脱!初心者【徹底解説】トリプルティアラ戴冠馬から学ぶティアラ路線

トリプルティアラの道のり 脱!初心者

❶6名の3冠馬の蹄跡 ❷前哨戦 ❸制度改定の歴史—-3つの観点でウマ娘&競馬における重要用語“トリプルティアラ”を徹底解説。トリプルティアラ戴冠までの🛣️道のりとその🏔️険しさをプレゼン‼️

おはようございます。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。

この記事のカテゴリーは【脱!初心者】。競馬・ウマ娘に登場するワードに対する理解を深めるための指南記事。初心者に照準を合わせてわかりやすく丁寧に簡潔にをモットーに解説プレゼンを実行していこうと思います。

今回のテーマはティアラ路線‼️そして、トリプルティアラについて理解を深めていきましょう。3歳牝馬のみが挑むことができるレースプログラムの最高峰3レース=桜花賞・オークス・秋華賞…。いろんな記事を横断するのも面倒でしょうから、この記事だけでトリプルティアラとはどのようなものか、3つ全てを戴冠する道のりと険しさについて綴っていこうかと思います。

【トリプルティアラ戴冠馬6名】【前哨戦との関係性】【変遷の歴史】以上3つの角度から理解を深めれば全体像は把握できることかと。

本記事は二部構成。

  • 第1部:レポートコーナー
  • 第2部:観測結果をプレゼン形式で解説

第1部:レポートコーナーはプレゼン用の資料閲覧チャプターとして設けました。資料だけ見たいという需要もあるでしょうからね。場合によってはここだけで知りたいことを摂取できる方もいるかもしれません。

第2部は……レポートで添付した資料の解説プレゼンの章。説明を求めている方はこのチャプターで手取り足取り深く解説します。なるべく楽しめるように当ブログ恒例「エミュレートプレゼン version湯川学」でお届けします。人気ドラマ『ガリレオ』のあの声を脳内再生しながらご覧いただければ幸いです。

では……始めよう。

ヒストリーに関しては簡易的にまとめた内容なので説明不足な点がある点はご容赦ください。
 

——トリプルティアラ。

桜花賞(芝1600m)・オークス(芝2400m)・秋華賞(芝2000m)

これら3つのGⅠレースを一括りにする呼び名だ。そして、この3つのレースのティアラを戴くことを目指す道のりをティアラ路線と呼ばれている。
 

2025年現在、この3つ全てのティアラを戴冠することに成功したのは僅か6名のみ。

  • メジロラモーヌ
  • スティルインラブ
  • アパパネ
  • ジェンティルドンナ
  • アーモンドアイ
  • デアリングタクト

 

メジロラモーヌだけは3つ目のティアラがエリザベス女王杯の時に達成しているのだが、これについては後述するとしよう。
 

🔻ハードな距離設定が阻むティアラコンプリートの道のり

日本競馬史は既に50年を超える歴史を有する。牡馬のクラシック3冠では8名達成しているのだが、牝馬はそれより劣る6名。これに3つのレースの距離設定の数値変動が起因している。

  • 皐月賞(2000m)➡︎日本ダービー(2400m)➡︎菊花賞(3000m)
  • 桜花賞(1600m)オークス(2400m)➡︎秋華賞(2000m)

 

このようにクラシック路線が比例関数をマークしているのに対して…桜花賞からオークスでは一気に1.5倍=800mもの数値上昇を示し、秋華賞で2000mに数値がダウンする変則的な距離変動が確認できる。これがティアラ路線の特徴であり、最大の難敵とも言える。対抗馬以上に。

 

🔻1ヶ月しかない桜花賞とオークスのローテーション感覚

1600m➡︎2400m➡︎2000m。マイル・中長距離・中距離という数字の変動に対応できるのは選ばれたスターホースだけだ。更に桜花賞とオークスのレース感覚は僅か1ヶ月程度。この限られた期間でマイルから中長距離に調整することを要求される。

メジロラモーヌ・スティルインラブ・アパパネ・ジェンティルドンナ・アーモンドアイ・デアリングタクト

以上6頭の牝馬と彼女たちを預かる陣営はこれらのハードな道のりを踏破した傑物であるということが伝われば嬉しく思う。
 

トリプルティアラ含めGⅠレースを語る上で、欠かせないのがその前哨戦=トライアルレースの存在だ。上位入着することでに定められたGⅠレースへの優先出走権を確保できる前哨戦。

