【傑作!】BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 前編 春の陽だまり、迷い猫 感想レビュー

劇場版BanGDream it's MyGO!!!!! 前編 映画

おはようございます😆映画レビュアーのあーさんです。

今回は2024年9月27日より劇場公開された映画『BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 前編 春の陽だまり、迷い猫』を鑑賞して参りましたので、その感想記事となります。




傑作です!!!!!

TVシリーズの総集編映画と舐めてかかると良い意味で裏切られる傑作映画に仕上がっていました!

元々のTVシリーズの出来栄えが素晴らしかったので、映画でもある程度の面白さは約束されていたようなものと油断して鑑賞したら、想像以上に見事な「編集」でTVとは異なる味わいを得られて大満足です!

2024年はガールズバンド系のアニメが大豊作の時代ですが、その中でも個人的にはNo.1と太鼓判が押せるような作品だったように思います。

  • ガールズバンドクライ
  • 劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっくRE:
  • 劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっくRE:RE:

今回はそんな傑作映画『BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 前編 春の陽だまり、迷い猫』の良かったところをピックアップして筆を取っていきます。

記事前半は映画の評価について。こちらはネタバレはなし。

記事後半はネタバレを含んだ感想となっております。

それでは、行きましょう。

【評価まとめ】スコアシート公開

まずは全体の評価を一まとめにしたシートを用意しましたので、そちらの方をご覧いただけたらと思います。

このシート1枚でこの記事で伝えたいことが網羅的に把握できます。

scoreシート
Screenshot



音響とかBGMも良かったですが、今回は編集が飛び抜けて良かったです!



スコアシートの読み取り方を細くさせていただきますと、基本的に10点満点です。10点満点ですが、個人的に限界突破の評価をしても良いと感じたところは12点をマークすることがございます。

満足度に関しても基本的に星1〜10の評価に納めますが、めちゃくちゃ良いとジャッジしたら⭐️を追加する方針です。

高評価ポイント①:編集・テンポ

この映画の最たるポイントだと睨んでいる編集の巧みさについて

MyGO!!!!!の5人に焦点を絞った純度の高い編集は息を飲みます!

TVシリーズ『MyGO!!!!!』は続編に当たる『Ave Mujica』(2025年1月より放送予定)のプレシーズン的な側面を持っており、Ave Mujicaのメインキャラ5人の掘り下げにも尺が割かれていました。

今回の映画化により、Ave Mujicaのメインキャラ5人の出番は極限まで削ぎ落とされています。これによりMyGO!!!!!メンバーが作品しめるパーセンテージが飛躍的に上昇し作品内での純度がTVとの比較にならないレベルに至っています。

そして、特筆すべきなのはそれだけ焦点を絞ったにも関わらずストーリーのダイジェスト臭はほぼ皆無に等しいです。

総集編映画はTVシリーズにおける贅肉的部分をカットした作品。贅肉に込められている旨味成分を削いでしまうことで作品をダイジェストにし、TVシリーズのインスタント食品的なコンテンツに成り下がってしまうリスクを孕んでいるわけですが、今作はそのダイジェスト臭・インスタント感が全然感じられません。

すなわち、作品のクオリティを損なうことなく映画という別メディアに昇華させたといことです

これは凄いことです!

決してAve Mujicaのメインキャラ5人がTVシリーズにおいて不要な贅肉部分であったとは思いませんし、彼女らの存在はTVアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』の面白さを支える重要キャラクターでした。

そんな彼女たちの出番を極限までカットしたのにも関わらず一本の作品として成立させ物語の旨みを損なうことなく異なるテイストで観客に提供するという離れ業をやってのけた編集の技量を高く評価したいです!

高評価ポイント②キャラの魅力

映画用に新規に登場するサブキャラ(楽奈の過去エピソードに登場)は数名いますが、メインキャラはTVシリーズの5人なので、彼女らの魅力はTVシリーズから損なうことなく味わえます。



旧クライシックメンバー=灯・そよ・立希の3人が抱える心の傷。

愛音が留学先で受けた心の傷。

そして、今回の新規エピソードでより詳細が判明した楽奈がSPACEを失ったことによる心の喪失感

5人それぞれが心になんらかの空白を抱え、その空白間をどうにかするためにもがき足掻きながら歩みを進める「迷子」の物語は初見でも2周目でも見応え抜群!

私はTVシリーズを履修済みなので2周目だからこその味わいを確認できて、これがまた美味いと思って島行った口です!

高評価ポイント③CG・視覚効果

アニメーションを手がける制作会社=サンジゲンの映像品質は流石の一言に尽きます!

TV画面で見ていたシーンはどれも映画館の大画面で見ても品質に全く影響がないクオリティを誇っており、キャラクター造形の精密さは素晴らしい限りです。

また、LIVEシーンを彩る会場のライティング処理はリアリティの高さが素晴らしく映画館の会場の効果と相まって本当にLIVE会場に足を運んでいると錯覚させてくれる効果があります!

高評価ポイント④LIVEパフォーマンス

TVシリーズでも披露された楽曲が今回の映画でもパフォーマンスされるわけですが、予告編でも確認できる通りカメラワークがダイナミックにバージョンアップされています。

キャラクターの表情芝居もLIVEの高揚感を反映した熱を帯びたものでLIVEが持つエネルギー・熱量をひしひしと観客に伝える力は絶大!

