【特撮レビュー】ウルトラマンアーク第5話「峠の海」

ウルトラマンアーク第5話 ウルトラマン

想像力を解き放つのはウルトラマンだけではない!



おはようございます😁ブログ管理人のあーさんです。

今回はウルトラマンアーク第5話「峠の海」を視聴しましたので、その感想記事となります。
伴ヒロシ所長メイン回。昔は恐竜少年であったと発言するシーンにニヤリとしてしまいました。



21年前=2003年にアバレたヒーローを彷彿とさせるセリフがあったりと制作サイドの粋な演出が往年の特撮ファンには嬉しかったですね。今回のエピソードは主役として作品を牽引するユウマ=若者だけでなく、伴ヒロシ所長や牧野さんといったおっさん2名が活躍するエピソードであったことが印象深い。ウルトラマンを見るちびっ子にかっこいい大人・おっさんの姿が心に焼きつかれたのではないかと思えます。

それでは本編へ行きましょう。

怪獣を生き物として受け入れられるようになったユウマ

K-DAYで両親を失った心の傷を持つユウマが怪獣を生物として受け入れられるようになった過去を語るシーンが素晴らしい!


牧野さんが映るNEWS映像を見たユウマが心の底から尊敬する人物である牧野さんについて語る時の声のトーン、表情がまさしく夢見る少年そのもの。渋い大人が輝くエピソードで若者ポジションのユウマに幼さとも思える印象を抱かさせる演出をしているのがGOOD!エピソード後半で過去の後悔を語り合う所長と牧野さんとの陰影を強調するようで良いですね。

さらにその後の所長と牧野さんが生き生きと湖から塩分が検出される仮説を語るシーンで、おっさん2人が冒頭のユウマのように子供のようにテンション高くいる様子に重なるのも良い。幾つになっても少年の心を持って良いのだと思わせてくれて心がほっこりしてきます。

KーDAYについて語る所長と牧野さん

今回のハイライトは所長と牧野さんがK-DAYについての後悔を語るシーンでしょう。

まだ怪獣の存在が認知されていなかった時代に新種の大型生物の化石と思われる物質を発見した若き伴ヒロシ。既存の概念に囚われて若き伴ヒロシの意見に聞く耳を持たなかった牧野さん。

後にK-DAYと呼ばれる怪獣災害の発生する。牧野さんは伴ヒロシの意見に耳を傾けていれば何かしらの形で怪獣災害に備えることができていたのではないかと後悔する。

牧野さん「何より許せないのは過去の経験や知識だけで判断して若者意見を退けてしまったこと

この台詞。心に響きますね!
自分よりも若い相手に自分の過ちを認めるような発言ができる大人がこの世界にどれほどいるでしょうか?

牧野さんの真摯な人柄が滲み出ていてグッときます。


伴ヒロシ所長もあの時納得するまで化石について調べる道を選択していたら・・・と語ります。普通の人間だったらここで牧野さんを責めるという選択肢もあったでしょう。でもそんなことする伴ヒロシではない!あの時自分にもっとできることがあったのではないかと自分に問いかけもっともっと納得いくまで化石について調査する道があったのではないかと自責する。そしてSKIPの職員募集があった時に迷わず自分の知識を怪獣の脅威から市民を守ることに役立てることができると信じて研究者として大成する道を捨ててSKIPに所属する。

クゥゥ!なんてできた人なんだ!!

40過ぎたおっさんが過去を後悔を認めて、今できることを選び前進する姿勢を見せていることが胸に響きます。歳を重ねれば重ねるほど見栄が邪魔をして自分の過ちを認めることができない人が多くなります。所長と牧野さんの姿勢はそんなチープで格好悪いものの対極に位置する子供に誇れる大人の姿だと思います。格好いい戦闘を披露するウルトラマンだけでなく、人として見習うべき心の持ち方を示す作品が「ウルトラマン」!

この後、2人が石堂さんが🥚卵を食す場面から怪獣が塩を発生させていると想像力を解き放つシーンがまた良いですね。2人とも若者に負けないくらい熱量を持って仮説を語っていく姿が生き生きとしていて素敵です。

年々進化する水中特撮戦

今回ウルトラマンアークを相対する怪獣は巨鯨怪獣リヴィジラ。

所謂タッコング体系の腕が退化しているタイプの怪獣ですね。

戦闘舞台が水中に限定されていたのが印象深いです。水中という視認性の悪い空間でウルトラマンと怪獣の電飾が映えます。一体どうやって撮影しているのでしょう?

アークの動きも水中であることが肌感覚でわかるように水の抵抗を受けた少し鈍い動きのように見えますしスーツアクター:岩田さんの表現力の妙ですね。

水中というリヴィジラにとって圧倒的ホームグランド。ウルトラマンアークにとってアウェイな戦場ということで苦戦を強いられます。ソナー能力のあるリヴィジラは白煙を霧散させてアークの視界を遮り戦局を有利に進める。ここでタイプチェンジであるソリスアーマーが活躍するかと思いきやソリスアーマーには機動力に劣るという設定があり、販促期間にも関わらずタイプチェンジしないまま想像力で打倒するというのみ設定を遵守する円谷プロの姿勢が見え隠れして良い!

しかしまさかバリアを3分割してスクリューを自作するとは。最初から3枚バリアを作るのではダメだったのか!?

終わりに

今回はウルトラマンアーク第5話「峠の海」をレビューしました。

おっさんが輝く神回だったと思います。特撮バトルシーンも魅力的でしたが、子供に誇れる立派なおっさんの姿というのは心の栄養として大変貴重です!

次回第6話も楽しみですね。

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