テキストで記すとかえって咀嚼しにくくなりかねないので、添付してある画像を見ていただければ、その関係性がわかることだろう。

この前哨戦の存在を把握することでは彼女たちのティアラ戴冠への道を理解する上で大いに役立つはずだ。着実にSTEPを踏むものも入れば、前哨戦を飛ばし本番に注力するものもいる。どちらが良い選択かどうかというのは不毛な議論だろう。


 

🔻メジロラモーヌが完全3冠と称えられている

メジロラモーヌは完全3冠と呼称される。この完全とはトリプルティアラ3レースのみだけでなく、その前哨戦となるレースにも勝利を収めていることが由縁だ。

牝馬史だけでなく牡馬に視点を当てても完全3冠は彼女1名のみ。出走するレース数が多くなれば故障のリスクは上がり、勝率は下がる可能性が高くなるというのは計算しなくとも明白だ。

彼女と彼女を支える陣営はそのリスクを飛び越えることをやってのけた……。もしかすると、彼女が最初で最後になってもおかしくないのかもしれない。

このトリプルティアラが現在の形に完成するまでに幾度かの改訂が実施されてきた。

現在、最後のティアラに位置付けられる秋華賞が発足したのが1996年。それ以前にもトリプルティアラという枠組みは存在し、現在も残るエリザベス女王杯が3つ目の位置に据えられていた。エルザベス女王杯が4歳以上の牝馬……すなわち古馬のエントリーを受け付ける改訂がなされたことによって秋華賞が立ち上げられた歴史を持つ。

更に遡るとエリザベス女王杯の名称はビクトリアカップと当初は定められていた。

なお、秋華賞が発足する以前にトリプルティアラを達成したのはメジロラモーヌだけとなる。

🔻出走資格の緩和

現在は異なるが、かつて桜花賞とオークス。2つのクラシックレースには厳しい出走条件が課せられ、🇯🇵日本国内で生産された内国産馬のみがエントリーできるという極めて狭き門を設けられている時代があった。この規制は徐々に緩和され、1983年に🌊海外で種付され日本で出産となった持込馬への規制が緩和、2001年に外国生まれの外国産馬の規制が緩和。これによって、事実上、どの牝馬にも挑戦権があるに至る。

3冠最後のレースに制定されていたビクトリアカップ・エリザベス女王杯・秋華賞にはこれらの制限は設けられていなかったので、ヒシアマゾンのような外国産馬でも最後のティアラに挑戦することができた。

これらの歴史的背景もあって、トリプルティアラ達成馬が登場しづらい状況が20世紀では当たり前であったということが理解できるのではないだろうか?

 

この記事では3歳牝馬から挑むことができるティアラ路線について解説プレゼンを実施してきた。

トリプルティアラとは桜花賞・オークス・秋華賞の3つのレースをカテゴライズする名称。そのトティアラを全て戴冠することの険しさについて記してきたことを以下にまとめようと思う

  • 距離変動の壁
    • 1600m➡︎2400m➡︎2000mと変動する距離設定は牡馬よりもハード。加えて桜花賞とオークスの感覚の短さも大きな課題として立ち塞がる
  • 出走資格
    • 3歳牝馬であることが大前提
    • 加えてGⅠレースに出走するには実力を示す必要がある。前哨戦として設けられているトライアルレースに上位着入りすることや他のレースで獲得賞金を稼ぎ実力を証明することが要求される
  • 出走制限が設けられていた時代
    • 現在トリプルティアラを達成できている牝馬は6名。その少なさの背景には持込馬・外国産馬が出走することを許されていなかった時期があることも起因している

 

以上3つの角度でトリプルティアラ及びティアラ路線の大枠を掴めたのではないだろうか?
 

最後にトリプルティアラ同士の対決が実現した稀有なレースの存在を記そう。

アーモンドアイとデアリングタクト。2名のトリプルティアラホルダーが出走した2020年ジャパンC。🇯🇵日本競馬史上初のトリプルティアラ同士によるマッチアップがこのレースで実現した。更にクラシック3冠を達成しているデアリングタクトの同期:コントレイルも出走しており、3冠が3名揃っていたことも記述しておこう。

このレースはアーモンドアイの引退レースであり、最強の後輩2名を相手取り圧巻の勝利を収めた。

僕が知る限り、間違いなく日本競馬史上最強の牝馬はアーモンドアイだ。彼女は現在、繁殖牝馬となり、新たな時代の担い手を輩出することが期待されている。このトリプルティアラ戴冠者に名を連ねるスターホースが現れるのもそう遠くない未来かもしれない……。


 

それでは僕のプレゼンは以上。またの機会にお会いしよう。

《ボーナスコンテンツ》トリプルティアラ6名の戦績一望表

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