1980年代後半、米国競馬界のターフ戦線・国際化を象徴するサラブレッド：ペイザバトラー。ウマ娘オベイユアマスターのモデルとなった英雄の歴史｛競走成績・日本での2ndキャリア・調教師フランケル師との関係性・日本人馬主の戦略｝などをプレゼン。
おはようございます。「フィルム＆プレゼンテーション」へようこそ。『ウマ娘シンデレラグレイ』🎞️映画化を夢見るフリープレゼンターの🦉あーさんと申します。
この記事はウマ娘オベイユアマスターのモデルとなった競走馬ペイザバトラーについて深く紹介していきますよ！
情報ソースはGoogleの生成AI＝Gemini。破格の機能：ディープリサーチを活用して国外メディアから取り寄せた情報12記事を参照しました。
ペイザバトラーがアメリカ報道機関でどのように取り上げられてきたのか、日本人馬主の存在・調教師フランケル師・引退後の日本でのキャリアなどなど、中々に興味深い情報のオンパレードとなっております。
AIに作成してもらった記事をそのまま掲載するわけにもいかないので、筆者謹製のプレゼンスライドと原文を再構成・再編集し尚且つエミュレートプレゼンversion杉下右京で彩ってまいります。声のないテキストメディア。声を自由に脳内再生できるのが強みです。なので、是非とも名優：水谷豊さんのお声をイメージしてお楽しみください。
エミュレートプレゼンSTART
1980年代後半は、米国競馬が伝統的なダート中心の運営から脱却し、国際的な芝（ターフ）競走への関与を深め始めた過渡期にあたる時代です。ジャパンCは、高額な賞金と高い国際的評価により、この国際化の潮流における米国馬のベンチマークとして極めて重要な位置を占めていました。
そのジャパンCで大金星を上げたアメリカのターフホース―――ペイザバトラー（Pay the Butler）。現代ではウマ娘シンデレラグレイで活躍するウマ娘オベイユアマスターのモデルとなったことで大変有名ですねぇ。
このプレゼンではペイザバトラーが米国メディア・報道機関でどのようにスポットライトを浴びせられてきたのかを皆さんにお伝えしていきます。
Pay the Butler 基本情報
ペイザバトラーは1984年2月20日にケンタッキー州で生まれた米国産馬。
生涯で40戦に出走し、5勝、5回の2着、5回の3着という戦績を残し、総額1,934,140ドルの賞金を獲得しました 。彼の代表勝ち鞍は、1988年のレッドスミスハンデキャップ（G2）勝利と、1988年ジャパンカップ（G1）制覇。
血統は仏ダービー馬ヴァル・ド・ロル（Val de l’Orne）を父に持ち 、そのポテンシャルの高さが窺えます。
キャリア初期はフランスを中心に出走、後に米国に拠点を移し、そして日本で国際試合のウィナーホースとなる。
そして、引退後はなんと日本に種牡馬入りする。
なかなかに興味深い経歴の持ち主ですねぇ。
《初期キャリア》フランスでの停滞期
ペイザバトラーは、競走生活の初期、2歳（1986年）および3歳（1987年）シーズンをフランスで送りました 。この期間、彼は17戦に出走したのですが、リステッド競走であるグラント・プリ・ド・ストラスブールでの勝利を含むわずか2勝に留まる 。
血統が秘めたポテンシャルを欧州で開花させることができなかったようです。
実際、彼は1985年のキーネランドのイヤリングセリにおいて、リザーブ価格である20,000ドルにすら達せず売れ残っているという経緯がある 。セリに出された当初は期待を集めることができなかったのでしょう。
《ターニングポイント》米国調教師との出会いと日本人共同馬主
しかし、転機とはいつだって前触れなく訪れるもの。この停滞期を経て4歳となった1988年春、彼は米国調教師ロバート・J・フランケル師によって欧州から購入され、米国へと活躍の場を移しました 。
馬主はエドマンド・A・ガン氏が務めましたが、ジャパンC挑戦を見据えて日本の馬主である早田光一郎氏も共同馬主として登録される 。
オベイユアマスターのトレーナーが何故か日本特有の方言を用いているのですが、そのルーツにあるのは早田光一郎氏の存在位が見え隠れしますねぇ。
1988年：フランケル体制下の覚醒とGⅠ戦線への挑戦
フランケル師のもとでの米国初戦は、1988年5月28日にベルモントパークで行われたレッドスミスハンデキャップ（GⅡ, 芝10ハロン）でした。
このデビュー戦において、彼はエカライズ（Equalize）を首差で破り、勝利を飾る。このG2勝利は、ペイザバトラーのキャリアにおける劇的な転換点となり、彼の年間獲得賞金は、前年のわずか1,926ドルの平均獲得額から、1988年には1走あたり122,149ドルへと跳ね上がりました 。
米国GⅠレースにおける「惜敗」が生んだシンデレラストーリー
レッドスミスH勝利後、ペイザバトラーは間髪入れずに米国最高峰の芝G1戦線の門を潜る。1988年夏には、ボウリンググリーンハンデキャップ（GⅠ）で2着、続いてマンノウォーS（GⅠ）でも2着に入線した 。特にマンノウォーSでは、当時の強豪サンシャインフォーエバーに敗れはしたものの、優勝まであと一歩というハイレベルなパフォーマンスを披露しました 。
当時のメディアは、彼を「GⅠ勝利に手が届きそうで届かないが、必ず上位に食い込む、極めて信頼できるターフホース」として評価。
そして、このGⅠ勝ち星0という記録ままジャパンカップ遠征に臨んだことが、歴史的勝利をより煌びやかなものとする布石として作用することとなります。
1988年11月27日、ペイザバトラーは東京競馬場で行われたジャパンC（芝2400m）に出走。クリス・マッキャロン騎手騎乗のもと、日本のトップホースであるタマモクロスやオグリキャップを筆頭とする世界最高峰のスターホースを破り、見事に優勝を飾りました 。
この勝利は🇺🇸現地メディアにて「Pay the Butler Wins Japan Cup」といった形で大々的に報じられ 、米国馬による国際的なターフ競走における成功として強調。報道の核心は、単に高額賞金を獲得したという事実だけでなく、国際的な「格付け」競争において米国馬が優位性を示した点。米国の国際的な威信の回復を果たしたとペイザバトラーは英雄のように報じられたたのでした 。
もし彼が国内GⅠを勝っていた場合、「期待通りの国際勝利」として各種報道機関に扱われたことでしょう。決して悪くはないですが、ベター止まりの評論が関の山であった可能性が高い。米国内GⅠ未勝利での国際GⅠ制覇は、彼のキャリアを劇的な「ブレイクスルー」として報じる素地を提供したのです。メディアは、彼のジャパンカップ優勝を、国内での惜敗続きを乗り越え、世界の舞台でついに真の能力を開花させた物語として描写することで、スポーツ報道における「大舞台での達成」という普遍的なテーマに合致させ、広範な読者の共感を呼んだ。いつの時代・どこの国であろうとシンデレラストーリーは広く大衆の心を鷲掴みにする―――ということですねぇ。
ピーク後のキャリアとジャパンC連覇を目指して
ジャパンカップ勝利後、ペイザバトラーは1988年12月のハリウッドターフカップSで6着に敗れる 。しかし、1989年シーズンも国際級の堅実なパフォーマンスを維持しました。
1989年には、オークツリーインビテーショナルハンデキャップ（GⅠ）で2着、ジョンヘンリーハンデキャップ（GⅠ）で3着、ボウリンググリーンハンデキャップ（GⅠ）で3着など、GⅠ/GⅡ戦線で上位を維持する。
そして、彼は再び日本へと凱旋する時が訪れる。
1989年11月26日、ペイザバトラーは連覇を目指してジャパンCに参戦。ニュージーランドの牝馬ホーリックスが世界レコードで勝利を収めたレースで3着に入線した 。
この物語はウマ娘シンデレラグレイでも色濃く描かれていたことを強く記憶しております。ここで語ると少々ボリューミーなのでそれは別の機会に。
《引退後の2ndキャリア》短命ながらも日本で種牡馬として残したもの
1990年シーズンをもってペイザバトラーは競走馬を引退。現役時代の総獲得賞金193万ドル超えという輝かしい経済的成功を納め、調教師ロバート・J・フランケル師の初期の国際的な成功を象徴する馬として、米国の競馬史にその名を刻みました。
そして、種牡馬となるのですが、第3のホームとして選ばれた地は僕たちの住むこの国＝日本。
日本で種牡馬として供用されたペイザバトラーですが、、わずか1シーズンの供用期間を経た後の1991年に永眠 。ジャパンカップ勝利からわずか3年後のこの早すぎる結末は、あまりに悲劇的です。国際GⅠ馬が種牡馬としてのポテンシャルを発揮する前に失われた。
しかし、この悲劇的な短命にもかかわらず、彼の唯一の産駒世代から、パルブライト（Pal Bright）というGIII（新潟記念、函館記念）勝ち馬が輩出されました。もし彼が長く生きていれば、種牡馬として世界に多大な影響を与えたかもしれない―――その可能性が拭い切れないだけに残念でなりません。
以上がペイザバトラーの記した蹄跡。ここから先は彼が与えた影響について少し掘り下げていきます。
ペイザバトラーがジャパンC制覇で与えた様々な影響
GⅠ勝利。言葉にすればたった4文字のテキストですが、その重み・付加価値はとてもではありませんが計り知れません。たった１勝を果たすだけでも天文学的確率。
国際試合ともなれば、その１勝の価値はより進化します。ペイザバトラーのジャパンC制覇はとりわけ競馬ビジネス・調教師に与える影響力は絶大です。
ジャパンカップ勝利が国際血統ビジネスに与えた影響
ジャパンC勝利の裏側には、血統ビジネスにおける戦略的な狙いがあったことが、共同馬主として日本の早田光一郎氏が関与していた事実から示唆されます 。