感想(ネタバレ有り)

ここから先は本編の内容に触れる都合、⚠️ネタバレ要素を含みますのでご注意ください🙇

えっ!?そこから始まるの!?

まず映画冒頭のシーンについて。

映画のイントロは、よくある映画のマナー講座をMyGO!!!!!のメンバーが行うというコーナーが数分間から幕を開けます。(私が見た初日のものは灯・楽奈・立希の3名のやりとりでした。今回は姿が確認できなかった2名は後編の方で出番があるのかな?


ここまでは特に不意打ち要素はないです。

しかし、この後画面に映し出されるシーンが予想外のものでした。

TVシリーズの方にはお馴染みのあのシーン。『MyGO!!!!!』を代表する印象深いシーンの一つである


「なんで春日影やったの!?」


ファーストLIVE成功の余韻に浸っているメンバーに向かって、そよの爆弾が破裂するあのシーンから始まります。


これはかなり予想外でビックリしました!

いきなりこのTVシリーズの中でも随一のインパクトを誇るシーンを放ってくるとは思いもしませんでした。その予想外の不意打ちでこの映画は只物ではないと言う予感がよぎるのですが、その予感は半分的中、半分外れましたね。

只者どころでは済まされない傑作を味わうことになるのですから。

【面白れー女のルーツ】楽奈の過去編

開幕の爆弾シーンの投下後に訪れるのは楽奈の過去編。思いっきり新規カットてんこ盛りというか新規カットオンリーのTVでは明かされてこなかった物語が語られます。

小学6年生〜中学3年生までの楽奈の物語がこれでもかと詰め込まれていて濃厚でした!

祖母=オーナーとの関係性や両親との関係性が初めて描かれており、楽奈が非常に恵まれた環境にいることが伺えます。

そして、何故オーナーのライブハウスが店仕舞いに至ったのかも語られます。

オーナーが自分の店舗に込めた願い、楽奈への想いが伝わってきてバンドリ!アニメ一期を視聴していた方にはとんでもないサービスシーンになっていました。

この過去編は楽奈の音楽・オーナー・ライブハウス「SPACE」への強い想いに触れることができて大変味わい深いエピソードでした。

中学生に進級し、入学式をすっぽかして祖母のギターを手に取り、思う存分ギターを弾く楽奈の表情芝居・音楽が訴えてくる彼女の心境が伝わってくるシーンはこの映画を見て良かったと思うシーン筆頭候補です!

また、彼女の代名詞たる「面白れー女」発言のルーツも確認できます
ネタバレしてしまうとオーナーの影響です!これについてはやっぱりというべきポイントで驚きは特になく納得しかないですね。


この過去エピソードはオーナー節が全開なのでバンドリーマーの皆さんは是非とも味わってほしい限りです!


【カットされてなくて良かった😮‍💨】お気に入りシーン=灯の自宅練習場面

楽奈の過去編が終わるとMyGO!!!!!TV本編の再編集パートに突入するのですが、ここでの編集の巧みさは既に解説したので、カットされなくて良かったと私が一安心しているシーンについて語らせてください。


ファーストLIVEに向けて練習の日々を送るまだ名前のないバンドのMyGO!!!!!メンバー。

TVシリーズでも大好きだった灯の自宅での練習風景が映画の大スクリーンでも確認できて歓喜と安心感に浸ってしまいました。

このシーン大好きなんです!

灯の家はマンションの1室で、金持ちの家庭出身のキャラが目立つバンドリ!のキャラの中では比較的普通の家庭環境です。

そんな灯が自宅で練習する場所は自分のベッド。ベッドの上で毛布を羽織り、枕に顔を埋めて大声で発生・歌唱する練習をする。何度でも言います!このシーン大好きです!

限られた環境の中で練習する姿勢が素敵なんです。後のファーストLIVEのシーンでも灯本人が言うように必死で唄うことしかできない彼女が自分のできることから逃げずに挑戦し努力している証拠シーン。本当にカットされなくて良かったです。

ありがとう!柿本監督。

やっぱりそのシーンで続くよね!

この映画のラストは冒頭と同じシーン。

「なんで春日影やったの!?」

で幕を引きます。これについては納得しかない!このシーン以外で終わることは考えられません!

「なんで春日影やったの!?」で始まり、「なんで春日影やったの!?」で締めくくる。

監督の采配はファンのツボを心得ているようです!

後編へと続くラストシーンが一番続きが気になるシーンにするのは当然の選択ですし、TVシリーズを見ていたファンが大好きなシーンで終わらせるのはファンの心理に寄り添っていて嬉しくなりますね!

終わりに

今回は映画『BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 前編 春の陽だまり、迷い猫』をレビューしました。

期待値を大きく上回る傑作再編集映画でした!

総集編映画と思いきや序盤の過去エピソードは完全新規かつかなりの長尺。体感20分くらいはあったかな?
TVの再編集パートはMyGO!!!!!のメンバーに焦点を絞りに絞ってテンポの良い物語にまとめつつダイジェスト臭を拭った恐るべき編集の手腕を堪能することができました。


ここまで満足度の高い映画体験ができると思っていなかったので大満足です!

後編は2024年11月8日より劇場公開されるので、そちらも楽しみです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました