緊張と平常心。ベテラントレーナーと新米トレーナー。平常心と闘争心。1エピソードの中に仕込まれた数多もの対比構造に唸る!『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第7話「メイクデビュー」の感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ!『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。スターブロッサムもメディア化して欲しいと切に願っていますとも‼️
『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第7話「メイクデビュー」を読みました。読んだというか改めて何度も読んでいます……といった方が正確ですね。何度読んでも良いものは良いのだ!ヤンジャンアプリのメンバーシップに加入したのでいいねを10個もプレゼントできるのが嬉しい限り。本当は100とか1000プッシュしたのだけどなぁ~~~
それはさておき、既に50話以上読み進めている身ではありますが、初心の立ち返ってスターブロッサムの魅力を発見する旅路に報告もとい感想を綴っていくとしましょう。
まずはネタバレなしの感想を記します。

「対比構造が上手いなぁ~~~」———という感想になりました。相反する二つを一つのエピソードに盛り込むことで双方際立たせる構成に唸るものがございます。しかも!その対比構造となっているものが複数乱立しているのだから恐ろしい!
う~~~~~ん……素晴らしい構成だ!
以上ネタバレなしの感想プレゼンでした。

本編ではネタバレ要素を色々と解禁して感想プレゼンを実施してくとしましょう。まずは《レポート》パートと題して登場キャラとストーリーの流れを解説。後続するパートのための資料コーナーといったところになりますね。
その後、本格的な《ネタバレ感想プレゼン》へと移ります。こちらのパート以降は当ブログ恒例のエミュレートプレゼンversion“杉下右京”お届けしますよ!是非、水谷豊さんの声を思い浮かべながら、お楽しみください。
第1部:エピソードレポート

登場キャラクター
- サクラローレル
- 明石椿
- ヨシノプリヴェール
- サクラバクシンオー
- サクラチヨノオー
- 明石梧郎
- トレセン学園保健医
- パワフルラビット
ストーリーライン
大雑把にストーリーの流れを記していきます。なるべく旨みと呼べる要素をオミットして記していきますので、その真髄は本編にてご堪能ください。
🔻年明け
新年を迎え初詣等のイベントを消化するチームアルケス。保健医からのお墨付きももらい初陣の準備を整ったローレルはトレーニングへと向かう。
🔻メイクデビュー当日
ローレルのメイクデビュー当日。椿トレーナーは初日の緊張、ローレル一番人気という想定外の事態などにてんやわんやとなる。一方ローレルは緊張は微塵もない様子で・・・。
全く逆のテンションのコンビは地下バ道で出走前に会話を交わす。
🔻出走と洗礼
ローレルを見送った椿は父:梧郎と合流。先輩トレーナーである彼からメイクデビューの重要性について問われる。そして、レース開幕を告げるアナウンスが鳴り響き、ローレルの記念すべき初戦が幕開けするのだが・・・。
第2部:エミュレートプレゼンSTART
陰と陽。太陽と月。善と悪。———世は常に対となる二つが成り立つようにできています。理屈云々はともかくそのようにできているというのが真理というもの。
ノンフィクションたる現実世界から距離を置いたフィクションという創作世界でも何故かこのバランス=調和を取り入れる作品というのは厚みが増す。
今回のエピソード「メイクデビュー」もまさに好対照な二つの要素がバランスよく配置された秀逸なエピソードであったと強く実感しました。
《肝の据わり方》椿&ローレル

まずはこちらのお二人、椿トレーナー&サクラローレルの対照的なレースへの心持ちについて見ていきましょう。メイクデビューとは言え初の公式戦。負けてももう一回がある練習や模擬戦とは異なり一度きりの大一番。緊張しない方が無理というものでして、椿トレーナーは初々しい新米トレーナーらしさ全開の反応を当日に持ち込みました。
これを責めることは誰にでも不可能でしょう。誰にだって初めてというものはあるものです。
対してサクラローレル。どこで養ったのか全く緊張せず堂々と胸を張ってパドックで顔見せする。肝の座りっぷりについては第1話の頃から見え隠れしていましたが、この局面で全く動じていないというのは大したものです。
この2名の対比は主人公コンビに対する親近感と羨望という本来抱き合わせることのない感情を両立させ、なんとも不思議な感覚を味わわせてくれる。
《トレーナーとしての練度》椿&梧郎

続いての好対照は椿トレーナーと梧郎トレーナー、明石親子について。この組み合わせで生じる対比は熟練度。メイクデビューという晴れ舞台に対する熟練トレーナーと新米トレーナーの見解の相違というのは非常に興味深いものがございました。
といっても、まだ梧郎トレーナーの答えはお出しされていないのですがね。椿トレーナーの解答は素人目には模範解答のように見える代物でした。———勝てばスターダムに駆け上がっていく最短コースへ一歩前進。敗北はその逆となる遠回りコースへの切符を意味する。この答えを0点だと断定する梧郎トレーナー。
一体彼がどのような答えを持っているのか……気になりますねぇ。
それはさておき、短い会話のラリーでメイクデビューに対する見解で椿トレーナーの未熟さを浮き彫りにしたのは見事です。彼女にはまだまだ伸び代があるという証拠に他ならないと思いませんか?
《競走意識》ローレル&ライバル

最後に取り上げるのはサクラローレルがマッチアップすることとなるライバルたち。一番人気のサクラローレルに対して警戒心と闘争心を宿した眼差しを注ぐライバルたちの雰囲気。レース開幕早々、まるで一丸となってサクラローレルの進路を塞ぐコース取り。
1on1であった模擬戦とは全く異なるレースの真の顔がライバルたちの手によって明らかとされました。対してサクラローレルは出走直前まで天真爛漫な表情を浮かべ、良くも悪くもいつも通り——といった様子。
そこには明確に勝負に対する意識の違いというものがあったように思います。誰もが勝ちに来ている。勝つためには相手に全力を出させないことこそ定石。一度きりしかない真剣勝負だからこその闘争心。
精神的には大成しているかのように見受けられるサクラローレルの進化の鍵となるものが見せつけられたように思えてなりませんでした。
結びに

如何だったでしょうか?
今回は『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第7話「メイクデビュー」について、そのインプレッションをプレゼンさせていただきました。
——対比
1話の中に複数の対比を描写することで主人公サクラローレル&明石椿が成長していくために必要となる課題を浮き彫りとする秀逸なエピソードであった……———-というのが今回の心象となります。
対比といえば上述した3点以外にもう☝️1点、語れるポイントがございますねぇ。主人公2名の課題を披露すると共にその行為が両者の魅力をPRするような作劇になっている点も見過ごせません。
椿トレーナーの未熟さは、それ故に彼女の多彩な表情を出力するきっかけとなり実にユニークで可愛らしい表情・仕草を読者に見せてくれます。サクラローレルの肝の座りっぷりは頼もしく華やか!こちらも大変魅力的ですね。
課題と魅力。長所と短所。これらは表裏一体の関係。しかし、僕の主観ではありますが全体的に魅力の方が優って伝わってきた。それは著者ら作品に込めた想いの現れなのかもしれません。
これにて本プレゼンは終了!ここまで読んで頂き誠にありがとうございました。また別の記事にてお会いできることを楽しみとしています。

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