おはようございます😊ブログ管理人のあーさんです。
今回は7月26日公開の映画『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』についての感想記事となります。
約30分という短尺映画。その短さの中に2024年3月からスタートした『爆上戦隊ブンブンジャー』の魅力が、本質が濃縮されていて大変満足のいく作品となっていました。作品がずっと大事にしているテーマ**自分のハンドルは自分で握る**を全力で観客にお届けする物語。多くは語られていないけど惑星の王女という様々な制約に縛られたゲストヒロインを通じて作品テーマをど直球のストレートで観客に投げる制作サイドの配球、嫌いじゃないよ。
やっぱりスーパー戦隊の夏映画はストレートの豪速球を喰らってナンボというもの。
良かったところもあれば悪かったところもございます。本記事ではそれらの要素を私の視点で取り上げていきますのでお付き合いのほどよろしくお願いします。
良かった点
サクッと良かったと感じたポイントを箇条書きで書き連ねていくとしましょう。
- メインメンバーの長所・個性が明確に描写されていたこと
- ブンレッド/範道大也→王女の本心に耳を傾け問いかける姿勢
- ブンブルー/鳴田射士郎→情報屋として豊富な人脈を持つこと
- ブンピンク/志布戸未来→運転屋として敵となったブンブンカーとカーチェイスを繰り広げる
- ブンブラック/阿久瀬錠→警察屋としてゲストヒロインを最優先に守護する行動をしたこと
- ブンオレンジ/振騎玄蕃→調達屋として敵に支配されてしまったブンブンカーを救出する謎アイテム(ピットイン看板)の調達
- 作品のテーマである**自分のハンドルは自分で握る**ということが改めてゲストヒロインを通して描かれたこと
- 再生怪人の大盤振る舞い!ブンブンジャー5名VS 中古車苦魔獣軍団のバトル
- 再生怪人を中古車と呼ぶセンス!お見事です。
- 今まで味方だったブンブンカーが敵に回るという驚きの展開
- 敵としてブンブンジャーを追い詰めるブンブンカーは恐ろしい
- 意外とガッツリ出番のあった追加戦士ブンバイオレット
- 例年の夏映画での追加戦士の出番はかなり控えめな傾向にあるけれど今作はかなり多く感じました。
- レギュラーメンバー8名による全員名乗り
- これぞ銀幕の大画面で味わうにふさわしいスーパー戦隊の伝統芸能**名乗り**!
- エンディングダンスで6人のブンブンジャーが同じ場所で踊っていること
- TVのエンディングだと先斗とビュンディーは別撮りなのが寂しく感じていたので素直に同じロケーションでダンスしていることが仲間感あって良いのです!
こんなところでしょうか。全てを深掘りすると記事ボリュームがえげつなくなるので一部を取り上げて詳細を述べていきます。
作品のテーマである**自分のハンドルは自分で握る**ということが改めてゲストヒロインを通して描かれたこと
ブンブンジャーの第1話から常に作品の根っこに根ざしている**自分のハンドルは自分で握る**というメインテーマ。今回の劇場版でも遺憾無くそのテーマが発揮されていたというか包み隠さずオープンにメインテーマを曝け出していました。
ISAの調さんから惑星トリクルの王女二コーラを守るように依頼を受けるブンブンジャー。ここでただ依頼を受けるのではなく王女の真意を問う大也の姿勢が光る。自分のやりたいことをやるという信条の大也が静かに、でも力強く王女に質問を投げかける。このシーンはブンブンジャーの本質が現れていてブンレッド/範道大也の魅力が詰まっていて大好きです。彼は熱血でもクールとも異なる歴代レッドとは全く別ベクトルのレッド。なんというか爽やかでスマートなんです。俺について来い系でもないし、がむしゃらな機関坊でもないし、クールな職人気質でもないし、今までのレッドになかったタイプ。
自分のやりたいことをやるという信条を掲げつつ、誰かの願いを聞き届けるというスタンス。
この王女に問いかけるシーンはそんなブンレッド/範道大也の本質が垣間見れて良いシーンだとつくづく感じます。
そして、王女二コーラはここでの大也の問いに答えることができなかったけれどブンブンジャーの他のメンバーの活躍を通して想いが固まりクライマックスバトルの直前に敵に向かって自分の本心をぶつけるというのがカタルシス満載で良きかな!
レギュラーメンバー8名による全員名乗り
ブンブンジャー初期メンバーの5名とブンドリオ・ブンデラス、ブンバイオレットこと焔先斗、ビュン・ディーゼルの合計8名で名乗りを行うという劇場版ならではなスペシャル要素。
このシーンが一番テンション上がったかもと言えるくらい良いシーン!
TVシリーズでは多分拝めないシーンなのでとても興奮しましたとも!!
やっぱり名乗りは良い。これぞスーパー戦隊48作品にも及ぶ歴史の重さ。TVでも何回も見ているブンレッドらの名乗りもいつ見ても格好良く見えるのですよね。銀幕の効果というわけではないのと思います。これはスーツアクターの寸分違わぬ高精度の名乗りポーズが視覚に与えるワンダー。バンクを使っていないのに何度も同じアクションを再現してこなすスーツアクターの芸に惚れ込んでいるのでしょう。
普通は動きに乱れが生じるものですよ。やっぱプロって凄い!
イマイチだった点
こちらもサクッと箇条書きでリストアップしていきましょう。
- ヒカキンは物語に必要なかった
- 客寄せパンダ的なキャスティングだったのではないかと思えてしまうくらい物語の本筋に影響を与えない存在だった。
- 巨大ロボ戦がないのは如何なものかと
- 今回のブンブンカーが敵に回るという作劇を迎えたので汚名返上の機会として巨大戦があればと思ってしまう
巨大ロボ戦がないのは如何なものかと
昨今のスーパー戦隊夏映画は巨大戦がない傾向にあり、本作もそれと同じ運びとなった。
う〜ん。巨大戦を劇場の大スクリーンで観たかったのもあるし、作劇でブンブンカーが敵に回ってしまう展開だったのでブンブンカーにいい見せ場がなかった作品で終わってしまったのはいかがなものかと異論を唱えます。
巨大戦でブンブンカーに見せ場を用意して敵に支配されてブンブンジャーを追い詰めた汚名を返上する機会があっても良かったのではないかと思ってしまう。
終わりに
今回は映画『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』のレビューをしました。
短尺映画ですが、作品の本質を押さえた快作だったと太鼓判を押せる出来栄えでした。
惜しい部分もあるのですけれど尺の問題といえばそれで納得できてしまうところでもあるのでそこまで心残りというものでもないです。ただヒカキンの起用は本当に不必要な要素だったと思います。こういう政治臭漂うキャスティングは嫌いです。
全体を見ると褒める要素の方が多々ある作品だったので良しとしましょう。
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