【新潔のアルマリア】作品を形成する面白さの秘密に迫る

『新潔のアルマリア』ep.05 コードギアス

おはようございます。ブログ管理人のあーさんと申します。

月刊ホビージャパンに連載されている『コードギアス新潔のアルマリア』ep.05を読了しました。

今回も相変わらず面白い。

短いページ数にテンポよく無駄なく見所を複数用意する手腕は鮮やか!

今回のお話はバトル要素がないのですが、それでも面白いから不思議。

不思議という言葉で片付けるわけにはいかないので、もう少し言語化していこうというのは本記事のミッション。

キャラクターが魅力的だからとかそういった大前提には触れませんが、個人的にこれが面白さに秘密なんじゃなの?

ということを綴っていこうと思います。

それでは本編へ移りましょう。

本題に入る前に今回のエピソードの概要をサクッと解説。

大まかに5パートで構成されていて、主人公ハクバ一向=エージェント新月チームがセシルさんと合流するべくブリタニア共和国に入国するところから物語が始まります。

そこからエージェント新月の出番があるのは
❶セシルさんとの合流
❸セシルの仮説
❹シュナイゼル大統領との出会い

以上3パート。

❷黒の騎士団本部での会議・・・ではゼロとコーネリアの会話劇が見所。

❺囚われのロイド博士・・・は、次のエピソードへの引き継ぎ的意味合いの強い幕引きパートですね。

ページ数は3ページほどなのに、5つのチャプターを設けているのはすごい!

登場キャラクターもメインどころだけでも7名。サブキャラを含めると二桁には突入するかな。

わずかなページ数でこれほどのボリューム感を実現するのは至難の業。

毎度のことながら素晴らしいと拍手したい。

ep.05の概要を説明し終えたところで、何故会話劇中心なのに本作が面白いのか筆者なりの考えを述べていこうかと思います。

『新潔のアルマリア』はコードギアスシリーズ7作目。

無印・R2・亡国・双貌・復活・奪還に続くタイトル。

時系列的には復活と奪還の間になりますね。

これだけシリーズを重ねていると人気キャラを複数抱えている大きなアドバンテージを持つに至る。

本作はそれを惜しげもなく扱う方針を採用していることがよくわかります。

ep.05でもセシルさん・ロイド博士・シュナイゼル・ゼロ・コーネリアといったシリーズファンには馴染み深いキャラクターが登場。

彼らの出番は素直に嬉しいし、物語上必然的な登場の仕方をしているのでただの人気キャラのバーゲンセールという感覚も生じていないのが絶妙だ。

次のエピソードでは誰が登場するのかというワクワク感を抱かせてくれるのは読者にとってこの上ないスパイスとなる。

本作は鞠熾天ことピュアエレメンツGの謎を追いかけることが主人公一同のメインミッション。

この謎を追いかける作劇が過去のシリーズでは薄かったミステリー路線を開拓しており、コードギアスシリーズなのだけどこれまでと一味違ったテイストを実現。

コードギアスらしさはもちろん内包しつつ、新しい路線を進むのは受け手にとって非常に新鮮な刺激かつ摂取しやすいものに仕上がる効果がある。

知っているけど知らないというなんとも不思議な感覚は好奇心のスイッチを常にONにする作用があります。

これを狙ってやっているとしたら製作陣には相当にキレものが潜んでいるのでしょうね。

今回のエピソードでもセシルさんが鞠熾天の開発者に対する見解を述べてくれました。

これがまぁわかりやすく、頭の良さが伝わるテキスト!

謎への解像度を上げる仮説と、頭脳明晰なキャラが発するワードチョイスはバトル要素なしでも十分読者を魅了できる力強さがあるのだと進言します!

ゲストキャラだけでなく、『新潔のアルマリア』初出となるメインキャラたちも魅力的なのですよね。

ハクバ・サトリ・ドク。

彼ら3名が皇神楽耶の勅命で任務を遂行するために世界各地を移動していく様はまるでロードムービーかのような味わいをもたらす。

今回のエピソードでもまるで修学旅行かのようだと表現される描写があり、25歳のハクバが院卒の先生。ハクバよりも若いサトリとドクが軽快な会話劇をする姿はそれはもう愉快でテキストだけでも楽しさが伝わってくる。

登場する場所も実在するロケーションを彷彿とさせる場所だったりで、読者のインスピレーションを刺激してくれる。

ここに前述したゲストキャラというワイルドカードが毎エピソード投下されるのだから、まさに鬼に金棒な面白さを実現している。

いかがだったでしょうか?

今回は『新潔のアルマリア』ep.05をレビューしつつ、作品の面白さの根っこに何があるのか探ってみました。

最後に改めて面白さの秘密をまとめて締めたいと思います。

シリーズ7作目という歴史が実現した人気キャラクターという資産の有効活用。

旧シリーズになかった新機軸としてミステリー路線の開拓。

本作が初出となるキャラクターたちが織りなすロードムービー的作劇。

以上の3点がep.05並びに『新潔のアルマリア』の魅力だと私は推理します。

今回のエピソードの評価はS。

もう少し上にしても良い気もするが、もっとすごいものを見せてくれそうという期待感が強いので更なる高評価は後続エピソードのために控えておきましょう。

それでは今回は以上となります。

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ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。またのご縁をお待ちしております。

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