ジャパンカップという国際的な大舞台での成功は、即座に種牡馬契約という形で経済的リターンに結びつく。ペイザバトラーのジャパンカップ制覇は、国際試合という最高峰の舞台が、その後の米国調教馬の輸出戦略において極めて重要な「ショウケース」としての役割を担うことを陣営は織り込んでいた。
この事例は、米国馬主にとって、国際遠征が単なる賞金獲得競争ではなく、日本市場という巨大な血統取引におけるブランド価値向上戦略の一環であることを示し、その後の国際的な馬の移動を加速させるきっかけの一つとなったのですよ。
米国屈指の名調教師ロバート・J・フランケル師
ペイザバトラーを見出したロバート・J・フランケル調教師。
彼は米国での指折りの実力者です。
欧州のレースレベルで停滞していた馬を安価に見つけ出し、米国でトップクラスのGⅠ馬に仕立て上げるという国際戦略というのがフランケル師の十八番。その初期の成功例として位置づけられるているのがペイザバトラーなのです。
「安く買って、大きく勝つ」というビジネスモデルは、フランケル師の調教手腕の高さを示すものとして、当時の競馬メディアにとって魅力的なサクセスストーリーとして強く報じられました。
レッドスミスハンデキャップ（GⅡ, 芝10ハロン）前、フランケル師はクレーミング馬（安価な下級馬）を再生させる手腕で知られていましたが 、この東海岸の主要な芝重賞での勝利は、彼が国際級の芝馬を扱えることを全米の競馬サークルに証明した。これは「フランケル・マジック」とも称される彼の調教哲学の優位性を示す象徴的な成功例として歓迎されました。
そして、ジャパンカップ勝利は、ロバート・J・フランケル師のキャリアにおいて極めて重要な意味を持つ。彼はそれまでクレーミングレースでの成功が中心であったが 、ペイザバトラーによるジャパンカップ勝利は、彼のキャリアにおける「初のメジャーな大勝利」となり、彼を一躍世界のトップトレーナーの仲間入りさせたのです 。因みに、この勝利の際、オーナーのエドマンド・A・ガン氏が「ボビー（フランケル師）がこの馬をヨーロッパで買ったんだ」と語ったことは 、この勝利がフランケル師の慧眼と国際的な取引戦略の正当性を証明したことを示している――と言えるのではないでしょうか？
結びに
さて、そろそろこのプレゼンも終わりの時間が近づいて参りました。ここまで述べてきたことを改めて総括するとしましょう。
ペイザバトラー。米国競馬がターフにも力を注ぐようになる転換期に活躍した代表ホースの一角。国際試合ジャパンCの勝利によって、米国競馬が世界に通用すると証明した偉大なるサラブレッドです。
彼は単なる一競走馬としてではなく、ロバート・J・フランケル師のキャリアの転換期を支えた「試金石」であり、彼の卓越した調教手腕と国際市場での先見性を証明した存在であることもお忘れなく。
彼のGⅠ勝利は立ったの1度きり。しかしその勝利の価値は計測不可能！
ジャパンカップ勝利は、1980年代後半に加速した米国調教馬による国際ターフ競走への挑戦と、日本市場への種牡馬輸出という、経済と血統における国際戦略の成功例を体現するシンボルとして、米国競馬史において重要な地位を占めている。ペイザバトラーは、世界の舞台で結果を出すことで、その後の米国競馬界の国際化の潮流を決定づける役割を果たした。
ウマ娘として語るべき文脈はまだ残されている
総括したところで別れの挨拶と移るべきなのですが、最後に☝️一つよろしいでしょうか？
僕としたことが大事なことを忘れていました。ペイザバトラーの歴史を語ることに熱を注いでしまったが故にタイトルに関している「オベイユアマスターの未来」についてまだ触れていない。
やはりタイトル回収は大事です。手短に済ませるとしましょう。
コミックス『ウマ娘シンデレラグレイ』ではオベイユアマスターのキャリアはほとんど消化している状態です。第8回ジャパンC・第9回ジャパンCはもちろん、第10回ジャパンCと同時期とされる米国での彼女を主役とした外伝作もリリーズ済み。残すは最終章に出演の可能性が残っているのみと思っていたのですが、今回ペイザバトラーの歴史をリサーチすることでまだまだ伸び代はあるのではないかと思えてなりませんでした。
ペイザバトラーは種牡馬として日本に拠点を移している。短命で終わったものも、産駒が重賞レースを制した。
これらの事実は彼女の物語の第4幕以降として十分活用できる素材だと僕は考えます。アプリにて紡がれたメインストーリー第2部でのラインクラフトの顛末という好例もある今、オベイユアマスターはまだまだウマ娘の世界で活躍できる可能性があると思えて仕方ない。
未来に何が待ち構えているか未知数ですが、希望は捨てずに行きたいものです。あり得ないと思えた彼女の第3幕が外伝にて紡がれた以上、僕は信じて待つのみです。
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