右手を差し伸べて【シンデレラグレイ】第205R『最後の力比べ』感想

シングレ最新話感想

最終章-15。第4章芦毛の怪物篇を本当の意味で締め括るトゥルーエンドのようなカタルシスが秘められた名エピソード!ウマ娘シンデレラグレイ第205R『最後の力比べ』の感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ!『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。

 

ヤングジャンプ2025No.51に掲載されたシングレ最新話を読みました!2週間ぶりの掲載となったので、それはもう期待値が高まっていたわけですが……その期待を凌駕する逸品に出会えたと心より実感します。

さて、それでは最新話『ウマ娘シンデレラグレイ』第205Rの感想プレゼンを実施していきましょう。

まずは率直なネタバレなしの感想を記します。

「天皇賞(秋)――いや“芦毛の怪物篇”の真の完結エピソードじゃないかっ❗️」――という感想になりました。

第102回天皇賞(秋)。シンデレラグレイでは3度目となる秋天ですね。第182R~191Rでそのレース模様が描かれた第4章“芦毛の怪物篇”を締めくくるクライマックスレース。その幕引きはビターテイストでした。最終章へとバトンを繋げるためにその味わいを採用したのでしょうが、やはり心に靄がかかる終わり方でもあったのは確か。

しかし!

今回のエピソードにてようやくトゥルーエンドを目の当たりにできた―――そう思わせてくれる素晴らしいシーンとのご対面がかなった次第。




 
――以上!ネタバレなし感想プレゼンでした。

本編ではネタバレ情報を色々解禁してお届けしましょう。まずは第205R未読の方へのレポートパートをお届けします。その後、詳細に突入し当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion杉下右京にてお届け。是非とも水谷豊さんのお声をイメージしてお楽しみください。
 

  • オグリキャップ
  • ヤエノムテキ
  • メジロアルダン
  • ミルワカバ
  • ブライトロック
  • メジロライアン
  • 奈瀬英人
  • 赤園童

 

ストーリーの流れは大雑把に記します。ネタバレに配慮する都合上、かなり本編の肉と脂を削ぎ落としたような内容となっております。

🔻Chapter1:本バ場入場

中山レース場に有マ記念出走者が続々と入場。メジロライアンは活力溢れる顔つきだが、ブライトロック・ミルワカバ・ヤエノムテキ・メジロアルダンの表情はどこか固い。
 

🔻Chapter2:最後の入場者オグリキャップ

最後の入場者となったオグリキャップ。彼女の存在に気づいたヤエノは自ら声をかけるも言葉に詰まってしまう。天然オグリはヤエノの異変の意味に気付きはしないが、先のレース=天皇賞(秋)で伝え忘れていたメッセージを口にする。
 

🔻Chapter3:メジロアルダンからのアドバイス

オグリとヤエノのやりとりを離れて見ていたメジロアルダンにメジロライアンが声をかける。ライアンは念願の芦毛の怪物との決戦に闘志を燃やしている胸を口にし、それに対してアルダンは一つアドバイスを告げる。
 

第4章“芦毛の怪物篇”―――オグリキャップ一強時代の到来とその終焉を描いたシンデレラグレイでも一際ハードな道のりを描いた物語。

北原穣のレギュラー復帰、『ウマ娘』初となるクラシック1989世代の参画、メジロの名を冠するウマ娘の続々参戦など☀️ポジティブな話題も多く投入されましたが、その物語の味わいは極めてビターでした。

永世三強が一人、また一人と前線から退き最後の残されたオグリキャップも万全で臨んだ天皇賞(秋)で敗れ去る。

 
 

作品として完成度・クオリティ・面白さに関しては言わずもがな……ですが、同時に読者として心苦しさを噛み締める瞬間が一度や二度でなかったことも確かでした。

しかし!全ては今回のエピソード=第205Rのためであったのではないかと思えるほど僕は今素晴らしいカタルシスを味わっています。

 

今回のエピソードのハイライトは100人に質問したら120名がヤエノムテキとオグリキャップが握手を交わすシーンであると答えることでしょう。

第17R「トレセン学園」での中央へと編入したオグリキャップに右手ではなく左手=敵意を差し出してしまったヤエノムテキ。全てはここから始まりました。

この起点から幾つもの歳月が流れ彼女が抱え続けていた後悔を読者が知ることとなったのは第187R「私が相手だ」。―――武の道を歩むヤエノムテキの実直さと不器用さ、そして覚悟を見せつけられた僕たち読者は皐月賞以来のGⅠ戴冠をどう受け入れて良いのか戸惑う気持ちが少なからずありました。
 

見事なレースを披露したヤエノムテキを称えたい想いと……修羅の道へ自ら踏み込もうとしている彼女にどのような感情を抱けば良いのか分からない困惑―――この二つが混ざり合う複雑な心境。

 

このような感情を味わったからこそ、今回のエピソードでようやくヤエノムテキが再び握手を求めるシーンが描かれたことはこの上ない感動へと昇華したのだと思います。

ヤエノムテキが右手を差し出しオグリキャップがそれに応えるという何も知らないものには出走前のただの挨拶に過ぎない描写。ですが、彼女の後悔を知るものにだけは格別な意味を持つ。

このシーンを目の当たりにできたことを幸運に思うしかありません。

 

オグリキャップとヤエノムテキの握手――この感動の場面を静かに見届けているものがいました。

メジロアルダン。

先の天皇賞(秋)にて2着であった彼女は、レースの最中にヤエノムテキの覚悟に気付いた唯一のウマ娘。気付いてしまったが故に、自らも同じ罪を背負うという覚悟を示した彼女にとっても今回の握手は救済になったのではないかと思えてならない。

芦毛の怪物一強時代……―――すなわちオグリキャップの“孤独”の時代を終わらせる罪あるいは業を背負う覚悟をしたもう一人のウマ娘メジロアルダン。それは誰かに責められるものでない。だからこそ、自分で自分を責める……責め続けていくしかない茨の道を意味する。

もし、今回のエピソードでヤエノムテキが手を差し出さなかったら…――おそらく彼女の罪は永遠に残っていたことでしょう。ですが、そうはならなかった。

この観点から見ても今回のカタルシスは計り知れないですねぇ。

 

芦毛の怪物篇といえばもう一名重要なキャラクターがいました。

ミルワカバ。

今回のエピソードでもほんの少し出演しているのですが、例に漏れず彼女のご機嫌は斜めの模様。タマモクロスらとのやりとりを終えて本バ場へと入場したオグリキャップの雰囲気に違和感を覚えたようですが、果たしてこれがどのような未来に結びつくのか……。

ヤエノムテキとメジロアルダンがビターエンドで終わらなかったのですからミルワカバにもなんらかのエンディングが待ち受けているはずです。

納得がいく結末を凌駕する―――そんな未来が来るのではないかと信じるのみです。
 

如何だったでしょうか?

ウマ娘シンデレラグレイ第205R「最後の力比べ」。一読者として咀嚼させていただきました。前回のエピソードの続き=タマモクロスとオグリキャップが一体どのような会話をしたのか判明すると構えていたのですが、当てが外れたのは事実。

しかし、予想は裏切られたが期待には応えてくれた……いいえ、違いますね。期待を凌駕してくれた素晴らしいエピソードであったと心より思います。

 

ヤエノムテキとメジロアルダンが抱いた罪への意識―――第4章“芦毛の怪物篇”をビターエンディングとした🧩ピースが浄化される時が訪れるとは思いもしませんでした。

彼女らの微笑む顔に出会えただけでも既にお腹いっぱいなのですが、まだ有マ記念の出走には至っていないことを忘れてはいけませんね。

物語の真の完結はまだ先。どのようなグランドフィナーレが待ち受けているのか期待に胸を膨らませていくとしましょう。

きっと……――-いえ、必ず期待を凌駕するそれとの対面が叶うはずです。

 

それでは本プレゼンは以上となります。ご愛読いただきまして誠にありがとうございました。また別の記事にてお会いできることを楽しみとしております。

このブログではプレゼンノウハウの提供・実践競走馬ウマ娘シリーズの魅力の紹介をあの手この手を駆使して自由に🪽フリーダムに行なっております。

毎日読んでくれる方・ブックマークしてくれる方・SNSで拡散してくださる読者の方々。誠にありがとうございます。そして、ここまで読んでいただき重ね重ね感謝。多謝です。
またのご縁をお待ちしております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました