おはようございます😄ブログ管理人のあーさんです。
今回はディズニープラスにて大好評配信中のアニメ『コードギアス 奪還のロゼ』 第11話「褐襲 -Devastating Force-」を視聴したので、その感想記事となります。
残すはラスト1話のみとなりクライマックスを全力疾走している第11話。
遂にノーランドが駆るファウルバウトの恐ろしいマシンスペックが明らかとなり、ホッカイドウブロック外周を覆っていたシトゥンペバリアが内陸にまで展開される異常事態に突入。それにより分断されてしまったアッシュとロゼ。2人が合流するために七煌星団・黒の騎士団・超合衆国・ネオブリタニアといった様々な勢力が団結していく流れが少年漫画的王道の熱を帯びていて胸が熱くなりました。
ファウルバウトの合理的過ぎる戦闘スタイル
人類殲滅へ向けて王手をかけるべくノーランドが搭乗したファウルバウトの前に現れるキャサリンのKMFクインクラカ。第10話にて行われたサクラとの問答で得た答えを確かめるかの如くキャサリンは自分に**力 こそ絶対**という価値観を与えたノーランドに挑む。
しかし、クインクラカの攻撃は悉くあしらわれまるで相手にされないキャサリン。キャサリンの訴えも虚しく勝負にならない2機のKMFの戦闘はファウルバウトより放たれたシトゥンペバリアと同じ効力を持つビームがクインクラカを沈黙させたことにより幕を引く。
監督インタビューで判明したファウルバウトの戦闘スタイルの意味
あまりにも合理的過ぎるファウルバウトの戦闘。ノーランドにとってナイトメアフレームによる戦闘に勝つことは意味がないと先行劇場公開時にて販売されたパンフレットの監督インタビューに記載がありました。
相手が不動になれば戦う必要がない。
騎士道精神を尊ぶブリタニア。そのブリタニアをルーツにもつネオブリタニアの総大将とは思えないような戦いっぷりはノーランドの人間に対する生理的嫌悪に由来しているのでしょう。
黒戸が団員で唯一ハルカだけ名前呼びしていた理由
ハルカと黒戸さんの関係性が判明。なんと親子でした。よくよく過去のエピソードを振り返ってみると黒戸さんは七煌星団の団員をハルカ以外名字で呼んでいました。
ロゼのことを名前で呼んでいますがそもそもロゼは名字ないし団員でもない。ロゼへの呼び方がカモフラージュとなりハルカだけ名前で読んでいるということに何も違和感を覚えてこなかったので、制作サイドは上手いこと隠蔽してきたなぁと感心してしまいます。
前宮電力復旧作戦
ファウルバウトによってホッカイドウブロック内陸にまでシトゥンペバリアが展開され分断されてしまったナナシの兄弟。2人が合流するためにホッカイドウブロックに残る勢力全てが一致団結する様が描かれる。
ロゼだけではなく「ナナシの兄弟」に全てを託すナラさん
ロゼの通信に快く答えたナラさん。最後にナラさんが発した「頼んだぞ、ナナシの兄弟」という言葉にアッシュに対する信頼が込められているようで嬉しい。
状況的にはロゼにだけエールを送るだけでも成立するシチュエーションです。でもナナシの兄弟と言ったのはアッシュのことも応援しているようで、胸が熱くなります!
物部さぁぁぁぁぁん!
誰かがやらなきゃなと前宮の電力施設に蔓延るロキを一掃するために自己犠牲を迷わず選択する物部さん。この判断の速さ、決断を実行に移すスピード感がいい!
一刻を争う状況で最適解を迷わず選択できたのは「東の暁旅団」や「北狼軍」の決死の撤退援助を受けていた物部さんだからこそだと思うのです。彼らレジスタンスの行動がタスキのように繋がって若い世代の未来を切り拓いた。
こういう格好いい大人の姿はずるいですね!
エースから2番槍=副隊長として変化していくハルカ
物部さんの決死の行動により一掃されるロキ。その爆風によってハルカが登場する蛍雪の眼前に物部さんのKMF雪花の剣が突き刺さる。その剣を引き抜く蛍雪。物部さんの遺志がハルカに引き継がれたかのような意味を感じさせる。
この剣を引き抜き構えるシーン。11話冒頭で2番槍を志願しつつも実戦に突入した時には味方の危機に反応して作戦を台無しにしてしまいそうになっていたハルカが、完全に指揮官としての覚悟を固めた意味が込められているように思います。
その後のハルカが指揮官として小隊を指揮していく様は物部さんから受け継いだものを実践しているようで心が震えます!
