おはようございます😄映画レビュアーのあーさんです。
今回は2024年8月30日より2週間限定でTVシリーズの放送に先駆けて劇場で公開された『Re:ゼロから始める異世界生活 劇場型悪意』を鑑賞して参りましたので、その感想記事となります。
私はテレビシリーズには今まで触れておらず、今回の鑑賞にあたっても予習等をしないまま劇場に足を運んだので今回が初めての『リゼロ』となりました。
その名前は前々から聞き及んでおり、テレビアニメが既に2season展開されるほど人気を博している実績から、世の中の人を魅了するリゼロとは如何程の物か知るために見にいきました。
途中から見ても面白い作品なのか、私のような新参者は門前払いされてしまうような作品なのか確かめに行こうという側面もあります。
それで、結論から言いますと「門前払いを見事に喰らってしまった・・・」という感想になりました。
登場人物は多いし、各キャラクターの関係値についても説明しないまま物語は進んでいく。自分の理解が追いつかないままエンディングに突入しました。
また、個人的な好みの問題にもぶつかりました。主人公が好きになれなかったので初っ端から視聴していたとしてもシーズン2まで視聴を継続できていたか怪しいです🤔
今回は酷評寄りの記事となることを先に謝罪しておきます。。
シリーズファンの方には十分に楽しめる作品であると感じましたが、私のようなリゼロをこれから見ようと思う方の入口にはふさわしくない作品だと感じました。なのでリゼロ初体験をした身として批判的な意見が多めとなっております。
⚠️リゼロファンの方には耳障りな意見が多くなる可能性が高いのでブラウザバックを推奨します。
主人公ナツキ・スバルが好きになれなかった
冒頭でも述べたように主人公のナツキ・スバルのキャラクターが好きになれない。
妙に馴れ馴れしく軽薄な態度・発言。エミリアのことを「エミリアたん」と呼ぶのが不愉快に感じる。愛情表現をしているのは分かるが、節度に欠ける印象を受けて仕方ない。
とにかく軽い男という印象で言動・表情・仕草・声色、本人から発せられるあらゆる情報がなんか好きになれない。
主観ではあるが、とても主人公ポジションに相応しい感じがしない。
シーズン3第1話だけの印象だけで彼を評価すべきでないことは百も承知だが、とにかく第1印象が悪いことは間違いない。
なんというかキャラクターから誠実性が見えてこない。一応フォローしておくと第1印象は悪いが、眠り続けるレムの部屋を訪ねる場面やヴィルヘルムさんとの会話をする場面では良い印象を受ける。
しかし、それ以外は態度のデカさ・軽口が先行して印象付されるので印象が一向に回復していかず最後まで好きになることが出来なかった。
上映時間90分の9割方は会話劇
本作の上映時間は約90分。映画としては長くもなく短くもない適切な時間配分だが、TVアニメの1話分の尺としてはかなり長い。
本作品は劇場公開されているがあくまでTVアニメクオリティのレベルに留まっており、作画・音響といった作品の品質を左右する要素は劇場用にチューンナップされていなかった。それに加えて、作中での起きるやりとりは9割方キャラクター同士による会話劇がメインとなる。
90分間多数のキャラクターが会話を繰り広げていくだけなのではっきり言って単調です。
ここら辺は作品のメリハリを良くするためにも会話パート以外の盛り上がる場面が欲しかった。
しかも私のような初見組にとって初めましてのキャラクターばかり。キャラクター間の関係性もよく分かっていないので物語上で起きる会話劇に秘められているドラマが見えてこない。なんとなく察することはできるが限度があるのでそこまでのめり込むことはできない。
過去のエピソードに対する事前知識の有無に関わらず90分という長尺を会話オンリーで進行していくのは、如何なものかと思います。
過去シリーズ未視聴の新規には高いハードルとして立ち塞がるキャラの多さ
90分の尺にとてつもない人数のキャラクターが登場する。
その数およそ25名。
多い!多すぎる!
こちとら初めてのリゼロ鑑賞。スバルとかレムとかエミリアなどの有名どころはPVとかで認識していたが、それでも1/8にも及ばない。
初めてリゼロを見るものには不親切と言わざるを得ない。
25名もキャラクターが揃い5つの勢力{エミリア陣営・フェルト陣営・クルシュ陣営・アナスタシア陣営・プリシラ陣営}があることも劇中で触れられており、その上敵対勢力となる6つ目の魔女教なる存在もいるので情報量の整理が追いつかなかった。
予告編以上の価値を見つけることが出来なかった
本作品の目玉は魔女教のシリウス・ロマネコンティが観衆からの注目を集め「何か」を仕掛ける場面。予告の段階で大々的に宣伝されていたので彼女が物語を動かすキーマンであることは明白で、視聴する身としていつ登場してくるのかと構えていた。
彼女が登場したのはなんと終了間際10分ほど前。映画館内で時刻の確認を出来なかったので正確な分数はコメントできないが体感ではエンディングに突入する10分ほど前にようやく姿を現す。
遅い!無茶苦茶遅い!
