今回はまとめ記事となります。
【コミックレビュー】ウマ娘シンデレラグレイ 第1巻 感想
【コミックレビュー】ウマ娘シンデレラグレイ 第2巻 感想
以上の記事で取り上げた『ウマ娘シンデレラグレイ』の第一章=序章カサマツ編を総まとめした記事をお届けします。
序章カサマツ編。地方カサマツを舞台にオグリキャップが中央への移籍するまでを描いた物語。
収録エピソードは1〜2巻と非常にキリの良い巻で区切られています。序章と銘打たれているのにここまで熱い物語が繰り広げられるのか!?と舌を巻く次第。
今回はそんな序章カサマツ編の魅力をピックアップ。キャラクターの魅力・ストーリーの魅力。そして、映画化に値する価値を最後に示そうかと思います。
ただのまとめでは付加価値が薄いので、個別記事では取り上げていなかった史実との比較が今回の目玉となっております。
それでは参りましょう。
メインキャラクター4名の魅力
それではチャプター1!キャラクターの魅力をまとめていきましょう。
今回紹介するのは序章カサマツ編を彩った最重要人物4名のみに限定させていただきます。
オグリキャップ
まずはやはりこの方でしょう。オグリキャップ!
天然発言が印象に残る方ですが、アスリートとしての姿勢も素晴らしいキャラ。
誰に言われたわけでもなく、自作したトレーニングメニューを早朝からこなす彼女に心惹かれてしまう。
ベルノライト
続いて第2巻の表紙を飾ったウマ娘:ベルノライト。
彼女は所謂サイドキック的なポジション。オグリキャップの良きサポーターとしてレースを支える。
第1巻で、そのサポート能力は発揮されておりオグリに最適なシューズを選ぶというファインプレーを決めいています。
実家がスポーツ用品展ということで、地筋ゆえの性分なのか熱くシューズを語る彼女の姿は少し怖かった・・・
北原穣
序章カサマツ編の準主役と言っても過言でないのがオグリキャップのトレーナー:北原穣。
中央と異なり傑出したウマ娘に恵まれていない地方カサマツのトレーナーとしてぼやいていたのが彼のスタートライン。
序章カサマツ編では、そんな彼に熱が宿る物語。トレーナーとしてオグリキャップと向き合っていく彼の物語には大きく共感できるものがありました。
フジマサマーチ
最後はこちらのウマ娘:フジマサマーチ。
カサマツでのオグリキャップのライバルとして立ちはだかり、オグリに競争の面白さを教えた重要キャラクター。
東海ダービーを目標とするマーチの姿勢はオグリに大きな影響を与えるのでした。
【史実と比較】ストーリーの力強さ
さて、キャラクター紹介を終えたのでここからはキャラクターによって彩られた物語をまとめていきましょう。
ただストーリーラインを紹介するのでは味気ない。それはすでに個別記事で済ませているので、史実と比較してどのように物語が構成されたのか見ていきましょう。
なお、史実比較表は名馬メモリアル|JRA-VAN広場を参考にしています。よろしければ👈そちらにもアクセスして歴史をご覧いただければ何よりです。
【第1巻】1987年5月19日〜10月4日
まずは第1巻で取り上げられたレースを史実を比較してみましょう。
上記表がそれにあたります。
第1Rのレースは学園での模擬レースなので史実には当然含まれていませんね。第2R以降は史実をベースとしている模様。
レース結果を見てみると、ほとんど1着なのがわかります。
最初のレースに2着というのも何か運命めいた物語性を感じますね。いきなり1着ではなく2戦目以降驚異的な結果を上げている。
それをコミックスではエンタメ性・ドラマ性を持って作劇として昇華させているので素晴らしい限り。
【第2巻】1987年10月14日〜1988年1月10日
第2巻に相当するレースを比較してみましょう。
こちらも驚異的な結果のラッシュになっています。コミックスでは2レースのみの選出となっていますが、史実を見てみるとオグリキャップの傑出した才能に息を呑む。
これは中央=トゥインクルシリーズからのオファーが訪れるのも必然というのも。地方に納まって良い才能ではない。
コミックスではゴールドジュニアの勝敗次第で中央への移籍をジャッジするという構成になっていました。全レースを取り上げるのではなく、物語に必要なレースのみに厳選しているのは英断と言えるでしょう。全てをコミカライズすると冗長になってしまうでしょうから。
映画化に値する物語性
それではストーリーの力強さ・卓越した構成力をまとめたところで、最後に序章カサマツ編が映画に向いているということを示したいと思います。
やはり何といってもシームレスに一本の物語としてオグリキャップが地方から中央へと移籍する軌跡を味わえること。これに尽きるでしょう。
そのプロセスでオグリと読者が体感することとなる壁。その壁を乗り越える熱い作劇。これを毎週放送されるアニメスタイルで味わうよりも映画の方が感情のライド感がマッチしている。
ジェットコースターのように目まぐるしく変化するキャラクターの感情は映画の方がベストマッチだと私は推薦します。
すでにウマ娘シリーズで劇場公開された
劇場用再編集版『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』
劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』
をご覧になった方なら首を縦に振ってくれると信じております。
また、コミックスを単行本で一気見したという方なら私の思いに共感してくれることだと思います。
ウマ娘シンデレラグレイは各話だけでも十分面白い。しかし、各エピソードをまとめて読むことでその面白さは何倍にも増幅する!
故に章という単位での映画化を私は推します!
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は『ウマ娘シンデレラグレイ』序章カサマツ編をまとめました。
連載誌「ヤングジャンプ」の公式アプリ「ヤンジャン!」でも無料で試し読みができます。
是非ともコミックスの魅力を味わっていただきたく存じます。
アプリでは限定的な読書体験となってしまうので何度も興奮と感動を味わいたいという方はコミックスをお手に取ってもらうのがおすすめです。
それでは最後に『ウマ娘シンデレラグレイ』の魅力を総括して締めにしましょう。
何といっても、読者を観客に引き摺り込む!それほどのパワーがあります!
競走馬の激闘に歓喜の声を上げる観客の如く、読者の心を震わせる力が本作にはございます。
TVアニメも2025年4月より分割2クールで放送予定。
こちらも楽しんでご覧いただければ何よりです。
それでは今回は以上となります。お時間いただきありがとうございました。
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