最終章-13。シングレの第2の核として機能し続けてきたジャーナリズム。第2次競馬ブームを再現する記者:藤井の物語……ここに極まる。ウマ娘シンデレラグレイ第202R『六平だ』の感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。
ヤングジャンプ2025No.47を購入しました。早速シングレのページを捲ると……このような謳い文句が目に飛び込む
“最後の舞台。幕が上がる。”
うん?もう有マ記念⁉️――――と、素直に驚きました。もっと、こ~う特訓とか調整とかに尺を費やすのかと思っていたので、この急展開に動揺を禁じ得ない。
しかし!同時にこうも思いました。
著者陣営は有馬記念3つをシンクロさせようとしている❗️―――と。
リアル競馬・TVアニメ・コミックス……――――2025年師走。3つの有馬(マ)が同時にフィナーレを迎える可能性が浮上してきました。
これが達成できたら、歴史的瞬間と言えるのではないでしょうか❗️
それでは最新話『ウマ娘シンデレラグレイ』第203Rの感想プレゼンを実施していきましょう。まだ1ページ目の煽り文句にしか触れていませんからねぇ。

まずは率直なネタバレなしの感想を記します。
「藤井泉助の外伝主演作を一つ!頼みますっ‼️」――という感想になりました。
記者:藤井泉助。私はこの男が心底気に入っておりましてね。シングレで好きなキャラ5本指には必ず入ります。いっそ推しと言っても差し支えないでしょう。そんな推しのクライマックスと言えるエピソードが垣間見えた第203R……――素直に著者陣営に感謝しかありません。

そろそろ本編へと移行しましょう。ネタバレなしでコメントするのも限界があるので。まずは第203R未読の方へのレポートパートをまずお届けします。その後、詳細に突入し当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion杉下右京にてお届け。是非とも水谷豊さんのお声をイメージしてお楽しみください。
第1部:《ネタバレ注意》エピソードレポート

登場キャラクター
- オグリキャップ
- ベルノライト
- 北原穣
- 六平銀次郎
- フジマサマーチ
- ノルンエース
- ルディレモーノ
- ミニーザレディ
- フェイスノーモア
- 柴崎宏壱
- 川村日和
- 藤井泉助
- 遊佐よし子
- 編集長
ストーリーライン
ストーリーの流れは大雑把に記します。ネタバレに配慮する都合上、かなり本編の肉と脂を削ぎ落としたような内容となっております。
🔻Chapter1:有マ記念のために来場したカサマツ組7名
有マ記念当日。観覧席にいる地方カサマツトレセン学園組7名が各々オグリキャップのラストランへの心持ちを語る。ノルンエースの表情…というか顔がすごい。
そして、フェイスノーモアが美人です!
🔻Chapter2:編集部に刻まれる歴史的転換点=“変”
第200Rで語られた企画を実行せんとする編集長。それに立ち塞がる藤井泉助とその仲間。有マ記念を、オグリキャップのラストラン護る藤井のけじめの戦いが幕を開ける。
Chapter3:最終決戦仕様オグリキャップ
出走前の控室でのオグリ陣営。オグリキャップがNEW勝負服を着用する姿が確認される。そして、北原穣からレースに勝利するための作戦が語られようとするところで次週へ続く。
第2部:エミュレートプレゼンSTART
1980年代後半―――オグリキャップ号を筆頭とする名馬たちの群像劇により起きた一大ムーブメント=第2次競馬ブーム。ウマ娘シンデレラグレイはまさしく、その熱狂と興奮を再現する作品です。
そして、忘れてはならないのは、このムーブメントはターフを駆ける彼らだけの所業ではない……――ということ。彼らの武勇伝を広く世に知らしめるジャーナリストとそれを受け取る大衆あってこそ、第2次競馬ブームは成立した。
何一つかけて良い要素などありません。
シンデレラグレイの素晴らしいところは、ジャーナリズムにも敬意を示し、記者:藤井泉助という1人の男の視点から当時の報道界隈を描いているという点。これがなかったら、シンデレラグレイはここまでのヒットコンテンツになることはなかった――と、僕は思えてなりません。
《ハイライト1》記者の矜持を果たす藤井と仲間

今回のエピソード第203R「第四の壁」では、記者藤井のクライマックスと呼べるような一幕が確認できました。第200R「限界や」のにて編集長からの記事の主役たるウマ娘に対して配慮と敬意に欠如する企画を賜った藤井は編集長への憤りを露わにして、しばらくエピソードに出演しないまま時流れること3週間。
彼の想いがどのように炸裂するのか、気になって仕方なかったのですが、ようやく今回のエピソードでその答えを知ることができました。
なんと❗️藤井はオグリキャップへの突撃取材を敢行しようとしている編集長陣営の動きを先読みし競馬場の関係者入り口にて待ち伏せ、編集長の自慢の企画をへし折るという大胆な策に打って出るのです。
もちろん、彼1人で迎えの打つのではなく相棒記者=遊佐らと共に―――ですがね。
この一連のシーンに高揚を隠せない自分がいます。記者としての誇りを忘れることなく、読者に何を届けるべきと心得ている男。
☝️一つ、彼の言葉をご紹介しましょう。

「お客さんが観たいのは記事を通した彼女らであって書いている僕らやない」
――ジャーナリズムの本質を捉えた素晴らしい言葉です。
マスゴミという言葉が蔓延るようにメディア・ジャーナリズムの世界に生きるもの中には一定数、記事を、そして取材対象を数字稼ぎの道具としか認識していない手合いはいつの時代にも存在します。
ですが、すべてのものがそちら側でないのも確かです。藤井泉助はその対極に位置するプロとして、報道者としての矜持を持ち……オグリキャップのラストランを見せものとしようとする同業者の阻止に臨む。これまで彼女のレースを目の当たりにしてきた身として、ラストランを見届けたい思いもあったことでしょう。それを押し殺して編集長の暴挙を阻止せんととする――彼のプロフェッショナルとしての姿勢に惚れ込まずにはいられません。
《ハイライト2》完全新規オリジナルとなる“〇〇〇”勝負服

今回はもう一つハイライトと呼べる素晴らしいシーンがございました。それはオグリキャップの2nd勝負服のお披露目。
彼女の2着目といえばアプリにて“キセキの白星”が既出ですが、今回登場したそれは完全新規デザイン。久住先生によるシンデレラグレイのためだけの勝負服と解釈してよろしいでしょう。
しかも劇中にてそれを用意していたのが六平トレーナーであるというのがなんとも粋な采配。彼は有マ記念前にオグリ陣営を去っていますからねぇ。間接的にではありますが、最終決戦の舞台を支える役割を担ったのは素敵な文脈だとは思いませんか?
結びに〜シングレは第2時競馬ブームを再現する記者らの譚〜

如何だったでしょうか?
ウマ娘シンデレラグレイ第203R「第4の壁」。一読者として咀嚼させていただきました。
記者藤井の最後の見せ場とも言えるエピソード。ジャーナリズムへの敬意を払う作品として一つの最高到達点に辿り着いた―――そのように僕は受け取りました。
「藤井の変」と語り継がれることとなる有マ記念の場外戦闘。いつの日か完全版で味わいたいものです。
因みに変と言えば「本能寺の変」が真っ先に思い浮かぶ方も多いことでしょう。
「変」と「乱」――部下側の謀反を発端とする歴史的出来事の末尾に採用されるそれぞれの文字。それを使い分ける判断材料は成功の是非によって決められます。
成功し、歴史の流れを変えた場合は・・・「変」。失敗し、大きな混乱を招いただけの場合は「乱」。
「藤井の変」と命名された今回の事件、短くも的確にまとめらているところに著者らのジャーナリズムが滲み出ていますねぇ。
果たして…――彼の物語が本格的に語られる時がいつ訪れるのか。

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