そこからシリウスが仕掛ける「何か」に人々の意識が狂わされていることが観衆の瞳の異質さからわかるが、こちとらリゼロ初視聴なのでこの世界の異能的技術について全く知らないから何をやったのかさっぱりわからない。
何が起きたのかわからないことは第2話以降判明すれば良いことだが、予告であれだけ大々的に存在をアピールしていた女性が映画終盤にだけ登場するというのは如何なものかと異議を唱えたくなる。
良かったところ:続きが気になる終わり方
ここまで酷評してきたので、最後に良かったところについて触れる。
シリウス・ロマネコンティが仕掛けた「何か」によって、その場にいた観衆の顔面が潰れる。そこに居合わせたスバルも同様の被害を受け、顔面粉砕によって命を落とす。そこで彼の「死に戻り」の力が発動して少し前に4人の女性と談笑していた時刻に復帰。スバルは「死に戻り」の影響で気分を害し気持ち悪いと発言を残してエンディングへと突入する。
この一連の流れについてはクリフハンガー的な引きという意味で良かったと拍手します。
やはり人間好奇心には勝てない。あの時シリウスは何をしたのか気になって仕方ない。映画的にはラストで綺麗に終わっていることが望ましいが、これはTVアニメの第1話なので続きを視聴してなんぼのコンテンツ。続きが気になる幕引きにしたことは素直に褒めて良いところだと言えます。
作品のメインターゲットはシリーズファン
ここまで作品について感想を述べてきましたが、大前提として私のような初めてリゼロに触れる人向けに作られたエピソードではないことは明確で、私はそのターゲット層から外れた存在。いわば余所者。
なので、私がいくら感想を述べたところで作品の骨の髄まで味わえるわけもない。シリーズを初期から愛しているファンであれば十分に作品の魅力を堪能できる作品であるのは間違いないです。
リゼロ初心者は素直にシーズン1から作品を視聴推奨
リゼロをこれから鑑賞しようという方は素直にTVシリーズ第1話からの視聴がオススメです。
シーズン3の第1話を映画館で見れる機会は今回を逃すとないかもしれませんが、映画館の大スクリーンで作品を見るよりも物語の入口たるシーズン1のファーストエピソードから作品に触れた方が間違いなく好きになれる可能性が高いです。
終わりに
今回は『Re:ゼロから始める異世界生活 劇場型悪意』をレビューしました。
う〜ん、正直イマイチな映画体験となったことは否めない。理由は単純明快、自分自身の予習・準備不足が原因なので作品に罪はないです。
しかし、個人的な意見を述べるとこの映画=シーズン3第1話だけ見るとそこまでの人気コンテンツとなるポテンシャルは感じないのですよね〜。
視聴者と視点を共有していく主人公に魅力を感じることが出来なかったのが一番痛い。映画というコンテンツは観客を閉塞的な空間に拘束するメディアなのでその拘束時間を「快」あるものにするには主人公を筆頭とするキャラクターに感情移入させる必要がある。そういう意味でスバルのキャラクター的にリゼロは映画向きではない作品なのかな〜と思ってしまう。
今回の『劇場方悪意』は映画館で上映されるけれど本質的には映画ではない。映画館で上映されるTVアニメのエピソードという位置付けなので映画的醍醐味を味わおうとした自分のミスですね。映画館で上映=映画という固定観念は視野が狭いということを教えてくれたことに感謝です。
コメント
なぜ酷評しているのか理由は簡単。
TV公開前に劇場先行公開をしているだけなので、ターゲット層になるべきアニメ視聴勢ではないから。
もうキャラクターの関係性が分かっている人向けなのになんで観ているのかわからない…
この人は映画というものが好きなだけ。
続き物の途中から観るべきではなく、単発映画だけを観ればいいと思ってしまいました。
なんか、そりゃそうだろ。としか思わないレビュー。
そもそもこの作品は先行上映であって映画では無いのは最初から言われてたし、スバルの魅力は1期2期見ないと分からないのは当たり前なんよなぁ。。。