
おはようございます。
『ウマ娘シンデレラグレイ』の🎞️映画化を心より夢見るブログ管理人のあーさんと申します。

この記事ではアニメ『ウマ娘プリティーダービー』season1に出走した重要キャラクターから
スペシャルウィーク
サイレンススズカ
グラスワンダー
エルコンドルパサー
ブロワイエ=モンジュー
をピックアップして彼女らと名を同じくする競走馬の戦績を一挙にご紹介しようかと思います。
過去に投稿した1997世代と1998世代のウマ娘戦績観測記事のまとめ記事みたいなものかな?
(上記リンクにアクセスするとこの記事ではオミットするしかなかったセイウンスカイ・キングヘイローなどの同世代のウマ娘の戦績が一覧できますので、良ければ上記リンクよりお越しあれ)
そして、アニメスタッフが史実をどのように調理し視聴者にお届けしたのか、その手腕を感じ取って頂きたい。
よってアニメ1期のプレゼン記事でもございます。

それでは本編へと参りましょう。
アニメで描かれた20のレース

戦績観測に突入する前にアニメで深く描写された主要レースをご覧頂きましょう。
前半はこんな感じ。
記念すべきファーストレースはおそらくバレンタインステークス。劇中でレース名が登場していなかったけれどスズカさんの番号から推測するとバレンタインSかな〜と。
模擬レースは完全なアニメオリジナルですね。
日本ダービーは史実に基づきながらも独自のアレンジとしてエルコンドルパサーの出走というオリジナル要素がブレンドされていたことが印象深い。

後半はこんな感じ。
ウィンタードリームトロフィーはアニメシリーズ独自のレースですね。
オープン特別のモデルとなったレースはあるようですが、スズカさんが出走する時点で歴史には存在しないifレースであることは確定。
こうしてみると結構オリジナルレースが多いのですよね。
戦績観測1997〜1999
さて、ここからが本題。
冒頭でご紹介した5名の蹄跡を観ていきましょう。
1997年

まずは1997年上半期。スズカさんはクラシック級に属し、この年にデビュー戦を迎えます。
メイクデビューの次戦として弥生賞に出走しているけど、8着だったので皐月賞への出走権を獲得できなかったようですね。
アニメ化されたレースは特に無し。

下半期になるとジュニア級に属しているスペ・グラス・エルの3名もメイクデビュー。
ブロワイエことモンジューはまだ2歳馬なのでデビューしておらず。
この年は特に目立ったマッチアップは確認できませんね。
アニメ化されたレースとしてスペシャルウィークのメイクデビューこと新馬戦が該当。
時系列に矛盾が生じるのですが、その辺はご愛嬌という奴なのかな?
1998年

1998年上半期。
史実的には上半期は特に目立ったマッチアップはなし。
だが、アニメでは日本ダービーにエルが出走している姿が描かれました。
1998年当時の規約的にエルコルパサーのような外国生まれの日本競走馬はクラシックレースに出走できなかった。
しかし、アニメの時代は1998年ではない。それがウマ娘:エルコンドルパサーのダービー出走を実現する・・・という文脈になります。
その他アニメ化されたレースとしてスペの弥生賞・皐月賞。スズカさんのバレンタインS・宝塚記念。エルのNHKマイルカップが確認できます。

下半期。
アニメ化されたレースは毎日王冠・菊花賞・天皇賞(秋)。
アニメで印象に残ったのは菊花賞を割とあっさり描写していたこと。これには結構びっくり。
菊花賞はクラシック3冠最後の栄冠ですからね〜。がっつり描写してセイウンスカイの2冠を讃えて欲しかったという想いを抱いてしまった。
ただ天皇賞(秋)にボリュームを持たせるという意味で菊花賞をあっさり描くのはベストな選択でもあるのでアニメスタッフも苦渋の決断だったのかな?
1999年

1999年上半期はこんな感じ。
アニメ化されたレースは特になし。スズカさんの怪我関連の物語を進行する都合上、この時期はアニメでレース化に辿り着いておらず。
競走馬サイレンススズカは天皇賞(秋)でその馬生を終えましたが、ウマ娘:サイレンススズカにはまだ紡がれるべき物語がある。故に1999年上半期のレースをアニメで描くことよりもスズカさんの復帰までの道のりを描く選択をアニメスタッフは選んだのだと思います。

下半期。
アニメもクライマックスに差し掛かり、競走馬たちの物語も大きな山場を迎えます。
この時期からアニメ化されたのは宝塚記念・京都大賞典・天皇賞(秋)・凱旋門賞・ジャパンカップ・有馬記念。そして史実には存在しないアニメオリジナルレースとなるオープン特別
やっぱりこの時期の流れって凄いですね!
日本の総大将スペシャルウィークが凱旋門賞で惜しくも2着に敗れたエルコンドルパサーの敵討を果たす構図が美しい!
アニメでは有馬記念があっさり描かれていた点はびっくりです。
宝塚記念と有馬記念。1年を代表する傑物が集うグランプリレースを連覇するグラスは怪物と呼ぶに相応しい傑物っぷり。願わくばもっとがっつり有馬記念を描写して欲しかったと思ってしまう。
アニメのここが凄い
史実を観測したことで見えてきたアニメの素晴らしさをプレゼンさせて頂きます。
ファンの夢を描いた日本ダービー

エルの日本ダービー出走は驚きですね。
何も知らずにアニメを見ていると、特に気にも留めないけど史実を知ると驚愕してしまう。
これはファンが夢見たもしもを叶えてくれたということなのでしょうね。
スペの精神的課題を浮き彫りにしたグラス

宝塚記念で激突したグラスワンダーとスペシャルウィーク。
アニメではスズカさんのことで思考を支配されたスペがグラスに惜敗する姿が描かれました。
おお〜!こう描いてくるのか!
と舌を巻いた次第。
競走馬とウマ娘の大きな違いとして精神状態を物語に反映しやすい点。この違いをアニメでは集中力に欠いた状態としてスペシャルウィークを演出するのは上手いな〜と絶賛です!
悲劇の向こう側を描いてくれたオープン特別

不幸な最後を迎えた競走馬サイレンススズカ。
しかし、アニメでは存命しファンが焦がれたもしもの展開を描いてくれました。
これが現代に競走馬の歴史を甦らせる意義というもの!
最高の史実を忠実に再現したジャパンカップ

史実のジャパンカップが紡いだ物語性は群を抜いて素晴らしい!
この素晴らしい物語をアニメでも再現してくれたことに深く感謝です。
史実の競走馬にこの物語を歩ませた神様=脚本家がいるなら手を挙げて名乗り出てほしい!
ノンフィクションでこんな物語を紡がれたらエンタメ作家の立つ背がなくなってしまう。
まとめ

いかがだったでしょうか?
今回はアニメ『ウマ娘プリティーダービー』で描かれたレースを史実と比較するべく5名の競走馬の蹄跡を一挙にご紹介しました。
最後に掲載した表の通年バージョンを載せて締めとします。

1997戦績表

1998戦績表

1999戦績表


それでは今回は以上となります。
このブログでは映画レビューや映画化に値する作品(例:ウマ娘シンデレラグレイ)の紹介を行なっております。他の記事に目を通したり、ご家族や友人に紹介やSNSで拡散していただけると励みになります。
ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。またのご縁をお待ちしております。

おまけ

おまけとしてモンジューが最後に駆けた2000年=世紀末の出走レースを掲載。

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