その名が刻むは勝利の鼓動【シンデレラグレイ】第207R『オグリキャップ』感想

シングレ最新話感想

最終章-17。シングレ2度目となるキャラクター名をエピソードタイトルに採用するというアプローチ。いわばワイルドカードと言えるそれを使うに相応しい珠玉のエピソード!ウマ娘シンデレラグレイ第207R『オグリキャップ』の感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ!『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。


 

ヤングジャンプ2026No.1に掲載されたシングレ最新話を読みました!あと4話かぁ…。本当にこのまま終わってしまうのでしょうか?


きっとサプライズ告知があるに違いないと期待しています。

さて、それでは最新話『ウマ娘シンデレラグレイ』第207Rの感想プレゼンを実施していきましょう。

まずは率直なネタバレなしの感想を記します。

ここで『オグリキャップ』というタイトルを起用するかぁ~」――という感想になりました。シンデレラグレイにおいてキャラクター名をタイトルに採用するのは少々特殊な意味合いがあると筆者は思っておりましてね。永世三強篇の1エピソードにて一度だけ使用されたその内容がまぁとんでもない回でした。

以降一度も切ってこなかったある意味“切り札”と解釈できる手札を満を辞してこのタイミングで投入する。

タイトル一つでこうもエモーショナルさをコントロールできてしまうのかと恐れ慄く今日この頃…。

本編・タイトル・シングレが積み重ねてきた歴史――――この3つが見事に噛み合った素晴らしい回。それが第207Rといったところでしょうか。

――以上!ネタバレなし感想プレゼンでした。

 

本編ではネタバレ情報を色々解禁してお届けしましょう。まずは第207R未読の方へのレポートパートをお届けします。その後、詳細に突入し当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion杉下右京にてお届け。是非とも水谷豊さんのお声をイメージしてお楽しみください。

 

  • オグリキャップ
  • ベルノライト
  • 北原穣
  • ヤエノムテキ
  • メジロアルダン
  • ミルワカバ
  • ブライトロック
  • 奈瀬文乃
  • バンブーメモリー

 

ストーリーの流れは大雑把に記します。ネタバレに配慮する都合上、かなり本編の肉と脂を削ぎ落としたような内容となっております。
 

🔻Chapter1:星飾りの移植

時が遡って有マ記念出走前の控室。新勝負服に身を包んだオグリキャップはこれまで共に駆けてきた旧勝負服(スターライトビート)を眺め、激闘を回顧。役目を終えた旧勝負服に礼を伝えるとともに象徴となる胸の星飾りを新勝負服に移植する。

🔻Chapter2:アンタは・おめぇは・あなたは・お前は・・・

第203Rのラストにて北原穣が口にしようとしていたレースプラン、第204Rにてタマモクロスらが口にしようとしていたメッセージが明らかとなる。
 

🔻Chapter3:心の臓が刻む鼓動

場面戻って第206Rのラストカットとリンク。オグリキャップは有マ記念出走前に賜ったメッセージを胸に宿し、真の“領域”へと覚醒する。

 

外伝を含めれば210以上のエピソードを積み重ねてきた『ウマ娘シンデレラグレイ』。5年以上の歴史を持つわけですが、興味深いことに過去のエピソードにてキャラクター名のみを冠したタイトルが採用されたことはたったの☝️一度のみでした。

 

第127R「フォークイン」。第9回ジャパンカップに突如現れたもう一人のジョーカー=フォークインが孤独のレースを突き進もうとしていた流れをオグリキャップが阻止したエピソードです。

南半球の悲願を背負わされてしまったフォークインが自らを見失いかけていたところに真っ直ぐ自分を見据える一人のウマ娘=オグリキャップが現れたという構図―――僕はこれを呪いが解ける瞬間を意図しているように受け取りました。

今回の第207Rも同様のアプローチが採用された。

地方から中央へ殴り込んだ芦毛の怪物・永世三強・白い稲妻を打倒した最強のウマ娘・・・これらの肩書きに染め上げらてしまっていたオグリキャップが真っさらに戻るきっかけを得るエピソードとしてデザインされていたのが実に秀逸でした。

 

オグリキャップの領域=ファントムグレイの演出がどこか禍々しい黒色であったのは全て今回のためであったのではないでしょうか?

周囲からの期待を無意識的に背負い込んできてしまったことを暗示し、数多もの想いを一身に引き受けていたからこそ彼女の領域演出は灰色ではなく黒色であった。

今回のエピソードで新であり真の領域=勝利の鼓動(シンデレラグレイ)に到達できたのは無意識に背負い込んでしまっていた重荷・枷が洗浄できた証なのでしょうねぇ。

 

その洗浄のトリガーとなった台詞選び。こちらも実に粋でありました。

 

🔻シリーズ最高峰の名シーンのセルフオマージュ



「走れ!走るんだ!」

もはや説明することさえ野暮なオグリキャップが中央へ移籍する運命の日となったゴールドジュニアでの一戦で北原穣トレーナーが放った背中を押すメッセージ。

それが再び最終決戦で使用される。

著者らの粋な采配です。

 

🔻武豊騎手の放ったメッセージのオマージュ

そして、出走直前にタマモクロス・イナリワン・スーパークリーク・北原穣が告げたメッセージ。これも史実に対するオマージュ。有馬記念の蔵上であった武豊騎手が放った


「おいお前、オグリキャップやからな」



を意識したセリフ選びとみて間違い無いでしょう。

同一文言ではありませんが、そこに込められている意思は同じである。

各々の文体にチューンされ、史実を彩る名言が今再び紡がれた。

これ以上ない祝福です!

 

如何だったでしょうか?

ウマ娘シンデレラグレイ第207R「オグリキャップ」。一読者として咀嚼させていただきました。

シンデレラグレイという作品が積み上げてきた5年の歴史においてエピソードタイトルにキャラクター名を採用するのは今回を含めて2回のみ。

第127R「フォークイン」
第207R「オグリキャップ」

フォークインというウマ娘はオグリキャップと対をなすアナザーあるいはオルタナティヴとしてデザインされており、彼女が辿った競争人生が今回のエピソードのヒントを示していたのかもしれませんねぇ。

肩書などではなく真正面から自分を見据えてくれる誰かがいる。

これ以上のバフはないでしょう。

それでは本プレゼンは以上となります。ご愛読いただきまして誠にありがとうございました。また別の記事にてお会いできることを楽しみとしております。

 

このブログではプレゼンノウハウの提供・実践競走馬ウマ娘シリーズの魅力の紹介をあの手この手を駆使して自由に🪽フリーダムに行なっております。

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