【アニメレビュー】コードギアス反逆のルルーシュ STAGE7〜9

コードギアス 反逆ルルーシュ STAGE7〜9 推し作品

Road to Lelouch’s Birthday2024

おはようございます😊ブログ管理人のあーさんです。
今回はYouTube「コードギアスチャンネル」にて配信された『コードギアス反逆のルルーシュ STAGE4〜6』を視聴しましたので、その感想記事となります。

「コードギアス 反逆のルルーシュ」第7〜9話には、ストーリーの展開やキャラクターの成長が描かれており、多くの魅力が詰まっています。以下に各話の魅力を紹介します。

第7話「コーネリアを撃て」

ルルーシュがコーネリアとの初めての対決に挑む回。ルルーシュは第2話=STAGE2にてクロヴィスを追い詰めた時同様の手口でコーネリアへと接近を図ろうとする。
しかし、クロヴィスとは異なり戦闘経験豊富で自ら前線で部隊の指揮をしてきたコーネリアの卓越した戦術と冷静さに苦戦します。両者の知略がぶつかり合うスリリングな戦いが見どころです。

自らの命で示すルルーシュの覚悟。それは昨日と違う「明日」へと進む想い

コーネリアの挑発を受け、サイタマゲットーへと向かおうとするルルーシュを止めようとするC.C.。彼女に銃口を向けられたルルーシュは自らも銃を構えるが不死身のC.C.に動揺しない。しかし、ルルーシュがその銃口を自らの頭部に向けると態度は一転。ルルーシュは自らの命を賭ける覚悟を見せることでC.C.の説き伏せサイタマゲットーへと向かう。

STAGE7冒頭で何もかも父親シャルルに与えられているだけのルルーシュは生きていない=死んだも同然と論破されたことを今でも根に持っていることが伺えた。C.C.から得たギアスの力によって初めて自らの意思で生きていく力を得た。何もかも誰かに与えられた生活はルルーシュにとって死んでいるのと同じ。ギアスの力で自らの目的を遂行していく日々こそ彼に生きている実感を与え、シャルルに論破されたあの日と違う「明日」を手繰り寄せる。

『反逆のルルーシュR2』にて描かれるシャルルとの決着を予め知っていると、このシーンのルルーシュの心情が一層伝わってくる。

ルルーシュ、初めての完敗

ルルーシュの計画が失敗に終わることで、彼の過信と未熟さが浮き彫りになります。C.C.のフォローにより絶体絶命の窮地は免れたがギアスと自分だけの知略だけではブリタニア帝国皇帝の首にたどり着くことが叶わないことを学ぶ。

完全なる敗北を経験しても、そこから学びを得る姿が魅力的に写ります。

第8話「黒の騎士団」

ルルーシュが「ゼロ」として「黒の騎士団」を結成し、名実ともに反ブリタニア勢力のリーダーとなります。この組織の結成は、物語全体における大きな転換点です。

ブリタニアの魔女:コーネリアの欠点。重度のシスコン

STAGE7にてルルーシュを完敗に追い込み、その強さを見せつけたコーネリア。しかしコーネリアも強いだけの女傑というわけではなく人間らしい欠点を持っている。それは最愛の妹=ユーフェミアの存在。コーネリアが完全無欠というわけではなく人間らしい情=家族愛・姉妹愛を持ち合わせていることを早々に見せることでキャラクターのディテールが深まると同時に欠点が視聴者に親近感をもたらしてくれている。

欠点は欠けている点ではなく、欠かせない点。

日本人だけではなく全ての弱者の味方だと喧伝する黒の騎士団

日本解放戦線がテロ活動でブリタニア人の命を道具のように扱うのに対して、黒の騎士団は正義の味方として人道的アプローチを喧伝するかのような立ち振る舞いをしている点が作品世界の住人的へ黒の騎士団のパプリックイメージ向上に貢献している。

この黒の騎士団の産声を上げるエピソードは間違いなく偶然の産物。しかし、それを現実にしたのはルルーシュの機転によるところが大きい。ルルーシュはやはり計画的に物事を遂行するよりもある程度計画性を持ちつつも機転を利かせて計画をリアルタイムで上方修正していく手腕こそ最たる武器のように思います。

セシルさんは料理下手。しかし本人に自覚なし

ついに視聴者とスザクに対して露見することになってしまったセシルさんの料理下手設定。

おにぎりにブルーベリージャムをINするという常人には考えられない。度が過ぎた料理下手。これでもまだまだ序の口だから恐ろしい・・・。

ニーナとユフィの出会い

今後の展開において無茶苦茶重要となるニーナとユーフェミアの出会い。

ユフィの姿はイレヴンを恐れるニーナの危機を救う女神様のように映ったのでしょう。現在はニーナが一方的にユフィのことを意識しているだけの構図。これから両者がどのように距離を詰めていくのか楽しみです。

さりげなくスザクを焚き付ける!ロイドさんの魅力が良い。

さりげなくスザクに囮だけでなく最後までやり遂げるように助言し、ランスロットがピンチになったら「枢木准尉!?」とKMFではなくスザクを心配するロイドさん。

良い!すごく良い!

人間、危機的状況にその本性が現れます。ランスロットではなくスザクを心配する慌てたロイドさんの態度は紛れもなく彼の素なんでしょう。

普段KMF大好き、それ以外に無頓着みたいな態度をとっておきながらここぞというときに人間的優しさを披露するのだから好感度が爆上がりしていく一方です。

第9話「リフレイン」

カレンがメインとなる第9話。複雑な家庭環境に置かれるカレンと母親との関係性に一つの転機が訪れる心温まるエピソードでした。

日本人の視点で描写されるイレヴンの現状 

これまでのエピソードでも旧日本人の扱いが厳しい姿は描かれてきたが、今回の第9話は日本人であるカレンの視点・心象が盛り込まれていることでより一層イレヴンとして生きることを強いられる日本人の痛みが伝わってくる。薬物リフレインに縋りたくなる日本人の姿は痛々しい。

しかし、リフレインのおかげでカレンの母親がどういう想いでシュタットフェルト邸にメイドとしてカレンの側にいるのか判明する。母親の想いをカレンが知る機会を得たことだけは救いだったと言えます。

終わりに

7〜9話に通じる点について語ります。

ロボットアニメとしてかなり地味

第9話と1クールのアニメであれば佳境に差し掛かるエピソードだが、まだロボットアニメとして魅力ある作品には至っていない。

全体的にKMF戦が地味めな印象は拭えない。STAGE7に登場した雷光。雷光自体は強敵として描かれていたが、事実上固定砲台のようなものなのでスラッシュハーケンを活用した立体的な高機動ロボット描写が魅力のギアスらしいロボット描写がない点は寂しいですね。

まだ第7世代のハイスペックな機体がランスロットだけなので仕方ないと言えば仕方ないですが、2020年代のスピード感から考えると2006年の作品となる『反逆のルルーシュ』のギアの上がり方は遅いと言わざるを得ない。

コードギアスが名作アニメであることは間違い無いですが、主人公が軍師タイプなのでロボットアニメとして見劣りしてしまう点がこの時点で課題として浮き彫りになっているように思います。



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