こんなシーン原作にないぞっ⁉️―――『外伝“残灰”』と相乗作用をもたらしたベルノライトの“一歩”を筆頭に原作を大幅に進化させた追加シーンを褒めちぎる‼️TVアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』第2クール 第19話「未知の“領域”」の感想プレゼン。

おはようございます。「フィルム&プレゼンテーション」へようこそ!『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。
TVアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』第2クール 第19話「未知の“領域”」を視聴しました。
ハハハッ!なんかすんごいパワーアップしとるっ‼️
というのが率直な感想になります。(語彙力よ仕事してくれ)ジャパンカップと有マ記念を中継する幕間の物語。さすがにレース級とまではいかないまでもそこに秘められた製作陣……いいや製作陣営と呼ぶべきか、彼らのプロフェッショナルとしての心意気に触れたような素晴らしいエピソードでした。
原作に準拠する。同時に隙あらばパワーアップしてみせよう―――そんなSTAFFの声が聞こえてきそうなエピソードでしたね。
オリジナルシーンが半分を占めているわけではないのですが、私には原作比200%の進化を遂げたような感覚が襲いかかってきています。
それは言い過ぎだろっ👋とツッコまれそうですが、外伝まで網羅しているとそこまで言えちゃうんじゃないかな?

というわけで本記事では原作になかったシーン=アニメオリジナルシーンについてピックアップしていこうかと。―――なお、本編は当ブログ恒例の🪞エミュレートプレゼンversion杉下右京でお届けします。是非とも水谷豊さんのお声をイメージしてお楽しみください。
因みにヤングジャンプにて連載中の📚コミックス最新話や🌸スターブロッサムの方も感想プレゼンを実施しておりますので、よろしければそちらもどうぞ!
エミュレートプレゼンSTART
原作コミックス第60~62Rを映像化した第19話。僕はてっきり63Rまで駒を進めると予想していたのですが、外れてしまったようです。
次走:有マ記念への準備期間エピソード。矢継ぎ早にレースを展開してきたシンデレラグレイでは初となる大型クールタイムに突入する時期。レース模様は少なくなり必然的に作品のメインディッシュが不在となる期間なので早々にエピソードを消化してしまうのではないかと踏んでいたのですが、どうやら製作陣営はこのクールタイムでさえ熱量を落とすことなく盛り込むという選択をされたようです。
一、原作ファンとして心よりその姿勢を支持します。
アニメオリジナルシーン7選

今回のエピソードに盛り込まれたアニメオリジナル要素は多分にあるのですが、その中でもとりわけ破壊力の高かった七つについてご紹介してくとしましょう。
🔻大幅に強化された試験描写
まず先発を務めたのが北原穣トレーナーの中央トレーナーライセンスの試験描写。原作ではマークシートに記入するコマは1回のみの登場。試験管の合図によって終了時刻を宣告され、彼が「フーッ」と息を吐きペンを置く。
これだけの描写でした。
ですが、このシーンの前後が大幅に追加され中央試験の困難さと北原穣の自身のようなものが補強されるアプローチが印象的でした。結果は落ちたということでしたが、存外あと一歩届かずという解釈にも繋がります。
これは後のストーリー=第3章以降の展開を予感させるものなのかもしれませんねぇ。
🔻ディクタストライカの読んでいる雑誌の名称変更
続いてはディクタストライカが読んでいたコミックスの名称。これが原作では「ウマジャンプ」だったのですがアニメで「ヤングジャンプ」に変更されていました。
小さな差し替えポイントですが、掲載誌に対するリスペクトだと思えてならずピックアップせねばならないと思った次第。
さすがに表紙はグラビア路線ではないようですがね。
🔻奈瀬文乃へのクリティカルヒット
三つ目はスーパークリークがトレーナーへの信頼を言葉にするシーン。こちらも概ね原作通りなのですが、大きく異なっていたのが奈瀬文乃トレーナーのリアクション!
原作ではかろうじて我慢しているような描写だったのが、アニメでは壁に身を寄せ顔を真っ赤に染め上げるほどのダメージを負った描写へと大幅強化。
第2クールの出番が比較的控えめとなってしまう奈瀬文乃を可能な限り魅力的に視聴者へと伝える見事な采配であると僕には思えました。
🔻中山レース場案内シークエンス
四つ目は北原穣がオグリキャップへ中山レース場を案内するシークエンス。こちらはある程度進化されるであろうと予想を踏んでいたのですが、想像以上の進化っぷりに驚きを隠せませんでした。
原作では3箇所のみを紹介。ページ数の都合なので致し方無しではあるのですがかなり薄味であったことは確かです。ですが、アニメでは非常に多岐にわたる場所が紹介され、そこにオグリキャップの新鮮なリアクションまでトッピングされた。
これほどのものを見せてくれるとは素直に感謝しかありませんよ。
🔻ベルノライトの“一歩”
六つ目。僕としてはこれが最も心を撃ち抜きました。
六平トレーナーがベルノライトの背中を押すシーンの前に追加された“一歩”。ベルノライト自身にまだ競争ウマ娘としての精神性が残っているという何よりの示唆。
コミックスで読んだ時も六平トレーナーのウマ娘ファーストというプロ意識・人間性が現れた名シーンであったのですが、まさかまだ進化する余地を残していたとは……。
あまりにも秀逸な追加シーンでした。
🔻貴様には負けん
最後の七つ目。こちらも前述した1位となるアニメ追加シーンに次ぐ素晴らしいアプローチでしたねぇ。
原作でもシンボリルドルフがオグリキャップ・フジマサマーチ・ノルンエースが併走する様子を目撃する場面はありました。今回のアニメでそこに至る出走シーン直前のやり取りが追加されたのですよ!
しかも序章カサマツ篇のセルフオマージュという粋なセリフ選び。
シリーズと伴走続けている身としてこの上ないご褒美でした。
映像か成らず!しかし、原作だけの旨味=コスチューム交換

