全てのクリエイターへ送る讃歌「ルックバック」の感動ポイント3選

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こんにちは😊あーさんです。

今回は漫画家、小説家、YouTube、ブログ、SNSなど何かユーザーに向けてコンテンツを作っているであろう、ありとあらゆるクリエイターに読んでほしいオススメの漫画を紹介します。

藤本タツキ先生のコミックス「ルックバック」

こちらの作品の魅力を読者にお伝えしていきます。

一言で言ってとんでもない傑作です。

物語のジャンル的にはクリエイター讃歌ものに該当します。
何かを作る人の挑戦する姿・葛藤する姿が見られるのがクリエイター讃歌モノの特徴。今回取り上げる「ルックバック」にもそんな人の挑戦と葛藤の姿が詰まっています。

2024年6月28日には映画が公開することも決まっているこの作品。映画化するのも納得のクオリティなので、私も今から楽しみで仕方ありません😆



前置きはこれくらいにしてルックバックがどのような作品なのか詳しく見ていきましょう。
なお、魅力を語っていく上で作品の中身に触れていってしまうのでネタバレは嫌な人・映画のファーストインパクトを重要視される方はここで一旦ブラウザバックを推奨します。映画を見終わった後に、振り返りとして当記事を活用して頂けたら幸いです。

それでは行きましょう!

**作品紹介**:『ルックバック』の概要と基本情報

**タイトル**: ルックバック  

**作者**: 藤本タツキ  

**作風**
藤本タツキは緻密なストーリーテリングと感情表現に優れた作風が特徴です。彼の作品は心理描写が深く、独自の視点と世界観で読者を引き込む力があります。また、彼の作品にはしばしば予測不能な展開と、キャラクターの内面に迫るストーリーが含まれています。

藤本先生の映画好き・映画に対するリスペクトが本作にも溢れているので映画ファンには響くものがあるかと。

**公開年**
『ルックバック』は2021年7月19日に週刊少年ジャンプのウェブ版である「少年ジャンプ+」にて公開されました。

**出版社**: 集英社

**価格**:
単行本は2022年9月に発売されており、価格はおおよそ550円(税込)。

主な登場人物

本作のメインキャラクターはたった2名。2名しかいないけど、濃厚な物語が紡がれるていきます。

**藤野**
小学校時代から漫画を描くことに情熱を注ぐ少女。自身の才能に対する自信を失いかけるが、京本との出会いが彼女の人生に大きな影響を与える。

**京本**
内気で引きこもりがちな少女。漫画を通じて藤野と出会い、彼女の才能に刺激を受ける。

二人の関係性の変化が物語の中心となる。

恐らく主人公**藤野**は作者である藤本先生ご自身がモデルと思われる。名前からしてまんまですからね。

物語のあらすじ

物語は、藤野と京本という二人の少女が漫画を通じて心を通わせ、成長していく過程を描いています。

藤野は学校の学年新聞に漫画を連載しており、その新聞に連載される京本の漫画の画力に藤野は、自分とのレベルの差を痛感し一度は夢を諦めかける。

しかし、京本との出会いを通じて再び夢に向かって進んでいきます。

タイトルの『ルックバック』は、彼女たちの過去を振り返るという意味合いが込められており、物語の終盤でその意味が明らかになります。

この作品は、夢、挫折、友情といったテーマを扱い、多くの読者に深い感動を与えています。藤本タツキの緻密なストーリーテリングと感情豊かな描写が、作品の魅力を一層引き立てています。

感動ポイント1:藤野の夢の挫折と再生

**夢が折れる挫折する瞬間**
藤野は小学生の学年内で発行される学年新聞で4コマ漫画の連載を持っています。クオリティは年相応でお世辞にもプロレベルには程遠い。周囲のクラスメイトからはチヤホヤされているので、藤野は自分に才能があると思い込んでいます。

そんな彼女ですが、4コマ漫画の連作枠を一つ不登校の生徒に譲る話を持ちかけられ、それを承諾したことで挫折を味わうことになるのです。連載枠を譲り受けた生徒とは本作のもう一人の主人公と言える京本。京本の画力は明らかに小学生レベルを逸脱しており、それを見た藤野はもちろんクラスメイトも今までの評価を手のひら返しする。藤野は必死に努力して画力を向上しようとするも京本には届かないし、クラスメイトから心無い一言を食らってしまい漫画から距離を置く・・・。

**再び夢を取り戻す姿**
漫画から距離を置いて普通の小学生らしい日々を過ごす藤野はある日、京本と初対面することになります。この二人の出会いがとにかくエモい。

この初対面シーン。読者にとっても京本の姿を初めて見るシーンでどんな人物なのかわかっていない状態。
そんな謎な彼女から放たれる意外すぎる言葉は読者はもちろん藤野にクリティカルヒットする。この出会いをきっかけに藤野は漫画の夢を再び取り戻すことになるのですが、彼女の心境の変化を描いた藤本先生の描写力がまたすごい!
セリフがないコマ・ページでここまでキャラクターの心境を感情を伝える先生の描写力には脱帽です。
とても映画的なシーンなので映画ファンにとても刺さると思います。

感動ポイント2:タイトル「ルックバック」の意味が回収される瞬間

『ルックバック』というタイトルはストレートに訳すと「背中を見て」という意味になります。

このタイトルに含まれた意味がすごいのです。この作品を読んで1番感動したシーンはどこと聞かれたら100人中1000人は同じシーンを答えると思います。

そのシーンでタイトルの意味が回収されるのです。

藤本先生の伏線の張り方も見事で、私は思わず

私:「あのシーンが伏線で、だからこのタイトルなのか!」

と膝を打ったものです!

映画ファンは伏線を伏線だと思わせずに張られると素直に唸って絶賛してしまうものなのです!

感動ポイント3:藤野と京本の関係性

この作品は藤野と京本の関係性が素晴らしい。

漫画家のコンビとしての道を歩んでいく二人は一般的な青春を捨てて漫画の道に邁進していきます。共に同じ道を歩み続けていく二人ですが、あるときすれ違ってしまう。

そのすれ違いが悲しい別れにつながっていく。

ーーーーーここから先は結構ネタバレに触れるので注意ーーーーー

この別れ。読者として、おいおい嘘だろという展開で、読者はもちろん藤野も追い詰められてしまう。
そこからまさかのSF展開

本作はまさかのSF要素がある作品で、このSF要素を介して二人のIFを読者は見ることができます。ここの文章だけ読むとなんじゃそりゃと思うかもしれないですが、漫画を実際に読むと案外受け入れられるのでそこは藤本先生の手腕ですね。

ただのクリエイター讃歌ものと思いきやのSF要素でびっくりはしますが、このSF要素がないとこの作品はここまでの傑作にはならなかったと断言できます。

あり得たかもしれないIFとそのIFが悲劇的な別れを迎えて追い詰められた藤野を励ます展開に繋がって、読者というか読んでいた私は感動で号泣ですよ。😭

藤本先生、とんでもない作品を世に放ってくれてありがとう。

まとめ

今回はコミックス「ルックバック」についての感動ポイントを紹介しました。ルックバックとはこんな作品です。

以上となります。
この作品を読み終えた私は感動で胸がいっぱいになりました。

そして、自分のクリエイター精神を支えるものは何かについて考えさせらました。私だけでなく作品を見た人なら、誰もが同じ答えに辿り着くのだと思います。

その答えを、心の支えを胸に抱いて今日も明日も生きていく!前向いて生きていく!

それではこの辺で。(^^)/~~~

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