゆる発言が作品を彩っていく。
発言だけでなくその仕草・所作・アクションの全てが異彩。
ここまで全キャラ活躍させておきながらヴィランポジションとして常に美味しい席を独り占めすることを許されるキャラはそうそういません。
ということで、今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。
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