トレーナーとウマ娘を同格として主人公に据える新たなる挑戦。劇中にも登場した台詞「挑戦無くして得るものない!」を体現する第1話に拍手‼️『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第1話「一緒に見たいものがある」感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。スターブロッサムもメディア化して欲しいと切に願っていますとも‼️
『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第1話を読みました。読んだというより、読み重ねています。かれこれ5周以上がリピートしているのかな。何度読んでも良い第1話だな~~~という感想が込み上げてくるのですよ。
どなたでも第1~3話は「となりのヤングジャンプ」で登録不要で読めますので、是非皆さんも何周も読破して見てください。
それでは、まずは筆者のネタバレなしの感想を記しましょう。
独自性が素晴らしい!————短くまとめるとこういう感想にゴールしました。
スタブロの最たる特徴はウマ娘:サクラローレルとトレーナー:明石椿のW主人公と言って良い布陣です。第1話時点では両名ともに未熟。片や未出走、片や見習いトレーナー。どちらもゲートINすらできていない。そんな状況から開幕する物語。ローレルと椿トレーナーが運命の出会いを果たし、お互いの夢を支え合うパートナーとしての第1歩をドラマチックに紡ぐ第1話に心揺さぶられてしまうのです。
これ以上、コメントするとネタバレの領域に踏み込みそうなので続きは本編にて。
一旦《レポート》パートを挿入し、簡易的にキャストとストーリーの流れを解説。その後《ネタバレ解禁プレゼン》というアプローチでプレゼンしていこうかと思います。

そして、《ネタバレプレゼン》パート以降は当ブログ恒例のエミュレートプレゼンversion“杉下右京”で参りますよ。『相棒』の主人公:右京を模倣したテキストで文章を彩っていきますよ。是非、水谷豊さんの声を思い浮かべながら、お楽しみください。
第1部:エピソードレポート

登場キャラクター
- サクラローレル
- 明石椿
- ヨシノプリヴェール
- サクラチヨノオー
- ナリタブライアン
- 阿武隈紗季
- 明石梧郎
- チームアルケストレーナー4名
- 保健室の先生
- シリウスシンボリ
- サンダンスブレイズ
- マダム
ストーリーライン
となりのヤングジャンプでいつでも無料で読めるのでできればそちらに目を通すのがBESTではありますが、一応、ストーリーの流れを記します。まぁ……要約バージョンということで。
🔻凱旋門賞(数年前)
シリウスシンボリが挑んだ凱旋門賞から物語が開幕。トレーナーになる前の留学生としての明石椿の姿が描かれる。
🔻GⅠ 朝日杯ジュニアステークス
時は流れて現代、日本トレセン学園でチームアルケスのサブ(見習い)トレーナーとして勤めている椿は師走に実施されるジュニア級王者を決めるGⅠレース=朝日杯ジュニアステークスを観戦。チームアルケス所属のヨシノプリヴェールらジュニア級の実力者が集うも怪物=ナリタブライアンの圧勝で終わる。
同レース観戦中、椿トレーナーはナリタブライアンを応援するウマ娘(サクラローレル)との出会いを果たす。
🔻模擬レース
朝日杯ジュニアステークスの翌日、椿はブライアンを応援するサクラローレルのことが気になり彼女が参戦する模擬レースを視察。サクラローレルの不完全ながら力強い走りに魅了されるも、チーム誘うことはNGだとチームアルケスの責任者=明石梧郎に釘を刺される。
中略
脚部不安を抱えるサクラローレルとおっちょこちょいな椿はレース後、保健室に運ばれることに。
🔻夢への第一歩
保健室にて同時にサクラローレルと厄介になることとなった椿は、ローレルのもつ前向きさと夢への姿勢を知ることとなり、NGだと言われたスカウトを敢行する。
第2部:エミュレートプレゼンSTART
第1話「一緒に見たい夢がある」———ウマ娘サクラローレルとトレーナー明石椿の出会うを描いたスターブロッサムのファーストエピソード。
僕は何の前情報も無しに同タイトルに出会い、ウマ娘シリーズの作品だからという理由のみでコミックスを購入し読み進めました。
今思えば……この時の決断ほど人生を豊かにしてくれたものはないのかもしれない。そう思えるほど素敵な出会いでした。
既存タイトルにはない強い独自性として———ウマ娘とトレーナーのW主人公体制と言える布陣を採用し双方が共に成長していくことを予感させる第1話。実に素晴らしかった…。
《ハイライト》W主人公、始まりの瞬間

