【アニメレビュー】コードギアス反逆のルルーシュ STAGE1〜3

コードギアス 反逆のルルーシュ 第1〜第3話 コードギアス

Road to Lelouch’s Birthday2024と銘打たれて2024年8月18日10時よりYouTubeにて1週間限定で3話ずつ配信開始された『コードギアス反逆のルルーシュ』。

コードギアスファンである私としてレビュー記事を上げないわけには参りません!

ということで皆さん、おはようございます😊ブログ管理人のあーさんです。

2024年8月18〜12月1日までにコードギアスのTVシリーズ全50話をYouTube『コードギアスチャンネル』で配信されます。

2024年12月5日にサプライズ発表があるのではないかと勘繰ってしまいますね!


何が待ち受けているのかはわかりませんが2026年には20周年を迎える『コードギアス』。シリーズ最新作『奪還のロゼ』も大好評なので何かしら嬉しい発表があることを期待したいです。



それでは本記事では配信された第1〜3話をレビューしていきます。

アニメ化作品を全て視聴した上での改めてシリーズ原点をレビューしていくので、新しい発見がありそうです。

声が高い!初々しい福山潤のルルーシュ演技

まずは現在の低い声とは異なる高めの声を発するルルーシュの演技に驚きを隠せません。こんなに高い声だとは予想外。総集編映画では新規アフレコされていたので同じシーンでも最新版のルルーシュの声で統一されていましたから、初期の初々しい声はなんだか新鮮です。

こちらの方が少年らしさが溢れていてこれはこれで正しいように思えます。芝居の世界に模範解答なんてないので、TVアニメと総集編映画、どちらも当時の福山潤さんができるベストパフォーマンスをしていたのだと思います。

ロボットアニメとして王道的導入と邪道的主人公像

第1話でルルーシュはC.C.と出会い王の力**ギアス**を授かる。

ボーイ・ミーツ・ガール!

なんとも古典的で今なお色褪せない王道的ロボットアニメの幕開けです。(C.C.の実年齢を考えるとガールと呼んで良いものか疑問ですが、外見はガールなので良しとしましょう!


対して主人公のルルーシュは王道的ロボットアニメの主人公像と異なる人物なのが面白い。
熱血ではなく冷徹。肉体派ではなく頭脳明晰な知略家タイプ。母親を暗殺され、いつ自分と妹が同じ被害を被るかわからない恐怖を抱え、そんな世界をぶっ壊すために自分の手を汚すことも厭わないアンチヒーローのような側面を持つ。ルルーシュのパイロットとしての技量はエース級ではない。

コードギアス以降も数多のロボットアニメが誕生しましたが、ルルーシュと類似するタイプの主人公は全然いないのですね。大体エースパイロットとしての技量を持ち正義感で動くタイプ。

ルルーシュというキャラクターがコードギアス放送開始から18年近く経った現在(2024)でも人気があるのはこの唯一無二のキャラクター造形が由縁なのかもしれません。

本格的にロボットアニメとなるのは第2話と遅め

ボーイ・ミーツ・ガールという王道的文脈で幕を開けた『コードギアス 反逆のルルーシュ』ですが第1話では作品の看板を背負うナイトメアフレーム:ランスロットが未登場。第1話で活躍したのはカレンのグラスコーとブリタニアの主戦力サザーランド。どちらも格好いいですけど量産機顔なのでパンチにかけるところがある。

第2話でようやくランスロットが登場し圧倒的戦果を叩き出すわけですけど、ランスロットはルルーシュにとって敵陣営のブリタニア側の秘密兵器。

こうしてみるとロボットアニメとしては異色ですね。最も売れ筋となる看板機体のポジションを主人公の敵勢力に配置するのはそれなりに度胸が必要。実験的な試みだったのではないかと思います。その証拠に『反逆のルルーシュ』に続く『亡国のアキト』や『奪還のロゼ』では主人公サイドに看板機体(アレクサンダ・Ziアポロ)を配置しているので、反逆のルルーシュので試みは商業的に再現性が低いと判断されたように思います。

ラッキーも引き寄せるけれどイレギュラーも引き寄せるルルーシュの主人公補正

ルルーシュは頭脳明晰な軍師タイプのキャラクター。

しかしなんでも計画通りにことを進めるわけでなく常に幸運と予想外のアクシデントを引き寄せる主人公補正を有しているのが魅力で、作品の面白さを加速させる要因となっていますね。


第1話〜第2話でも既にルルーシュの魅力が全開です。

偶然日本人のテロ活動に巻き込まれ、

  • 親友スザクと再会
  • C.C.と出会いギアスを授かる
  • ギアスを用いて窮地を脱してサザーランドも入手する
  • テロリストに加担してブリタニア軍を追い詰める
  • ランスロットの介入で窮地に陥る
  • ランスロットが人命救助を優先したので危機的状況から逃げることに成功する
  • ギアスを用いてクロヴィスに接近

赤字は予想外のアクシデントに該当しますね。アクシデントだけど棚ぼた的展開なところもあります。
青字は自分の計画通りなところ。最も急遽手に入れたギアスの力があってこそ。

こうしてまとめてみると想像以上にアクシデントに見舞われている。そのイレギュラーが好機に繋がったり危機に繋がったりするから見ているこちら側視聴者としては退屈せず楽しめる。

ルルーシュといえば**条件が全てクリア**されてからのイレギュラー発生で焦る展開が十八番。第1話〜第2話で既にこの黄金ロジックが完成されていて、これが今後も面白さを量産していくのだからクリエイター陣のセンスには脱帽です。

作品のお色気担当カレン

第3話でカレンが学園に復帰しルルーシュとの探り合いが発生。劇場総集編ではカットされていたシャワーシーンがバッチリ見れます。眼福眼福。

カレンといえば紅蓮を駆り黒の騎士団のエースパイロットとして活躍するイメージが強いですが、作品を色鮮やかにするお色気担当であることも忘れてはなりません。

第3話ではまだ紅蓮が登場していないので、まずはカレンの作品でのポジションをお色気ですよと明示する制作サイドの意図が見えますね。

終わりに:「3話切り」対策を意識された話運び。『コードギアス』の魅力が詰まった第1〜第3話

ここまで振り返ってみるとコードギアスという作品の魅力であるルルーシュ劇場・ロボット=ナイトメアフレーム・お色気要素溢れるヒロイン・・・といった3第要素が詰まった第1〜第3話の構成になっていると実感します。

作品の最たる魅力たるルルーシュ劇場。計画的に見えてルルーシュの主人公補正がもたらす好機とイレギュラーを即座に利用するルルーシュのアドリブ力が分かる第1話〜第2話。

ロボットアニメとして異質な敵陣営に作品の看板機体を配置して、このアニメは普通のロボットアニメではないですよと訴えてくる第2話。そして、サンライズが誇るロボットアニメ描写で視覚的にも魅力たっぷりです。スラッシュハーケンとランドスピナーを駆使した高速かつ立体的な軌道は時代がどれだけ経とうと色褪せない味があります。

コードギアスという作品はロボットだけではなくお色気要素も魅力ですよと訴えてくる第3話。そのお色気要因の筆頭はカレンですよとも伝えている。


昔は「3話切り」なんて言葉があって第3話までに面白さ・魅力を伝え切らないと視聴者が去ってしまうなんて言われていました。こうして振り返ると3話までにコードギアスの魅力=ルルーシュ劇場・ロボットアニメとして変則的な看板機体のポジション・KMFの作画・お色気要素がぎっしり詰まっていることが改めてわかりました。

そりゃ成功するよねと唸ってしまいます。

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