追加シーンが大変素晴らしかったので、ついでと言ってはなんですがコミックスでしか確認できないシーンがあることについても記しておきましょう。
それはオグリキャップ・フジマサマーチ・ノルンエースがそれぞれのカサマツ時代の制服をシャッフルするというおまけシーン。第62Rと63Rの幕間に挿入されたファンサービス的なイラストなので映像化が見送られたのも止むなしですが、どこかこのシーンがアニメデビューされるのではという仄かな期待を抱いていました。
今後映像化されるか否かは不明ですが、貴重なオグリキャップのカサマツ制服姿・フジマサマーチのギャルスタイル・ジャージになっても色褪せないノルンエースがお目にかかれるので興味あられる方は是非コミックスでお確かめ頂ければ何よりです。
今回のエピソードと相互補完をする外伝“残灰”

ことのついでにさらにもう一つ、今回のエピソードを補強する外伝作品についてもご紹介しておきましょう。
その名は―――外伝“残灰”。
今回のエピソードの個人的ハイライトとなったベルノライトの一歩のシーン。彼女の競争ウマ娘としての🔥灯火が残っていた重要な証拠。外伝残灰を一読するとこのシーンのエモーショナルっぷりにより磨きがかかることは確実です❗️
🔻外伝タイトル“残灰”の意味を示唆したアニメ第19話
残灰はサポーターへと転向した競争への意識が語られるエピソード。
僕はこのエピソードのタイトルの意味が掴みかねていたのですが、今回のアニメ19話を視聴することでようやく得心が行きました。
燃え尽きた灰という意味であり、そこには確かに熱が残っている――――サポーターへ転向したことへのベルノライトの意思の固さと当人も無自覚な走ることへの意識が小さな灯火を示唆していたのではないかというのが僕の推理。
まさかアニメでそのヒントを得られるとは予想もしていなかったので、思わぬ棚ぼたです。
現時点ですとウルトラジャンプに収録されたそれでしか読むことは叶いませんが、いずれ単行本にも収録されることかと存じますので、その折りには是非一読してみてはどうでしょう?
結びに

如何だったでしょうか?
TVアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』第19話「「未知の“領域”」。一視聴者として、そして原作を愛読するものとして咀嚼させていただきました。
想像以上の進化っぷりに感謝しかありません。
上述した七つのアニメオリジナル要素によって原作比200%の進化を遂げたと錯覚するかのようなエピソードとの対面。追加シーンを盛り込みつつもコミックスだけの旨みを残す配慮。外伝とのシナジーによって謎であったタイトル“残灰”に込められた意味の解読。
これほどの体験はそうそうできるものではありません。重ね重ねアニメ製作陣営に感謝です!
本プレゼンは以上。また来週……あるいは別の記事でお会いしましょう。ご愛読いただきありがとうございました。

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