今回のハイライトがどこかと問われたら……僕は椿トレーナーがサクラローレルをスカウトするシークエンスであったと進言します。
フランス帰りの帰国子女トレーナーである明石椿。経歴だけに着目するならばエリート街道を進む選ばれし者——といった印象を受けます。しかし、その実情はサブトレーナー止まりで大いなる夢であり約束=凱旋門賞への切符となる担当ウマ娘すらいない状況。夢を語ることすら憚られる……そんな思考が彼女の中には渦巻いていた。あるウマ娘に出会うまでは。
あるウマ娘とはもちろん、サクラローレル。
筋肉・骨が未成熟で脚部不安を抱えるサクラローレルとの出会いが椿トレーナーの思考を支配する“モヤ”を取り払うに至った保健室での一幕。模擬レースすら満足に完走すらできないサクラローレルですが、日々自分の成長を実感しており、臆面なく凱旋門賞を制すると宣言。その曇りのない瞳に吸い寄せられるように、椿トレーナーは自分の立場(サブトレーナー)を百も承知でサクラローレルをパートナーとしてスカウトする。
やはり何度見てもこのシークエンスは感動が込み上げてしまいますねぇ。
椿トレーナーがサブトレーナーという肩書き=枷から脱却したシーンであり、主人公としての第1歩を踏み出した記念すべき瞬間。
第1話といえば、主人公ウマ娘の堂々たる傑物性を証明するような走りがウマ娘というシリーズの伝統…——王道のアプローチでありました。しかし!本作では異なる道を開拓する。そういう意味でもこの保健室でのスカウトという小さな始まりの一幕がこの上なく愛おしく感じられます。
見習いトレーナーを主人公に据える采配

冒頭で述べたように本作はW主人公である!———というのが僕の見解。公式にそう喧伝しているのかどうかは不明ですが、椿トレーナーには主人公としての輝く素養が宿っている。僕にはそう思えてならないのです。
トレーナーとは担当ウマ娘を導く者。そして、読者の分身としてウマ娘に寄り添う存在。ある意味ウマ娘以上に感情移入の矛先となる対象です。
その意味において椿トレーナーのデザインは実にお見事!
まだまだ未熟でおっちょこちょいな一面が前面に押し出され、とても秀でた存在だとは思わせない。それが読者との距離を縮める架け橋として機能しているのです。自分を重ね投影しやすい人物像に唸らずにはいられません!
《いずれ咲き誇る大器》サクラローレル

椿トレーナーについて語った以上、もう1人の主人公:サクラローレルについても触れて行かねばなりませんね。
第1話で彼女に対して抱いた心象は———ズバリ、自己肯定感の塊!
脚部不安を抱え、担当トレーナーが未だ見つからず、メイクデビューもまだ。模擬レースを完走するパフォーマンス能力も備わっていない。これかで記述するととてもじゃありませんが主人公の器には見えません。
しかし!
サクラローレルの胸には主人公に相応しい夢が詰まっていることが確認できます。ナリタブライアンを打倒することすら夢の過程の1プロセスに過ぎないと断言し、パリロンシャンにて行われる頂きの舞台:凱旋門賞に到達する……———史実でのサクラローレル号のラストランを知っている身として素直に驚くゴール設計です。
夢を抱くだけなら容易い。ですが、それを臆面もなく他者に声高く宣言する。誰にでもできる芸等ではありません。
彼女ならば……その夢を実現してしまうだろうと、妙な確信を抱かせてくれるそんな第1話でした。
結に

如何だったでしょうか?
今回は『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』第1話について、その心象をプレゼンさせていただきました。
やはり、何度読んでも素晴らしい第1話であると常々噛み締めます。初回ということでそのページ数は通常の2倍以上。その潤沢な尺を活用してW主人公サクラローレル&明石椿を紹介する見事なエピソードでした。
それでは、これにてプレゼン終了・・・と言いたいのですが、最後に☝️一つだけ宜しいでしょうか?
作品の未来を想起させる“椿”の花言葉
副題:スターブロッサムに因んで花言葉について取り上げたいと思います。
彼女らが目指すフランスでの椿の花言葉をご紹介しましょう。フランスでは椿(Camélia)はエレガンス・純愛・誠実な愛の象徴として扱われ、19世紀のパリ社交界では愛の証として贈られました。
「admiration(敬意・賛美)」「perfection(完璧)」。主にこの2つの意味がフランスにおける椿の花言葉です。
どことなく椿トレーナーの未来を想起させるものですねぇ…。
そして、もう一点、非公式ですがアレクサンドル・デュマ・フィスの名著『椿姫(La Dame aux Camélias)』による影響でこのような花言葉がございます。
『罪深い女』
主人公マルグリットは高級娼婦であり、「愛を求めながらも社会に許されぬ存在」という悲劇的・罪深い女の象徴です。彼女が愛した花が“香りのない椿”であったことから、フランスでも「椿=美しくも悲しい女性」「純粋さと罪を併せ持つ存在」という二面性を持つ花として広まりました。
著者陣営が椿トレーナーにどのような想いを込めて名付けたのかは不明ですが、僕は公式花言葉である「admiration(敬意・賛美)」「perfection(完璧)」であると信じます。
第1話で披露された椿トレーナーの魅力がそれを物語っていますからねぇ。
それでは、今回のプレゼンは以上となります。『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』は「となりのヤングジャンプ」で好評連載中。是非とも第1話だけでなく全エピソードに触れてみてはいかがでしょう?

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