援軍!ネオブリタニア軍
電力を復旧させたハルカの小隊に待ち受けていたのはロキの軍勢。そこで泣き言を吐かずに立ち向かおうとするハルカの威勢の良さに感心していら、これまた心沸き立つ援軍の登場。サクラの演説によりこれまで敵対関係にあったネオブリタニア軍が七煌星団の援軍として駆けつける。
熱い!なんて王道的展開なんでしょう!
サクラが自分の意思で影武者としての時間稼ぎではない行動をしているのも熱いし、これまで敵対していた勢力がこのクライマックスに共闘関係に変化するシナリオに童心を刺激されて止まない!
Zi-アポロ VS ファウルバウト
因縁深いアッシュとノーランドの決戦が幕を開ける。キャサリンとの戦闘ではまともな戦闘にならなかったが、アポロのリミッター解除状態「メギストスゼータモード」によりノーランドが戦闘体制に突入し従来のKMF戦とは一線を画す高速戦闘が展開される。
アッシュにとって一瞬の選択のミスが命取りななるような緊張感が終始途切れない戦闘が続く。直感でファルバウトのチートビームを回避し続けるアッシュの卓越した技量で視聴者としてはもしかしたらと思うとファウルバウトの砲門数はこちらの予想を遥かに超えていた。
ノーランドの首元に刃が届くと思った一瞬。ファウルバウトはタイタンモードに姿を変え、頭部と胸部に備わっていた砲門からアポロを貫き、アポロは完全に沈黙する。
ファウルバウトに乗っている時だけ感情を露わにするノーランド
この戦闘描写中、これまで感情表現皆無に等しかったノーランドに感情に熱のようなものが感じ取れます。彼にとってファウルバウトを操っている瞬間はロキを手中に納め、全人類滅亡のカウントダウン状態に浸っているからこそ得られる全能感や悦がわずかにこぼれ出たものなのかもしれません。
監督インタビューで判明!ファウルバウト タイタンモードの裏話
こちらもパンフレットに載っていた監督インタビューの情報です。
当初の予定だとタイタンモードと通常モードのデザインは逆の予定だったとのこと。当初は通常形態は非人型でタイタンモードになると人型になるという想定だったが、ノーランドのキャラクター性を考えて最終形態となるタイタンモードの方を非人型にしようと変更したとのこと。
監督、ナイス判断です!
自分を人間と思っていないノーランドの最終的に非人型のKMFに至るという方が筋書きとして美しいですもの!
絶望感を演出する沈黙するアポロの無音
11話で唯一無音となったアポロが沈黙しKMFの電源がシャットダウンされた場面。
この演出、シンプルながら非常に強烈です。アッシュの絶望感・敗北感を視聴者の心に投影しようとする制作サイドの意地悪な意図が伝わってきます。
ありがとう演出陣!あの瞬間アッシュの気持ちと視聴者の気持ちのシンクロ率は100%に達したよ!
終わりに
今回は『コードギアス 奪還のロゼ』 第11話「褐襲 -Devastating Force-」をレビューしました。
まるで少年漫画のような王道的で胸が熱くなる展開の詰め合わせパックのようなエピソードでした。登場キャラクターが多数いるのに誰1人欠かせないと思わせない作劇に拍手を送りたい!
個人的にシリーズ最推しキャラの1人である皇神楽耶が登場した点を評価が非常に高いです。出番少ないけれど、超合衆国の政治的柔軟性の課題を解決に導くという活躍を見せつけてくるのだもの!
『反逆のルルーシュ』の時は14歳だった少女も『奪還のロゼ』では23歳くらいになっているのかな?(R2が1年後、復活のルルーシュが数年後、奪還のロゼが5年後という計算)
14歳時点で才気溢れる女傑っぷりを発揮していたので歳月とともに政治力は一層磨かれていることでしょうし、色気もアップしているように見える点も見逃せません!
推しも摂取できたのでとても心満たされるエピソードでした。
ラスト1話で終わってしまうのかぁぁぁ・・・。最後にサプライズ発表とか期待してもいいですかね?それはRoad to Lelouch’s Birthday2024と銘打たれている2024年12月5日に期待した方が良いのかな?
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